NHKは、一昨日9月5日朝の7時台の全国ニュースで、「梶原前知事の対応は」と問いかけていた。 その特集の一部は紹介した が、カラ出張や食料費のカラ捻出の解説が分かりやすかったので、続けて紹介する。
また、明日9月8日の夜、NHKが特集を組んでいるので、そのお知らせもする。
ところで、梶原元知事は、昨日、辞表を出したという。
関連して、私のところには、今回、辞任した、もしくは辞任意向の幹部らの外郭団体などの役職者としての退職金は絶対払わせてはならない、と指摘のメールがきた。
当然だよね。「退職金で裏金返還」では、納税者は3重に被害者になる。
しかし、役所は(納税者には)冷たい、というか「辞めたもの勝」。
どういうことかというと、退職金制度は、何か事件があったとき、「本人が辞表を出して、任命権者がそれを受理する」と退職金の支給を停止できない、他方、懲戒処分などで任命権者側が「免職」にすると、支払いは停止させる、という制度。
だから、先に本人が辞表を出したとしても、退職金をあげたい場合は受理するし、あげたくない場合は受理しない。
そこで、こんな住民監査請求、住民訴訟をしたこともある。
☆ 1998年度、県立の高校で、女生徒のスカートの中を盗撮した教師を懲戒免職処分にせず、まず辞表をださせてから、自主退職であるとして、退職金を支払ったことは違法であるから返還すべき ☆
平成11年(行ウ)第9号 盗撮教師退職金返還請求事件
提訴 1999年5月25日 岐阜地方裁判所 民事1部
原告 寺町知正外18名 原告選定当事者 寺町知正・三輪唯夫
被告 梶原拓外2名・当該教師本人
被告代理人端元博保弁護士ら・本人
返還請求額 約300万円
判決・・裁判所は「原告らの気持ちは分かるが、任命権者の裁量の範囲である」。所詮、裁判官も公務員か、という感想だった。
システムを知り尽くしている梶原前知事。狙いは??
ともかく、記者会見を延期していた梶原前知事は、8日に会見を開く通知したそう。
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5日のNHK朝の全国ニュース
「偉い方の公費で払えない飲み食い 柳ケ瀬で飲んで公費で払えん」
「それからお祝い 香典」
「上司が香典1万円だしてといったら『はい』
5000円やってくれといったら『はい』」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/ef/317c95ca18ff399012b91fd600459168_s.jpg)
「やっぱりカラ出張ですね」
「金がふくらむのは東京へ行く旅費ですから
県内の1泊2日では金は乗らないので」
「1人でいけば2人3人で行ったことにして
2人分は裏金の方へ回す」
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
<飲食費の「預かり金」の作り方の概要>
庶務担当者が料亭から白紙の請求書をもらって
(例えば)10万円と金額を入れて店に振り込むとお金が店にたまる
その店に自分たちが行って飲む
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/27/e4/dee72ee9a310668da8d14cf376cdd24f_s.jpg)
「当時は半ば公然の秘密になっていた
国・自治体通じる裏金作りー」
「このことは十分承知していました」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/24/ef00eebbd0242cfacfa40a30d00a970e_s.jpg)
報道番組は変更になることも少なくないけど、確定したよう。
NHKのナビゲーションの今週の番組案内 9月8日午後7時半~
毎週金曜日 総合 午後7:30~7:55(中部7県向け)
日曜日 総合 午前8:00~8:25(中部7県向け)
追記 9月8日(金) ※ 放送時間が 午後8:20~8:45 に変更となります と、夕方から、テレビで流れています。
9月8日(金)
17億円はどこに消えた? ~岐阜県庁 裏金問題~
総額17億円に上る裏金が明るみに出た岐阜県庁。「裏金は公然の秘密だった」と言う前知事のもと、組織ぐるみの裏金作りが行われていました。発覚を防ぐため、監査の対象にならない職員組合に金を集め、官官接待や職員同士の飲食、さらには多重債務を抱える職員への貸し付けなどに使われていました。一方、発覚を恐れて数百万円の現金を焼却したり、廃棄した職員がいたことも明らかになっています。巨額の裏金が隠し続けられてきた実態に迫ります。
NHK、先週8月28日の解説委員の番組、上記の朝の全国ニュース、その後も続く全国ニュース、ローカルのナビゲーション・・・こうくれば、全国向けの特番になっていくのだろう。
岐阜県の問題の解明と対策のためには、各社の積極的な報道は大歓迎。
● 梶原氏「知事に従う」 裏金問題で公職辞任に初めて言及 9月5日 中日
岐阜県庁の裏金問題で、弁護士でつくる第三者組織の検討委員会から、県関連の公職辞任を求められた梶原拓前知事(72)は4日、「検討委に権限はなく、提言を受けた現知事が辞めてほしいと判断すれば、直ちに辞任したい」と述べた。1日の検討委の調査・提言書の公表後、梶原氏が公職の進退問題に言及したのは初めて。
梶原氏はまた、検討委の報告に対し自身の考えを明らかにする記者会見については、裏金問題に対する県の方針が公式に発表された後にしたいとの考えも明らかにした。
梶原氏は県顧問、県外郭団体の県イベント・スポーツ振興事業団会長を務めているが、検討委は「(梶原)前知事は総点検を回避した重い責任がある」として、公職から退くよう促した。
同氏は本紙に対し「ポストに執着する気持ちは毛頭ない」と述べた。しかし、「権限のない検討委が知事に提言した段階で、直ちに職を辞するわけにはいかない。提言は知事に行ったものであり、それを受けた知事が辞めた方がいいと判断されれば、迷惑をかけたくないので直ちに辞任する」と語った。
● 梶原前知事が公職辞任 岐阜県庁裏金問題
9月6日 中日新聞
岐阜県庁の裏金問題で、梶原拓前知事(72)は6日、県顧問の「退任願」を県に提出した。辞任は6日付で「一身上の都合」としている。同氏は、古田肇知事が5日の会見で「辞任が妥当」との認識を示したことを挙げ、「その意向を受けた」とのコメントを出した。
梶原氏が県顧問を辞任することで、弁護士でつくる第三者組織の検討委員会が、県関連の公職から自主的辞任を求めた1998年度当時の県幹部5人すべてが、辞任する見通しになった。
梶原氏については、検討委が「裏金の総点検を回避した」として重い責任を認定。県関連の公職を自主的に辞任するよう求めていた。
梶原氏は「検討委に権限はなく、提言を受けた知事の判断に従う」との見解を示し、古田知事は5日の会見で「私の考えも検討委と同じだ」と述べていた。6日は梶原氏の代理人が退任願を提出し、県人事課は「今後、辞任手続きをとる」としている。
梶原氏は6日、県外郭団体の県イベント・スポーツ振興事業団の会長職についても辞任届を提出した。
そのほか、検討委が自主的な公職辞任を求めたのは、いずれも当時の桑田宜典副知事(69)=県顧問など、奥村和彦知事公室長(64)=同、高橋新蔵総務部長(65)=県労働委員、宮脇俊次総務部次長(61)=県町村会事務局長=の4人。高橋、宮脇の両氏は既に辞表を提出し、他の2人も辞任の意向を示している。
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エエ!そうなんですか?
その腐った構\図の土台を、何も知らされず汗水流して苦しい生活をして支えている我々はアホですか。
諸外国なら暴\動が起きるけども、日本は暴\動起こしてる暇もないほどに生活を支えることで精一杯。
子供たちに残せる日本はないですね。
金の亡者が国家権力にしがみついてる日本は終わりです。
退職金の支給を停止できない
>エエ!そうなんですか?
制度上、そういうことになっているんです。
だから、潔癖かつ賢明な首長は、まずは「受理」せずに、様子をみます。
★国民さん、こんにちは。
>国あるいは都道府県から権限を与えられたら、なんでもありなんですね。
⇒委ねているのは、有権者や住民も同様なんですけど。
「なんでもあり」にさせてはいけない!!
>その腐った構図の土台を、何も知らされず汗水流して苦しい生活をして支えている我々はアホですか。
⇒裏金に手を染めた人たちには、納税者は「アホ」だから、といいたかった人たちもいたのでしょうね。
先ほど取材に協力したジャーナリストは、今日が原稿締め切りとかでしたが、役所のお金は公務員のものと思っているからこうなるんだといっていました。
>諸外国なら暴動が起きるけども、日本は暴動起こしてる暇もないほどに生活を支えることで精一杯。
⇒昨日電話があった企業家は、「てらまちさん、デモでも何でもやってくれ、協力するから」「前の知事はもちろんダメやが、今の知事も、どうも、だめやな」と話していました。
庶民の実情を知って欲しいですね。
>子供たちに残せる日本はないですね。
金の亡者が国家権力にしがみついてる日本は終わりです。
⇒官に政に産、それぞれの「立ち位置」をしっかり見て欲しいですよね。
悪いのは裏金で飲み食いしていた岐阜県庁の幹部職員です。
裏金が存在していた当時の県庁の課長及び総括課長補佐級以上及び出先の所長、総務課長が一番悪いと思います。
>梶原知事は一生懸命岐阜県のためにがんばりました。退職金と裏金は一緒に論じるべきではないと考えます。
悪いのは裏金で飲み食いしていた岐阜県庁の幹部職員です。
⇒幹部職員のことはそうですね。
同時に、長年伝統的に全庁でやってきた裏金作りであるところ、それを知りつつ黙認した前知事の指揮監督責任は免れないと考えます、私は。
だから、そのことの県民への謝罪の意の表し、あるいは道義的責任のとり方として、退職金返還は相当と考えます。
>裏金が存在していた当時の県庁の課長及び総括課長補佐級以上及び出先の所長、総務課長が一番悪いと思います。
⇒関与した者は、みんなダメでしょう。