ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ピアノと動体視力と野球の関係は?

2024-04-29 | ピアノ教室

最近の子は、楽譜を見ながら弾く事を嫌います。

以前は、どの子も楽譜を見ながら弾いていたのに、
何故、最近の子は楽譜を見ながら弾く事を嫌うのかな?

凄く不思議です。

 

タカシ君(新中2)も、鍵盤ばかり見ながら弾いています。

先日も、

「その音、ちょっと違うね。楽譜を見てみて。」と言うと、

「えっと、今何処を弾いていますか?」と私に聞くのです。

自分自身で、何処の箇所を弾いているのか咄嗟に分からないのでしょう。

 

「タカシ君、楽譜を見ながら弾いてみて。」と伝えると、

「僕、楽譜を見ながら弾くと、手の場所が分からなくて弾けなくなるんです。」と答えます。

「楽譜を見ながら、鍵盤を見る。
つまり、交互に視線を移しながら弾くのは難しい?」

「やってみます。」

そう言って、タカシ君は再び弾き始めました。

 

「やっぱり難しいです。」

「難しいかな?慣れると、とても楽なんだけど。」

「指を見られないのが不安なんです。」

「そうなのね。
視線を交互に移しながら弾くのは、動体視力を鍛えるんだけどな。」

「。。。。。」

「動体視力が鍛えられると、良いことがあるのよ。」

「何ですか?」

「例えば野球。
動体視力が鍛えられると、瞬時にボールを認識出来るようになるしね。」

「そうなんですか?」

「うん、動体視力は部活にも活用出来ると思うなぁ。
最初は難しいかもだけど、ちょっと交互に見る練習をしてみて。」

「分かりました。やってみます

 

本当にやってくれるかな?

どうかな?

乞う御期待!でございます。

 

 

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お薦めの動画です!【自閉症の画家・石村嘉成さんの「メッセージ」】

2024-04-26 | はじめに

先日、RSK山陽放送で放送された
自閉症の画家・石村嘉成さんのドキュメンタリー番組「メッセージ」が、
TVerで無料配信されました。

今、岡山の天満屋で開催中の個展の様子や、
御両親が石村さんに行ってきた療育のことなどが纏められています。

とても参考になりますし、
何より感動するので、多くの方に観て頂きたいと思います。

因みに、この無料配信は、あと1週間でお終いだそうですよ~

 

 

 

今開催中の、石村嘉成さんの個展です

 

 

お近くの方は是非

 

 

 

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東田直樹さんのブログより~「生きてて良かった」と思う理由

2024-04-22 | 自閉症の作家・東田直樹さん

久しぶりに、自閉症の作家・東田直樹さんの文章を御紹介致します。

 

「生きてて良かった」と思う理由のひとつ

自閉症という言葉のイメージ

「自閉症」という言葉を聞くと、どういうイメージを持たれるでしょうか。

今もまだ「自分に閉じこもっている人」と答える人がいるかもしれません。

でも、そんなことはないと思います。

確かに自閉症者は人と関わるのが苦手な人が多いかもしれませんが、

だからといって、他の人と関わりたくないわけではないような気がします。

みんなと仲良くなりたい気持ちは、人一倍持っていると思うからです。

 

 

ひとりでいれば楽だと思う気持ち

だけど、周りを困らせてしまい、気がつくとひとりになってしまうのです。

誰とも関わらなければ 人を傷つけることも、自分が傷つくこともありません。

どうやったら、迷惑をかけないのか、自分のことを好きになってくれるのか、

それがわからなくて悩んでいるのではないでしょうか。

人付き合いがなかなかうまくいかないという経験を繰り返すと、

ひとりでいるほうが楽に感じてしまいます。

明るく生きて行くことができないうえに、逃げ出すこともできない。

そんなとき、人は、ひとりでいることを選んでしまうのかもしれません。

 

 

心は開いているのに気づいてもらえない

たとえ、ひとりでいても、心が閉じているわけではないと思うのです。

心は開いているのに、気づいてもらえない。

うまく話せなかったり、人と同じ行動ができなかったりすると、

ますます人と関わることが臆病になります。

本当の自分は、深い森の奥のような場所にいて、

誰かに見つけてもらえる日を待ち望んでいるに違いありません。

 

みんなみたいな友情や恋愛を経験することは難しいかもしれませんが、

愛を感じることや生きる喜びに浸ることはあるのではないでしょうか。

楽しかった経験は、記憶の中にちゃんと残るはずです。

 

 

ここにいて大丈夫

僕は、人に話しかけられても返事ができないことがあります。

そこにいるだけでも精一杯で、

自分ひとりが世の中に取り残されたような気分に陥ることもあります。

それでも、生きていてよかったと思うのです。

 

やさしい言葉をかけてもらえた、自分の思いに耳を傾けようとしてくれる人がいた。

この社会の中で僕という人間を気づかってくれる人がいると感じたとき、

僕も自分のできることをやって一所懸命に生きようと、前向きな気持ちになれます。

 

自分もここにいて大丈夫。

そんな気持ちは「生きていてよかった」と思う理由のひとつになると思います。

 

   

 

以上、今日(4月22日)投稿された 東田直樹さんのブログより引用させて頂きました。

https://ameblo.jp/higashida-naoki/

 

 

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敬わないといけないな~と最近思い始めました

2024-04-17 | ADHD児 頑張るT君

春休みの或る日、テツ君(新・高1)はひとりでレッスンに来ました。

最近、御家族で市内に引っ越して来た為、
ひとりでレッスンに来られるようになったのです。

その日のレッスンはテツ君だけでしたので、
レッスンが終わった後に、少しお喋りしました。

 

もう8年間も習っているね。

小さい頃は、可愛かったよね。

レッスンの合間に息止め競走とかしたよね。
     ↓     ↓     ↓
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/80419e0d8df185643eebe006fc5ec09e

そうそう、【目玉先生】に監視?して貰ったこともあったね。
覚えてる?(笑)
     ↓     ↓     ↓
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/f29354232df788c708f39445cd2b6531

 

 

取り留めも無く そんなお喋りをいていたら、
テツ君が真面目な顔をして言いました。

「僕、最近、ららみ先生は【先生】だから
敬わないといけないな、と思うようになりました。」

「えっ?  先生と思っていなかったの?」

「先生と思っていたんだけど~
う~ん。。。上手く説明出来ないけど。。。」

「確かに仲良しだけどね~?」

「。。。。。」

テツ君は口籠もってしまいました。

 

 

「もしかしたら、今までは大きく分けて、
【僕にとって親しい人】のカテゴリーに入っていた私が、
【先生という立場】の人だった、って事に【改めて気がついた】ってこと?」

「あっ、そんな感じです

「親しい人にも種類があって、家族や親戚、友達や先生など、色々な立場があるものね。」

「そうですね。」

「その立場によって、言葉遣いとか態度を変えるのが大人ってことだよね。」

「そうですね。
僕も高校生なので、色々な立場を考えて行動しないといけないな、と思いました。」

「今までも、その事は分かっていた事だと思うけど、
高校生なので、より一層気を使おう!と思っているのかな。」

「はい。」

 

 

テツ君は入門した頃、2年生だったのですが、
なかなか集中力が続きませんでした。

なので、ピアノに興味を持って貰う為に、私は何でもしたような気がします。

褒めることは勿論のこと、
私は変顔までして(笑)一緒に遊んだり、自尊心をくすぐったり。。。

様々なことをやってきましたが、
テツ君は徐々に それに応えてくれるようになりました。

その間にテツ君は、
昼夜が逆転して不登校になったり、
軽い識字障がいがあるため、勉強で苦労したり、

様々な苦労を乗り越えて、
この春は、中堅の高校に合格したのでした。

 

傍から見ていても、この1年のテツ君の成長は著しく、
感動を覚える程です。

テツ君自身も、この1年に様々なことを考え、
高校生になる自覚が芽生えてきたのでしょう。

もう子どもじゃないんだ。
そんな気持が、先生を敬う、という言葉に表れたのかもしれません。

なんだか感動してしまいます。

 

 

「じゃあテツ君、来週のレッスンまでに、沢山練習してきてね。」

「あっ、はい。」

「だって、【先生】の言うことは、よ~く聞かないとね。」

テツ君は、ニヤッと笑いました。

 

 

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純粋過ぎる18歳~春休みだけの特別レッスン

2024-04-04 | 障がい児教育

前回の続きです~

 

レイ君は高校生の時、
芸術科目は音楽を選択していたらしく、

音符の長さ等、基本的な事は概ね理解していました。

ただ、家に電子ピアノは有るものの、
ほとんど弾いた事が無い様子でしたので、

簡単な楽譜を使って、右手の弾き方から指導しました。

 

その時に、まず最初に指導する事は「脱力」です。

最初に「脱力」を意識する弾き方を身に付けると、
その後の練習が楽になるからです。

そのコツを習得させる為、
私はレッスン中に、生徒さんの腕や肩を触る事があります。

 

なので、私はレイ君に

「脱力を指導する為に、腕や肩を触る場合があります。
それは了解して貰えますか?」と尋ねました。

レイ君は「大丈夫です。」と答えてくれました。

 

発達障がいのひとつの特徴として、触覚過敏というものがあります。

触覚過敏というのは、
ゴワゴワした服が苦手で、同じ服しか着られない~とか、
人に触れられるのが苦手~等の症状です。

20年程前、発達障がいの知識を得る前の出来事でしたが、
さりげなく生徒さんの肩を触った時、
「やだ!」と大きな声で言われた事があります。

その生徒さんは、おそらく触覚過敏だったのでしょう。

その時は私も驚きましたが、
その生徒さんも、かなりビックリした様子でした。

それ以降、全ての生徒さんに
「触っても良いですか?」と聞くようにしています。

 

今回は、お母様から、
レイ君が様々な過敏症を持っている、とうかがっていましたので、

承諾を得たとはいえ、触る前は必ず
「今から肩を触りますね。」などと予告をして触るようにしました。

そんな感じで、春休みの特別レッスンは行われました。

 

数回指導するうちに、レイ君は簡単な伴奏を付けて両手で弾けるようになりました。

理解も早く、真面目に取り組むので上達も早かったのです。

 

そして最後のレッスンの日、
レイ君は1曲弾く毎に「寂しいな。」と呟きました。

「何が寂しいの?」と尋ねると

「レッスンが終わるのが寂しいんです。」と答えます。

発達障がいのお子さんは、年齢に比べて純粋な子が多く、

こんなセリフも真面目な顔で言ってくれるのです。

 

レイ君は最後に

「ピアノを教えてくれてありがとうございました。
凄く楽しかったです。」

と、深々と頭を下げてくれました。

「こちらこそ、どうもありがとう。
私もレイ君のレッスンは楽しかったですよ。
よかったら、夏休みもレッスンに来て下さいね。」

「はい、また夏休みにお願いします

そう言って帰っていきました。

 

レイ君が、楽しく充実した大学生活を送りますように

大学のピアノの授業が始まった時、
気後れせずに臨むことができますように

心からそう願っています。

 

 

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