ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

宝箱から宝物を取り出すために

2022-05-30 | 自閉症の画家・石村嘉成さん

5月26日の記事で御紹介した
自閉症の画家・石村嘉成さん。

お父様が書かれているブログに、
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【息子は亡き妻からの贈りもの】
https://ameblo.jp/ishimura-yoshinari/

御著書の感想を書きましたら、返信がありました

素晴らしい内容が書かれていましたので、
ここで御紹介させて頂きます。

 

ららみ様

拙著やブログをお読みいただきまして、心よりお礼申し上げます。

子どもはみんな心の中に宝箱を持っていると思います。
でもその鍵はなかなか開かない。
年を重ねていくうちにだんだん開かなくなっていく。
それを成長と呼ぶのですが。

ほとんどの子どもが宝箱から宝物を取り出さず大人になっていていると思います。

子どもは経験値がない分、私たち大人にありがちな固定観念や既成概念がありません。

ですからとても面白い発想をします。

息子のような発達障がいの子どもたちは、外部のことをなかなか学んでこれなかったため、いつでも宝物を取り出せる環境にあると思います。

それにはまず早期療育により、日常生活を獲得することが前提だと思います。

療育は決して簡単なものではありません。

適切に、一貫して、徹底的にと学びました。

ららみ様、どうか多くの保護者の方に届くことを切に願っています。

 

 

お父様の石村和徳さんは、
奥様がお亡くなりになった後、
嘉成さんの療育に、真正面から向き合ってこられました。

そんなお父様ならではの御言葉だと思います。

子ども達が持っている宝箱の中から宝物を取り出すために、
私達大人が出来る事は何か?

そんなことを改めて考えました。

 

ところで、今日5月30日は、
嘉成さんの 28回目のお誕生日だそうです。

心よりお祝い申し上げます

そして、益々の御活躍をお祈り致します

 

 

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【自閉症の画家が世界に羽ばたくまで】の御紹介

2022-05-26 | 自閉症の画家・石村嘉成さん

石村嘉成さんは27歳。

愛媛県新居浜市在住の若いアーティストです。

自閉症の診断を受けていますが、
数々の個展を開くなど活躍中です。

以下は、石村さんの作品です。

尚、画像は全て、石村さんのオフィシャルサイトよりお借りしました。

版画家・石村嘉成さんのオフィシャルサイト
【版画は僕のことば】 https://i-yoshinari.jp/ 

 

 

【ミツバチと花】

新エコールドパリ 浮世・絵展
ドローイング部門 優秀賞

 

 

【インドゾウの親子】

 

 

ベンガルトラ 向かってくるぞ!!

【ベンガルトラ   向かってくるぞ!!】

 

 

威嚇するパンサーカメレオン

【威嚇するパンサーカメレオン】

 

 

クマタカと石鎚山

【クマタカと石鎚山】

 

 

タンポポとテントウムシ

【タンポポとテントウムシ】

 

 

いたずら好きのうりぼう

【いたずら好きのうりぼう】

 

 

どれも、動物たちのエネルギーを感じる素晴らしい作品だと思います。

圧倒的な力強さと、動物に対する優しい眼差しが、
石村さんの作品の特徴です。

その芸術性の高さは、もはや、
「自閉症の」画家と紹介するのは、失礼だと思う程です。

 

しかし、ここに至るまで、
石村さんは大変な道のりを歩んでこられました。

 

石村さんは2歳の時、自閉症と診断されます。

その後は、新居浜市の【トモ二療育センター】に通い、
河嶋淳子先生の療育指導を受けます。

その後は、御家族による熱心な療育と
石村さん御自身の努力により、
高校は、新居浜商業高校へ進学されます。

そして、高校の授業で、初めて版画と出会うのです。

その後は、作品制作に没頭し、今に至ります。

2013年に
第2回 新エコールドパリ浮世・絵展
ドローイングコンクールにて優秀賞を受賞。

現在は、個展や講演会等で多くの人に感動と元気を与えています。

 

これまでの経緯は、

お母様が遺された療育日記を元に お父様が書かれた
【自閉症の画家が世界に羽ばたくまで】に詳しく記されています。

私も読みましたが、
御両親さまの嘉成さんに対する深い愛情に、非常に感銘を受けました。

嘉成さんを育てる中での、日々の工夫や努力が、
嘉成さんの才能を開花させたのだと思いました。

また、療育の必要性も痛感致しました。

御両親様の日々の療育は、
経験豊かな指導者のアドバイスがあったからです。

障がい児教育に携わる先生方や、子育て中の親御さん、
その他多くの方々に、是非 読んで頂きたいと思います

 

石村和徳   石村有希子 著   
    絵・石村嘉業

【自閉症の画家が世界に羽ばたくまで】
https://www.amazon.co.jp/dp/4594088686

 

自閉症の画家が世界に羽ばたくまで―亡き母の想いを継いだ苦闘の子育て [単行本]

 

お父様・石村和徳さんのブログ

【息子は亡き妻からの贈りもの】
https://ameblo.jp/ishimura-yoshinari/

 

 

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ルイ君が落ち込む原因

2022-05-20 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(広汎性発達障がい)は、支援学校中等部3年生。

思春期真っ只中です。

ルイ君は、6年生になった頃から
頻繁に気持が落ち込むようになりました。

御家庭でも、ふさぎ込むことが多いらしく、
そんな時は、ピアノのレッスン中も、少し辛そうです。

しかし、そんな反面、
調子が良いときは非常に明るく、ニコニコと機嫌良くしています。

これは、思春期特有の気持の揺れなのでしょう。

 

先日のレッスンの時は、
とても明るく意欲的で、課題も両手でキチンと弾けたのです。

「ルイ君、素晴らしいですね。
全部、完璧に弾けましたね。」

「はい、弾けました。」と、ルイ君は嬉しそうです。

「こんなに難しい曲を両手で弾けるなんて、先生も嬉しいです。
ルイ君、成長しましたね。」

「はい、ありがとうございます。」

「ピアノの実力も上がってきましたが、
中3になり、人間的にも成長したのではありませんか?」

「はい、成長したと思います。」

「やっぱり、ルイ君自身も、そう思うのですね。」

「はい、そう思います。」

「例えば、どんな時に そう思いますか?」

 

私は、敢えて そう質問してみました。

ルイ君は、きっと私達が想像する以上に、
色々な事を考えているんじゃないかな?
と、常々思っていたからです。

 

ルイ君は、暫く考えて

「感染者と、検査結果は違います。」と言いました。

「ああ、コロナの事でしょ?
感染者と、検査結果は、確かに違うね。」

「はい。」

 

しかし、ルイ君は、そのまま黙ってしましました。

 

私は、暫く待っていましたが、ルイ君は黙ったままです。

そして、小さな声で
「すみません。わかりません。」と言いました。

 

「もしかしたら。。。
テレビで毎日、感染者数の発表をしているけど、
その数は、検査をした人だけの感染者数で、
実際は、検査をしない人の中にも感染者はいるって事かしら?」

「はい、そうです。」

「あっ!わかった!
そんな事に気が付けるようになって、
自分も成長したなぁ、って思うのね?」

「はい。」と、ルイ君は明るく言いました。

 

「確かに、そんな難しい事、
小学生じゃ考えられないものね。」

「小学生には無理ですね。」

「そうそう、中学生しか考えられないよね。」

「そうですね。」

ルイ君は、ニッコリしました。

 

後ほど、お母様に伺ったところ、

ルイ君は最近、ニュースに興味があって、
真剣に見ているのだそうです。

きっとルイ君は、
ニュースを見ながら様々な事を考えているのでしょう。

 

ただ、それを他者に対して表現する事が
不得手なだけなのだと思います。

そして、その事を
ルイ君自身も自覚しているのではないでしょうか。

そのような事も、
ルイ君が落ち込む原因の一つなのかもしれません。

これからは、ルイ君が躊躇無く、
自分の考えていることを表現出来るように、

時には、会話を掘り下げてみる事も必要だと思いました。

そんな事を考えた出来事でした。

 

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レッスン中のマスクについて

2022-05-16 | ピアノ教室

ゴールデンウイークが明けて10日が経ちました。

東京都の感染者は、一旦増えたものの、
先週末から徐々に感染者が減ってきました。

怖れていた第7波も、
今のところ、それ程心配ないようです。

 

そんな中、世間では、
マスクの是非について議論がなされているようです。

海外で脱マスクが進むなか、
日本ではいつまでマスク生活が続くの?

オミクロンは罹患しても軽症なのに、
保育園の2歳児にもマスクを?

このような 様々な疑問や意見が飛び交い、
世の中は揺れているようです。

 

私は、と云うと、
マスク生活にすっかり慣れてしまい、

今では、マスクをしている方が、
なんとなく落ち着きます。

この2年間で、
マスクが自分の一部になってしまったのでしょうか。
(お化粧が楽♪という理由もあるかも

 

そんな私ですが、レッスンの時、
生徒さんに対して、マスクの強要はしません。

私の生徒さんの中には、
マスクが苦手な子もいますし、
マスクを忘れて来る子もいます。

その様な場合、
「マスクをしなさい。」とは決して言いません。

 

あと、子どもの場合、
マスクを付けたり外したり~を繰り返す事もあります。

マスクを外した後、
ピアノを弾いた手でマスクの内側を触ったり、

そして、その手で再びピアノを触ったりするので、
傍で見ていると、ハラハラするのです。

そんな場合は、
「今日はマスクをしなくても良いよ。」

と提案し、マスクを仕舞ってもらいます。

 

勿論、生徒さん自身が
「マスクを忘れたので、マスクを下さい。」
と言った場合は、

家にあるマスクを差し出します。

 

そう言えば、こんな事もありました。

どんな理由だったかは忘れてしまいましたが、
レッスン中に、私がマスクを外したことがありました。

その時、生徒さんがひと言、
「ららみ先生って、こんな顔だったんだ

 

その子は、マスク生活が始まってから入門したので、
私の顔を見たのは、その時が初めてだったのです。

今、書きながら思い出し、ちょっと心配

どんな顔に映ったんだろう?って (^ ^;)

 

 

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何故、学校の先生にならなかったのですか?と聞かれた

2022-05-13 | ADHD児 頑張るT君

先日の、テツ君(ADHD・中2)のレッスンの時の事です。

テツ君が、学校の先生の話を始めました。

テツ君は、学校の先生と相性が悪いらしく、
そんな悩みを語り出したのです。

 

話を聞いてみると、
学校の先生の気持ちも分かるし、
テツ君の気持ちも分かります。

学校の先生は、
専門教科を指導するだけでも忙しいのに

加えて、部活の指導や 学校行事の企画など。。。

その上、30人余りの学級運営ですから、
1人1人に目を向ける事は、並大抵な事ではありません。

学校の先生は、忙しすぎるのです。

 

私は、黙ってテツ君の話を聞きました。

日頃の不満を聞いてあげるだけでも、
テツ君の気持ちが落ち着くと思ったからです。

 

するとテツ君は
「ららみ先生は、何故、学校の先生にならなかったのですか?」
と聞いてきました。

「う~ん、何でかな?
やっぱり、学校の先生は向いていないと思ったからかな?」

「そうなんだ。」

「うん、気が小さくて大きな声でビシッと叱れないし、
もしなっていたら、生徒に舐められていたかも。」

「それはないと思う。」

「そう?ありがとう。」

 

テツ君は優しいので、
私の事を、この様に肯定してくれました。

テツ君は、気持の優しい子なのです。

 

教育実習は、今でも鮮明に覚えている程
感動的で楽しかったし、

その時は、採用試験受けようかな?と一瞬は思ったけど。
(受けても、合格しなかったと思うけど ^ ^;)

でも、やっぱり。。。

私はピアノを教える事が一番好きで、
ピアノの先生であることが趣味であり、誇りです。

そして、「ピアノの先生で幸せ」と言い切れるのは、
今まで、良い生徒さんばかりに恵まれてきたからなのでしょう。

本当に有り難く、幸せなことだと思います。

 

 

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