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てらまち・ねっと



 堺市の図書館の特定図書を排除しようという動きのこと。
 大阪市の図書館は「BL本は157冊」と答えたらしいことが報道されたようだし、排除したい人たちのブログにも書かれている。
  11月18日のブログ 
  ⇒ ◆大阪市立図書館は排除要求を拒絶したらしい/住民監査請求陳述/堺市の回答

 そのことで大阪市にその図書の『リスト』を情報公開請求したら、電話があって経過の説明を受けた。どうも報道とは違うので、後で説明しよう。

 ところで、堺市の図書館のいわゆる「BL本5500冊」と一人歩きしている数字。そのリストをインターネットにおいて誰でも見えるようにした。
 いろんな人にその評価をして欲しいと思っている。

 研究者の熱田敬子さんが急いで中間的に整理してくれたので、そのデータもまとめて紹介する。(ありがとうございます。感謝感謝)
 今回の堺市の特定した図書リストについて、今後、いろんなところから評価情報も来ると思う。
 できれば12月9日の堺市監査委員への陳述にも使いたいので、7日あたりまでメールしてもらえると嬉しい。

 図書館が内外の排除要求にすっと乗ったことの問題のほか、もうひとつ問題であり疑問であるのは、堺市図書館はなぜこんなたくさんの本を「BL本」だと特定したのかということ。
 この冊数の多さは、話題を大きくして、マスコミ・ネタになったゆえんでもある。
 ともかく、今回の騒動で、図書館とか公共のあり方とかを見直すあるいは自覚する良い機会としたい。

(転載、転送 大歓迎)

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●まず、大阪市のこと
 11月22日に、次のように情報公開請求した。

「11月20日放送の大阪・朝日放送の「ムーブ」で、BL本について、「大阪市立図館157冊」と報道されている。
 また、インターネットの「フェミナチを監視する掲示板」2008/11/14づけ記載において「今回、堺市が発表した5500冊のうち、大阪市立図書館が所蔵と同一のタイトルのBLは150冊程度しかなかった」とされている。
 当該「157冊」及び「150冊程度」の図書の出版社や書名、著者、所蔵館、購入時期その他の関連情報を記録したデータもしくはそれらのおおむねが分かるデータ。(電磁データがあれば電磁データの方を希望)」

 先日、大阪市役所から電話があった。その説明の要点は以下。

 ・・・・・大阪市の図書館のBL本はどれだけかという質問があり、そんな特定はできないと答えた。その後、メールで(インターネット通販の)アマゾンの検索ページでBL本のアドレスを送ってきて、「大阪市の図書館の蔵書でここにあるものと一致するのは何冊か」という。それで蔵書のデータと一件ずつあわせたら156冊、157冊と答えた。
 テレビの「ムーブ!」には、そんな特定はできない、と答えた。が答えてもいない数字が流された。いずれにしても、アマゾンのリストも日々変わるし、比較は難しい。
 ということで、請求のあったリストというものは存在していない。
 インターネットで蔵書の検索ができるので、アマゾンの検索ページとつき合わせてもらうしかない。・・・・

 やっと、実態が見えてきた。
 かなり強引に調査を要求したようだ。

 ともかく、大阪市立図書館の蔵書は堺市図書館の倍以上なのに、上記の冊数。
 するとやっぱり、堺市の5500冊は、一桁というより何十倍も過大な数が拾われていると推測される。

 どうして、こんなにたくさんリストアップするのか、疑問がますます募る。

 さぁ、その堺市の図書館の排除リストは以下。
 図書館の作った「生データ」=著作ごとに各種の情報が記載されている、
 それを検索・ソートして「分類したデータ」、「印刷用のPDF版」
 それぞれご覧あれ。

 しかも、昨日は、堺市図書館の蔵書のデータと付き合わせた「排除候補指定率(%)」のデータまで送ってもらえた。

 しかも、排除候補指定率などをみれば、いかにランダム、無節操、不統一な方向で選別されたかがうかがえる。

●排除候補指定率(%)=
(排除リストに載った数÷堺市の所蔵する同ノベルズ・文庫/作家の書籍数冊数×100)
 堺市・当該作家書籍所蔵数(11月20日時点)  9.11データを加工した

 「堺市の蔵書数は内容に関係なく著者名で検索した」
 「同姓同名作家の存在には一部を除き対応していない」
 「正確さより概観できることを優先したデータである」
 「処理上、総冊数や%などに幾分のずれが出る」
 「排除候補指定率が100%を超えている作家については、9月11日から蔵書数が減ったか、検索方法が違っていてでてこない可能性あり」
 「ただし、堺市の蔵書数は著者名で端から中身をほとんどみずに検索をかけたので、同姓同名作家の存在は、一部を除きフォローできていない」

●警告!! 生リストは、とても重たいデータです。
 通信速度の遅い環境の方は途中でフリーズするかも知れません
●2008.8.21時点のリスト 5498冊の堺市の生データ   エクセル 1790KB

●2008.9.11 時点のリスト 5706冊の堺市の生データ  エクセル 1816KB

 ここからは軽いです↓
●排除候補のリスト(9.11分)のデータを組み替えたファイル  エクセル 102KB

●出版社別の排除リストに載った約5500冊中の冊数 
        出版年や出版社別の冊数、グラフつき 印刷用PDF版6ページ 103KB
集計=排除リストに載った約5500冊中の冊数
出版社  集計
角川書店  526
白泉社  514
リーフ出版 457
オークラ出版 351
ビブロス(青磁ビブロス) 346
講談社  327
桜桃書房  318
徳間書店  295
心交社  251
小学館  216
集英社  215
プランタン出版 209
ハイランド 193
二見書房  182
茜新社  161
ムービック 155
新書館  137
大洋図書  107
ワニブックス 97
幻冬舎コミックス  91
雄飛 87
光風社出版 49
イースト・プレス  38
芳文社 38
フロム出版 31
マガジン・マガジン 27
ヒカリコーポレーション 24
ソニー・マガジンズ 23
勁文社  22
笠倉出版社 19
コアマガジン 18
フロンティアワークス 17
コスミックインターナショナル 16
スコラ  16
成美堂出版 15
竹書房  14
M企画/祭り囃子編集部 13
イー・コネクション 11
リーフ  10
白夜書房   8
サニー出版 7
ベストセラーズ 7
学研 7
パラダイム 6
風林館  5
エム・ウェーブ  4
フォー・シーズン  4
ミリオン出版  4
ワンツーマガジン社 3
エニックス 2
立風書房 2
イーグルパブリシング 1
エンターブレイン  1
コアラブックス  1
ジェーシー出版  1
ソフトバンククリエイティブ  1
マイクロマガジン社 1
まんだらけ出版部 1
ワニマガジン社 1
創現社出版 1
双葉社 1
冬水社 1
総計 5706
    リーフ出版堺市所蔵497  堺市所蔵ビブロス286,青磁ビブロス92

●出版年別の排除リストに載った約5500冊のうちの冊数
出版年 集計
2007 51
2006 137
2005 272
2004 408
2003 584
2002 582
2001 627
2000 625
1999 511
1998 489
1997 451
1996 429
1995 266
1994 142
1993 92
1992 28
1991 7
1990 2
総計 5703

●図書館所蔵数のうちの排除リストに載せられたノベルズ別の冊数
   ノベルズ別の冊数 印刷用PDF版3ページ 103KB
集計=排除リストに載った約5500冊中の冊数
所蔵=堺市・当該作家書籍所蔵数(11月20日時点)

排除候補指定率(%)=
(排除リストに載った数÷堺市所蔵の同ノベルズ・文庫/作家の書籍数冊数×100)
ノベルズ名 集計 所蔵 (%)
角川ルビー文庫 462 578 79.9
リーフノベルズ 444 511 86.8
白泉社花丸文庫 343 375 91.4
講談社X文庫 327 2374 13.7
Beboynovels 306 322 95
キャラ文庫 274 326 84
パレット文庫 205 607 33.7
コバルト文庫 193 2215 8.7
Laqianovels 192 207 92.7
ショコラノベルス 186 266 69.9
Eclipseromance 184 193 95.3
Lapislabel 168 176 95.4
花丸ノベルズ 167 195 85.6
二見シャレード文庫 148 171 86.5
アイスノベルズ 135 265 50.9
オヴィスノベルズ 128 163 78.5
新書館ディアプラス文庫 118 134 88
I’Sノベルズ 100 104 96.1
Kiraranovels 95 95 100
Shynovels 85 106 80.1
Inovels 75 439 17
Genkinovels 68 86 79
クリスタル文庫 64 73 87.6
リンクスロマンス 62 68 91.1
ショコラノベルスHyper 60 75 80
アクアノベルズ 58 64 90.6
ヴァリオノベルズ 52 52 100
Darianovels 41 42 97.6
プラチナ文庫 39 49 79.5
Hanaotonovels 34 37 91.8
Easybooks 34 55 61.8
Eclipsnovel 33 39 84.6
AZnovels 32 37 86.4
アドニスノベルス 31 33 93.9
Charadebooks 30 32 93.7
幻冬舎ルチル文庫 29 47 61.7
Passionnovels 24 29 82.7
Fudgenovels 24 26 92.3
Leaf novels 23 28 82.1
ASUKAノベルス 22 50 44
徳間AMキャラ文庫 21 20 105
角川ティーンズルビー文庫 21 72 29.1
ピアスノベルズ 20 20 100
ヴェルヴェット・ノベルズ 19 18 106
Ovisnovels 19 27 70.3
Crossnovels 19 19 100
Honeyi’snovels 18 19 94.7
集英社スーパーファンタジー文庫 17 400 4.2
Cosmicromance 16 25 64
B‐boynovels 16 28 57.1
Auroranovels 16 22 72.7
SHY NOVELS 15 106 14.1
Rutilenovels 14 15 93.3
Daria bunko 13 17 76.4
Reijinnovels 13 15 86.6
バニラ新書 12 16 75
ウィングス・ノヴェルス 12 66 18.1
Genenovels 11 13 84.6
小学館キャンバス文庫 10 203 4.9
B‐boy novels 10 28 35.7
角川文庫 8 7971 0.1
I novels 8 439 1.8
新書館ウィングス文庫 7 107 6.5
ジュネノベルズ 7 11 63.6
サニーサイドロマンス 7 9 77.7
Waninovels 7 209 3.3
Shyfantasy 7 7 100
Genki novels 7 86 8.1
ビーゲームノベルズ 6 6 100
アイス文庫 6 6 100
AZ novels 6 37 16.2
B‐boy slash novels 6 8 75
風林NOVELS 5 5 100
元気読本FX 5 11 45.4
角川ビーンズ文庫 5 359 1.3
NEWエクリプスノベルズ 5 5 100
FUDGEノベルズ 5 5 100
もえぎ文庫 4 4 100
ピンクデライトノベル 4 4 100
エミューノベルズ 4 4 100
Velvetroman 4 15 26.6
Moonlightromance 4 4 100
Lovenovels 4 13 30.7
レモン文庫 3 102 2.9
ブルーミントノベルス 3 5 60
アクア文庫 3 3 100
Vanilla 3 4 75
Glassbluenovels 3 3 100
Eclipse romance 3 193 1.5
Deepcollection 3 5 60
Arles novels 3 5 60
プリズム文庫 2 3 66.6
パパイヤROMANCE 2 4 50
Kiraranovelsselection 2 3 66.6
EXnovels 2 32 6.2
B-BOY NOVELS 2 28 7.1
白泉社花丸ノベルズ 1 1 100
角川スニーカー文庫 1 618 0.1
ルビー・コレクション 1 4 25
パレット文庫スペシャル版 1 1 100
スニーカーブックス 1 22 4.5
キルシェノベルズ 1 1 100
キャンティプラス・ノベル 1 1 100
ガイ・ノベルズ 1 2 50
オヴィス・ノベルズ 1 163 0.6
イマージュブックス 1 6 16.6
RacishNovels 1 9 11.1
Megahitromance 1 1 100
Livenovels 1 2 50
Laqia novels 1 207 0.4
Lapis label 1 176 0.5
Hanaoto novels 1 37 2.7
GA文庫 1 121 0.8
Futabafantasy 1 15 6.6
f‐LAPIS LABEL 1 1 100
Eclipsenovel 1 1 100
Clearnovels 1 2 50
B’s‐LOG文庫 1 78 1.2
AQUA NOVELS 1 1 100
ノベルズ名なし(-) 109    
要確認(*) 2    
総計 5706

●図書館所蔵数のうちの排除リストに載せられた著者・作者別の冊数
 
 ◎ 著者別の排除候補の冊数の一覧表 印刷用PDF版4ページ 155KB

 おなじみの著者、有名な著者もあるらしい。
 全部で600人近くなので、ここでは、排除リスト掲載の冊数の多い方の20人を紹介。

 作 者    冊数
ふゆの仁子 89
鹿住槙  84
あさぎり夕 82
火崎勇  79
剛しいら   79
きたざわ尋子 76
秋月こお  72
水島忍 70
南原兼 70
池戸裕子  69
斑鳩サハラ 60
五百香ノエル 58
松岡なつき 56
水上ルイ   55
高円寺葵子 52
遠野春日   51
雅桃子   50
真船るのあ 47
大槻はぢめ 46
 ◎  著者別の図書館蔵書の冊数に対する排除候補とされた冊数の割合 印刷用PDF版10ページ 149KB

●朝日放送ムーブ / 呉羽真弓議員のWebページ から 転載
  2008年11月20日(木) 朝日放送ムーブに堺市図書館問題取り上げられた
「ムーブ!の疑問。図書館に同性愛の本?」として堺市の図書館問題が取り上げれられました。今朝その案内を頂き、TVの前でチェックしていまいました。

ムーブは、夕方の番組としては結構注目されています。
今日のコメンテーターは大谷昭弘さん(ジャーナリスト)藤井誠二さん(ノンフィクションライター)山崎邦正さん似の弁護士本村 健太郎さんでした。

まず、最初にタイトル
「同性愛の本が5000冊、かなり過激なものもあるようですが、賛否両論起こっています」が読み上げられ、そのままCMに突入しました。

いよいよ再開。番組に届いた1通の投書が読み上げられました。
大阪府 むっちゃんの母 40代さんからの
「疑問なんですが、堺市に5000冊ものBL本があると新聞記事でみたのですが、どんな基準で選ばれているのですかね~」。

その後、11月5日付けの朝日新聞記事がアップされました。
BL本とは、90年ごろより登場したもので、主に作者は女性で読者も女性ですとの説明があり、5000冊もあるというのですと。

次は街角に出て市民の方へのインタビュー。
5人の男女が登場され、それぞれ簡単なコメントをされました。
1人目・・母親世代と思われるような女性 手にとって読んでいるようなしぐさのあと、娘には読ませたくないですね~。
2人目は若い男性で、これも否定的な意見を述べていました。
続く3人は、男子学生、女性、男性で、
市民のニーズで購入され、図書館としては問題ないのでは。
法律上問題ないのであれば、いいのでは。
税金が使われるのだから、平等に使われるものであるので。
というような後半の3人は、肯定的な意見のようでした。

そして、
堺市図書館に行ってみようということで、図書館内部が写りました。
書庫2階へ担当参事の誘導のもと。

記者:市民から廃棄を求める声があったとか。
松井参事:「市民の親御さんから、いかがなものかとの声をいただき」
記者;なぜBL本をここまで買ったのか。
松井参事:平成初期より市民要望があった。1冊10人くらいあれば購入するので。市民の声を確認して図書館としても検討していきたい。というようなことを言われていました。

さて、ここでまとめに入りました。
BL図書 5500冊 367万円。
利用者たち(3人のイラスト入り) セクハラだ、子どもたちに悪影響を与えるという意見と
それに対して
ジェンダー原告団(こちらも3人のイラスト入り)監査請求が提出されている
など賛否両論が沸き起こっているというものです。

そしてゲストからのコメントに続きました。
まず口火を切ったのは、
大谷さん「なんだかんだと親が何もしないでいて、子どもに悪影響を与えるからなどというのは嫌いだ。児童ポルノの問題なんかをきちんとしないで。
でもなんで5500冊もあるのか。」

他市はどういう状況なのか調べてみると、
大阪市で157冊、奈良市、京都市、神戸市は一般小説の中に入っているの
でカウントできないとの答えだったらしい。

最後に木村弁護士がいい事をいわれていました。
「図書館の機能のひとつは、後世に残すことであり、表現の自由にも関わる重要な問題である。今回言われている書物を読んだが、有害なものではない、少女漫画と変わらない」と。

投書された方は、本当に40代の母なんだろうかとの疑問を持ちました。
ひとまず10分間のムーブの内容はの方向は、変な方向ではなかったと感じました

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