2005年11月29日の三重県四日市市石原町の石原産業のフェロシルトなどの製造ラインの 見学の報告・12月1日 の続編です。
処理工程を経た廃液を最後に絞って、固形物を建屋の下に落とす。
左側で絞るのがフェロシルト、右側で絞るのがアイアンクレイ。
左がリサイクル認定されて、右は今でも産業廃棄物
・・・おかしな話。
各地から撤去し始めているフェロシルトの仮置き場。
遮水処理や排水処理などの対策をして作られた、正規の仮置き場。
同じ工場敷地内でフェロシルトやアイアンクレイの製造現場がむき出しなのに、撤去してきたフェロシルトの仮置き場には厳重な排水対策、飛散対策などを求める三重県の真意は何??
●廃液を絞る工程(不正混入ポイントのすぐ横の下)
●絞り工程の真下
●右側=アイアンクレイが ボタッ、ボタッ、ボタッ と落ちてきている。
産業廃棄物だから、これをすぐ近くの三田処分場に運び込む
●左側=今年春までフェロシルトが落ちてきていた。
これらを見てもフェロシルトはアイアンクレイとほとんど変わらない??
●上の写真の廃棄物落とし場の建屋
同じ屋根の下で、左手前がフェロシルトの落ち場(だった)、
右奥がアイアンクレイの落ち場
落ち場の建屋のすぐ前には大型のバケットが待機。
大型トラックで地続きの三田処分場へ運ぶ。
今年5月までは、フェロシルトをこうして各地へ運んでいた。
●仮置き場配置図
●各地から一部撤去されて工場に戻ってきた廃棄物=フェロシルト
●原料のチタン鉱石置き場を改造しての正規の仮置き場造り
この翌日から、仮の仮置き場から移動してくるという
黄色矢印で示され一区画が1万トンだそう
●各区画の置き場の排水処理系統
●工場内の水処理施設に誘導
これらの厳重さをみれば、各投棄現地がいかに危険な状態で
野ざらし、放置されているというべきかかが自明。
●説明の補足
この工場内で、三期工事までで「最大」15万トンの仮置きができる、つまり「正規の仮置き場」を造ることができる、という説明。
ところで、後日写真で紹介する、三重県環境保全事業団の説明では、撤去分は一端、石原の仮置き場に積まれる。
そして、それぞれ適宜サンプルを採って、問題ないものを三田処分場に入れる、という。
しかも、撤去命令の関係で、各県分の量の把握が必要だから、仮置き場は、「愛知県分」「岐阜県分」「三重県分」とわけて積んでもらうことになる、という。
分かるような分からないような話。
三田の処分場の様子はこの続きは5日月曜日に
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みどりさんの視点と、てらまちさんの視点をあわせて拝見しましたが、それでも
この工程の意図がわかりませんでした。
幅広い問題を取りあげられるたびに、
必要な勉強はどれほどだろうかと
想像し、また頭が下がります。
>・・・この工程の意図がわかりませんでした。
⇒輸入したチタン鉱石から酸化チタンという有用な製品をつくるときに、
①カスとして最後に残るのが「アイアンクレイ」で、これは、有害な物を含んだ産業廃棄物。
高額なお金を払って処分するしかないわけです。
②それでは会社は経営的に大変だから、途中のやり方を変えて最終的に残ったカスにフェロシルトという名前をつけたわけ。
ただフェロシルトもそれでは産業廃棄物だから、やっぱり処分場行きの宿命(本来ならば)。
②の続き
そこに三重県が「リサイクル製品ですから埋め立てに使ってよい」とハンコを押したので、堂々と巷に流通したわけです。
③しかし、今年になって、やっぱりそれ(②の続)は間違っていたと発覚
した。
>幅広い問題を取りあげられるたびに、 ・・・
⇒この問題は、もっと頑張ってやってくれてる人たちがいるから、こんな展開になっています(笑)