ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

国語辞典で遊ぼう!

2020-06-27 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

(続きです~

 

ルイ君と一緒に勉強をする事になり、
私が、まず最初に思いついたのは、
「国語辞典をひくこと」でした。

ルイ君は漢字が大好きなので、
国語辞典をひくことに違和感は無いことでしょう。

むしろ、凄く好きになるのでは?
と思いました。

そして、国語辞典をひくことが習慣になれば、
おそらく語彙も増えるでしょうし、
語彙が増えたら、思うようにお喋りが出来る様になるのです。

それに、知識が増えるのは、
中学生として誇らしいことに違いありません。

 

 

ピアノのレッスンの3日後、
ルイ君は国語辞典とノートを持ってやって来ました。

私は、まず最初に、国語辞典のひきかたを教えました。

国語辞典は、文字が全て
あいうえお順に並んでいるという「きまり」を伝えると
ルイ君は、興味深く頷いてくれました。

ルイ君もそうなのですが、
発達障がいのお子さんは「きまり」が大好きなのです。

 

まず最初に、ルイ君の好きな言葉をひきました。

そして、ひいた言葉は必ずノートに書き写させました。

ルイ君は、文字を書くことが大好きなので、
嬉しそうなお顔で丁寧に書いていました。

その後で、書き終えた文章を音読させました。

ルイ君は読みながら
分からない言葉が出て来ると

「僕、この言葉も調べてみたい。」

と言いました。

そして、次々と言葉を調べ、
その日は、8つの言葉を書き写しました。

 

「ルイ君、今日は随分頑張りましたね。
楽しかったですか?」

「はい、楽しかったです。」

「先生も楽しかったです。
頑張ってくれてありがとうね。」

「はい。」と、ルイ君は、とても嬉しそうでした。

 

そして、ルイ君は最後に

「先生、また遊びに来ても良いですか?」

と言ったのです。

ルイ君にとって国語辞典をひくことは、
遊びと同じ位楽しかったのでしょう。

そんなルイ君の見ながら、
私もまた、楽しい気持ちになったのでした

 

ポチッと押すと、
色々な記事が読めますよ~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

コメント

先生と一緒に、勉強してみる?

2020-06-25 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

昨日の続きです~

 

私は、お迎えに来られたお母様に

「ルイ君、すぐに機嫌が良くなりましたよ。」

とお伝えしました。

「そうですか。
家では最近、めそめそする事が多くて、
もうすぐ学校が始まるのに、
このまま学校に行けなくなるんじゃないかと
心配していたんですが。」

とお母さんは答えました。

「確かに、お家にばかり居ると、
気が滅入ってきますよね。」

「はい、本当に煮詰まってしまって。。。」

「だったら、ピアノとは別に、
私のところで勉強でもさせてみましょうか?」

 

~と言ってしまった後で、私は少し後悔しました。

単なるピアノ教師が、
そんなお節介な事をしても良いのだろうか。。。

 

するとお母様は

「えっ良いんですか

と言いました。

「はい、たいした事は出来ないのですが、
一緒に 、お勉強擬き ならば出来ると思います。」

「すごく助かります
どうぞよろしくお願いします

 

「ルイ君、来週に1度だけ、
ららみ先生と一緒にお勉強してみる?」

と、私は、ルイ君にも聞いてみました。

「うん、したい

ルイ君は大きな声で答えてくれました。

 

。。。と言う訳で、

私は、週に1度だけ
ルイ君と一緒に勉強する時間を設けることになりました。

 

続きます~

 

ポチッと押すと、色々な記事が読めますよ~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

コメント

なぞなぞをしたらニッコリ笑った!

2020-06-24 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

レッスンを再開して、
久しぶりにルイ君(特別支援中1)がレッスンに来た時のことです。

チャイムを押して、玄関に入ってきたものの、
ルイ君は玄関の三和土に しゃがみ込み、
「だめだぁ。」と、小さな声で言いました。

 

一緒に来られたお母様にお話しをうかがうと、
自粛期間中、どこにも行かずに、ずっと家に居たため、
外に出るのが怖くなったらしいのです。

 

「ルイ君、レッスン室にちょっとだけ入ってみない?」

「無理です。。。」

「そう、無理なんだ。
でもね、入るだけでいいんだよ~」

「。。。。。」

「あのね、ちょっとだけ入って、
無理だと思ったら帰っても良いよ。」

 

ルイ君は、黙ってレッスン室に入りました。

お母様には、何時も通り、車の中で待って頂きました。

 

ルイ君はソファーに座り、頭を抱えて下を向いています。

私は、何をしたら、ルイ君の気持ちを明るく出来るかな?
と、思いを巡らせました。

 

「ルイ君、【ぎもん】って、どう書くんだっけ?」

「。。。。。」

「じゃあね、【はあく】って、どういう字だったかなぁ?」

「。。。。。」

 

何時もは、すぐに答えてくれる漢字クイズですが、

全然ノってくれません

 

私は、急に思い付いて

「赤くて小さくて、つぶつぶの種がついている
美味しい物ってな~んだ?」

すると、ルイ君は、パッと顔を上げて

「イチゴ

と答えました

「大正解  凄いね~

ルイ君は、ニコッと笑いました。

 

それからは、お互いなぞなぞを出し合ったりして過ごしました。

あえて、ピアノには触らせませんでした。

ルイ君のご機嫌が良くなることだけをしたのです。

 

帰る頃には、すっかり機嫌が良くなり、
ニコニコ笑顔になりました。

ルイ君にとって、良い気分転換になったかな?

(明日に続きます~

 

ポチッと押すと、色々な記事が読めますよ~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

コメント

もう、マイクはいりません!

2020-06-18 | 自閉症児 M君の不思議

先日の マサ君(特別支援中3)のレッスンの時、

mf の読み方を質問したら、

「メゾフォルテです!」と、きちんと答えました

 

私は、何時もの通り、鉛筆をマイクに見立て

「正解です マサ君、すばらしいですね。」

と言って、次に マサ君の方にマイク?を向けました。

マサ君は、こんなインタビュー形式の会話が大好きなのです。

 

するとマサ君は、私が差し出した鉛筆を私の方に向けて

「もう、いりません。」

と言ったのです。

「マイクは要らない、ということですか?」

と尋ねたら

「はい、いりません。」と、キッパリ言いました。

 

えっ? 何で? と思いましたが、

私は、すぐにピンときました。

 

 

。。。小学校の時、
マサ君は、リズム打ちが大好きでした。

マサ君は、ピアノに飽きると
「先生、タンタンしましょう。」と言っていた程です。

なので、

「マサ君、あと1回弾いたらタンタンだよ~」

等と、リズム打ちをご褒美のように扱っていた程です。

それが、中学生になった途端

「タンタンは、もうしません。
中学生は、タンタンはしません。」

と宣言しました。

そして、それ以来、
リズム打ちに興味を示さなくなった事があったのです。

 

なので私は

「マイクでお話ししないのは、
マサ君が中3になったからですか?」

と聞いてみました。

「はい、そうです。マイクはいりません。」

とマサ君は答えました。

 

中3になり、マサ君自身に、

「しっかりしなければ!」という自覚が芽生え、

それが、マイクごっこ卒業

~ということになったのかな?と思いました。

子供は、日々成長しているな~と思った出来事でした。

 

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

コメント

レッスンが出来て幸せ!

2020-06-14 | ピアノ教室

近隣の小学校の登校再開に合わせて、
私もレッスンを始めました。

やはりレッスンが出来るのは、
非常にありがたいな~と思います。

毎日の生活の中に、
レッスンがあるのと無いのとでは、
生活の張りが違います。

今は、レッスンが出来る事が
しみじみと有難く、幸せだな~と思います。

 

ただ、7月に予定していた発表会は
延期にしました。

「是非行ってください!」という意見と、

「このような状況なので、
発表会があるのならば辞退したいです。」

という2つの意見。

両方の気持ちが分かるだけに、
私も気持ちが揺れたのですが、
思い切って延期にしました。

5月から7月に延期し、
そして再びの延期。。。。。

今度は何時になったら開催出来るのだろう。

そんな気持ちを抱えての毎日ですが、
なにはともあれ、レッスンが出来て幸せです

 

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

コメント

メッセージ

メッセージを送る