ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

発達障がい児さんのピアノの指導で心掛けていること

2022-08-31 | 障がい児教育

何らかの症候群を持ったお子さんに ピアノを指導する時、
私が心掛けている事を記しておきたいと思います。

1番心掛けていること。

それは、【欲張らない】ということです。

 

生徒さんが御家庭でも練習をしてきて、
スラスラ弾ける様になると、こちらも欲が出てきます。

もう少し宿題を出してみようかな?と。

 

でも、ここはグッと我慢です。

何曲も宿題を出すと、
もうそれだけで気持がいっぱいになり、

挙げ句の果てには、
練習をしないでレッスンに来てしまうようになるからです。

 

そう、発達障がいのお子さんの場合、

沢山の宿題を抱えてしまうと、
それだけで気後れしてしまい、

「どうせ出来ないな~
だから、練習するのをやめちゃおう~」

といった思考になるような気がします。

ある意味、完璧主義なのです。

そして、不登校気味のお子さんもまた、
そのような傾向があるように思います。

(この事は、また改めて書こうと思っています。)

 

なので私は、
その子が、少しの時間で弾けるようになる量、

極端な事を言うと、
『1週間に20分程度練習すれば弾ける量』しか
宿題を出さないようにしています。

それぞれの能力に応じて、
たったの4小節の場合もありますし、
2~3ページの場合もあります。

「宿題、少ないな~」と思う位の量の方が、
気持の負担が少ないですし、
丁寧に取り組んでくれるからです。

 

その替わり、その少量の宿題は
完璧に弾けるまで指導します。

音色や強弱、脱力に至るまで、
完璧に弾けないと次には進みません。

そのあたりは妥協しないようにしています。

 

なので、例え4小節でも、
完璧に弾けるようになると、
自然と達成感が得られますし、
結果的に、美しく弾く事が出来るようになります。

そして、美しく弾ける様になると、
ピアノが益々好きになるのです。

そうなると、
ピアノのレッスンも楽しみになりますし、
長く続くようになり、
ピアノが一生の趣味になります。

 

発達障がいのお子さんを教える時は、
こんな事を心掛けて指導しています。

 

 

お願いです

習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。

ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

数学が好きな子はバッハも好き?

2022-08-26 | アスペルガー児 Y君

ヨウ君(高2)は、最近メキメキと実力が付いて、
トルコ行進曲も完成してきたようです。

「ヨウ君、トルコ行進曲も完成に近づいてきたので、
この曲は、来週までにしますね。」

「ありがとうございます。」

「次は、何にしようかな?」

「確か、次は【月光】を弾く予定だったと思います。」

「そうだったね。
でも、その前に こんな曲はどうかしら?」

 

私はそう言って、
バッハ作曲・インヴェンションの1番を弾きました。

するとヨウ君は、目を輝かせて

「好きです」と言いました。

 

その反応が素晴らしかったので、
私は立て続けに、4番、7番、8番を弾きました。

するとヨウ君は

「全部好きです 僕の気持ちに、ピッタリきました。」

と大きな声で言いました。

 

「そう?」

「はい。僕が弾きたかったのは、こんな曲です。」

「おおっ!やっぱりね。 そうだと思った

「何でですか?」

「あのね、数学が好きな人はバッハが好き、って
何かで読んだことがあるのよ。」

「そうなんですか。」

「うん、そうなの。
確かに私の生徒さんでも、
『バッハが好き』って言っていた子は、
みんな理系に行ったような気がするなぁ。」

「そうなんだ。」

「うん、不思議だね。」

 

ヨウ君と、そんな会話を交わしました。

確かにヨウ君は数学が大好き

高校でも、数学は必ず1番だそうです。

 

バッハ作曲・2声のインヴェンションは全部で15曲。

来週から1番、そして4番を練習させて、
暫くはバッハの世界に浸らせてあげたいな、と思っています。

 

それにしても、数学とバッハの関係、
ちょっと興味深いです。

 

 

お願いです

習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。

ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

集中力と水風呂の例え

2022-08-23 | ADHD児 頑張るT君

先日の、テツ君(中2・ADHD)のレッスンの時の事です。

今練習しているクレメンティのソナチネ。

そろそろ仕上げたいな、と思っているのですが、
家庭での練習が捗らないらしく、
なかなか完成することが出来ません。

 

先日のレッスンでは、
まず片手練習や、部分練習をさせた後、
3回連続で、全曲通して弾かせてみました。

すると、1回目より2回目。
2回目より3回目の方が集中力が高まったので

「テツ君は、弾けば弾くほど集中力が高まって素晴らしいね。
普通は、だんだん集中力が下がるのに、何でかな?」

と尋ねました。

 

するとテツ君は、暫く考えた後、

「水風呂みたいなものですね。
最初は冷たいけど、だんだん慣れてくる、という感じです。」

と答えてくれました。

 

おおっなるほど

最初は、弾きながら他の事に気が散ってしまうけど、
弾いているうちに、音楽の世界に入って行ける。

つまり、弾く事に慣れる~ということなのでしょう。

心の動きを的確な言葉で言語化できて素晴らしいです

 

語彙力の向上も確認できて、
テツ君の成長を感じるレッスンになりました。

 

 

お願いです

習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。

ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

浪人の時に弾いていた曲を 久しぶりに弾いたら。。。

2022-08-21 | ピアノ教室

先日、H君が遊びに来てくれました。

H君は、5歳から大学浪人まで教えた生徒さんです。

途中の数年間は、親御さんの仕事の関係で
海外に引っ越したのですが、
帰国したら再び習いに来てくれました。

今年、某難関国立大学を卒業して、今は都内で働いています。

 

H君に会うのは、4年振り位かな?

大学1年生の時に遊びに来てくれて、
それ以来だと思います。

久しぶりに会うH君は、
高校生の頃の面影を残していて、
何の違和感も無く、自然な会話が出来ました。

 

「H君、久しぶりにピアノ弾いてみない?」

「あっ、はい。   弾けるかな?」

と言いつつ、H君は、暗譜で「トルコ行進曲」を弾き始めました。

 

 

「トルコ行進曲」は、H君が浪人の時、
毎週弾いていた曲です。

浪人の時は勉強が第一ですので、

「新しい曲は弾かずに、
以前習った曲を、大切に弾こうね。」

と提案しました。

すると、H君は、

「僕、トルコ行進曲を、極めたいです。」と言って
毎週「トルコ行進曲」を弾き続けました。

 

浪人の1年間は、
毎週「トルコ行進曲」を弾くので、
私は その音色で、H君の精神状態が手に取る様に分かりました。

穏やかな音色なのは、
勉強が充実しているんだな?とか、

イライラした音色なのは、
ちょっと落ち込んでいるのかな?とか。。。

その都度、褒めたり励ましたりしての1年間は、
私にとっても、受験生の親になったような、
そんな1年間になりました。

 

 

さて、H君は久しぶりに
私の前で「トルコ行進曲」を弾きました。

途中、少しつっかえたものの、
H君は「トルコ行進曲」を完璧に弾き通しました。

見事でした。

 

「H君、凄いね。完璧に覚えていたね。」

「意外と覚えていましたね。」

「さすがH君!と思いながら聴いていたよ。
本当に5年振りに弾いたの?」

「そうですね。アパートにはピアノが無いんで。」

「ああ、そうだねぇ。」

「実家に帰った時に、たまに弾くことはありましたが、
今はコロナなので、この2年間はほとんど帰ってないので。」

「それにしては、指が動くね。」

「あの頃は毎週、トルコ行進曲ばかり弾いていましたからね。」

「なんか、懐かしいね。」

「はい、懐かしいです。」

 

そんな会話を交わしました。

嬉しくて、幸せなひとときでした。

 

 

お願いです

習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。

ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

大学生男子がアパートで練習している曲

2022-08-17 | 不登校

高2まで指導したミノル君は大学3年生。

某国立大学に在籍しています。

 

ミノル君は、小学校から高校に至るまで、
何回も不登校を繰り返しました。

高校の頃は、出席日数が足りなくて
何度も留年の危機があった程です。

それでも、難関中学や国立大学に合格しているのですから、
そこがミノル君の凄いところだと思います。

 

私の教室には、4歳から習いに来てくれて、
高校2年生まで指導しました。

不登校の時期も、
ピアノには休まず来ていましたので、
相当音楽が好きなのでしょう。

 

先日、そんなミノル君へメールをしてみました。

「ミノ君、お元気ですか?毎日暑いですね。
時々、ミノ君を思い出しています。
たまにはピアノを弾いたりしているのかな?
弾いていたら嬉しいなぁ。」

 

すると、すぐに返事が来ました。

「メールをありがとうございます。
僕は元気です。
時々ですが、ピアノは弾いています。
今は独学で、モーツァルトの k.v.309を練習しています。」

 

だいぶ前ですが、独り暮らしのアパートに
キーボードを購入した~とは聞いていたのです。

ちゃんとそれを活用して、時々練習しているとは

しかも、モーツアルトの曲を

バロックや古典の曲が大好きなミノル君らしいな、と思います。

 

しみじみと嬉しくて、
メールを何度も読み返しています

 

 

お願いです

習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。

ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

メッセージ

メッセージを送る