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てらまち・ねっと



 石原産業がフェロシルトの搬出先として、自社の四日市工場のほか、一部を神戸運んでいます。九州と契約の話を進めているとされていました。15万トン分。
 これが大分市ですが、大分市長は「条件を満たせば法的には断ることはできないが、市として拒否の意思表示をした」としています。
 すみやかな行き場は難しい。(新聞記事は順次リンク切れになるので、再掲)

●フェロシルト 搬入拒否を通知/大分市  2006年03月29日・朝日
 有害な六価クロムを含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」15万トンを大分市内の産業廃棄物最終処分場に埋め立てる意向を示していた製造元の化学メーカー、石原産業(大阪市)に対し、大分市は28日、搬入を拒否する通知を郵送した。市の決定に強制力はないが、最終処分業者は市に従い、石原産業とは契約しない意向を示しており、市産業廃棄物対策室は「今後、市内に搬入される可能性はないと考える」としている。
 搬入を拒む理由について、市は(1)産廃を県外から埋め立て目的で搬入することは認めていない(2)フェロシルト廃棄物はその性状が明らかでなく、周辺の生活環境に及ぼす影響も明確でない(3)当事者の責任で適正処理すべきで、他県で埋め立て処分するのは安易すぎる、としている。
 フェロシルトは、石原産業が酸化チタンの製造工程で発生する汚泥を処理する方法で製造した土状の製品。愛知、岐阜、三重県内と京都府の造成地などで使われたが、環境基準を超す六価クロムやフッ素が含まれていることが分かり、各府県が撤去命令を出している。
 石原産業は今年2月、大分市内への持ち込みを市に打診。市の産廃処理施設に関する指導要綱に基づき、市と事前協議をしていた。
 石原産業経営企画管理本部は「大変残念だ。今後も最終処分場の候補地を探すが、他県との交渉にも影響すると懸念している」としている。最終処分業者は「これまで通り、市の指導に従う」と話している。


●フェロシルト問題:産廃搬入、中止見通し 大分市、受け入れ拒否を通知 /大分  3月29日・毎日
 大手化学メーカーの石原産業(本社・大阪市)が産業廃棄物フェロシルト15万トンを大分市内の管理型最終処分場に搬入しようとしている問題で、市は28日、同社へ受け入れを拒否すると文書で通知した。通知に法的な強制力はないが、処分場を経営する業者は市の方針に従うとしており、搬入は中止される見通しとなった。
 市は同社に対し、フェロシルトに含まれる有害物質の六価クロム濃度などを示した資料を提出するよう求めていた。同社は27日、3月末までに搬入を希望している5000トンについて資料を提出。管理型最終処分場で処理できない多量の六価クロムは含まれていないことがわかった。しかし市は(1)当事者の責任で処理するのが先決で他県に埋め立てるのは安易過ぎる(2)提出資料と搬入物が一致するか確認できない――などとして、搬入を拒否した。
 釘宮磐市長は「条件を満たせば法的には断ることはできないが、市として拒否の意思表示をした」と話した。

●フェロシルトの搬入 大分市が拒否を表明   2006年03月29日
・大分合同新聞

 大分市は二十八日、有害物質が検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」を、製造会社の石原産業(大阪府)が大分市内の最終処分場に持ち込む計画について、拒否する姿勢を明らかにした。釘宮磐市長が定例会見で説明した。

 フェロシルトは京都や三重など四府県の造成地などで約七十万トン以上が使用されているが、六価クロムやフッ素などの有害物質を検出。各府県は撤去命令を出しており、今年二月、石原産業はそのうちの約十五万トンを大分市内の最終処分場に持ち込む計画を市に伝えていた。

 大分市は持ち込みを拒否する理由として、(1)「市産業廃棄物処理施設等に関する指導要綱」は、最終処分を目的とした県外からの産業廃棄物の搬入を認めていない(2)フェロシルトが処理施設や周辺地域の生活環境に及ぼす影響が明確でなく、市民の安全・安心を確保できない(3)当事者自らの責任と負担において適正処理や必要な対策を検討すべきで、他県で埋め立て処分するのは安易すぎる―を挙げている。

 市は石原産業に二十八日付で文書で通知した。市内の最終処理業者に口答で受け入れ拒否の姿勢を説明した際に、業者は市の方針に従う姿勢を示したという。

 市清掃管理課は「最終処理業者が市の方針に従う姿勢を示したことで、持ち込みの可能性はないと考えている」という。

なお事前には ●フェロシルト 契約断念を要請/大分市 2006年03月23日・朝日
 有害な六価クロムを含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」約15万トンを大分市内の民間最終処分場へ持ち込む計画があることについて、共産党市議団は22日、市内へ搬入させないよう市に申し入れた。市は「市内の最終処理業者に契約を断念するようお願いしている」と説明した。
 市によると、市産業廃棄物処理施設に関する指導要綱では、最終処分を行う目的での県外からの産廃搬入は認めていないことから、処理業者に契約の断念を求めているという。
 フェロシルトの搬入を計画しているのは、製造元の石原産業(大阪市)。酸化チタンの製造工程で発生する汚泥を処理する方法で製造し、愛知、岐阜、三重県内と京都府の造成地などで使われたが、環境基準を超す六価クロムやフッ素が含まれていることが分かり、各府県が撤去命令を出している。

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