なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

サインバルタ使ってます

2017年07月10日 | Weblog

 今日は内科外来(再来)を診ていた。自己免疫性肝炎・糖尿病(ステロイド糖尿病)の85歳女性が診察室に入ってきたが、何だか活気がない。前回(2か月前)に内科を受診した後から両手のしびれがあり、神経内科の外来を受診していた。

 糖尿病性神経障害ではということになったらしい。処方はSNRIのサインバルタ20mgが処方されていた。食欲がなく、動こうという意欲も低下していた。糖尿病性神経障害にも適応があり、無難な抗うつ薬なので適切な処方だと思う。10日しか内服していないが、まだそれほど良くなった気はしないというが、前よりは食べてはいるのでちょっと効いてきたようだ。後は内科でということで、神経内科としては終了になっていた。

 検査上は特に変わりなかった(肝機能は正常域)。内科でサインバルタを追加処方をして、もう少し経過をみることにした。いつもより短い4週間後にしたが、調子が悪い時はその前に受診するよう伝えた(本当は1~2週間後の方が方がいいが)。

 肝硬変で入院している75歳女性も食欲低下が1週間続いていた。この方にもサインバルタを処方して経過をみたが、1週間経過して食欲が出てきた。厳しかった表情も和らいでいる。トランスアミナーゼが50以下で安定はしているが、増量はしないで初期量で継続することにした(今のところ肝機能の増悪はない)。

 明後日退院する予定の脳梗塞(ラクナ梗塞)69歳男性も入院中に、うつ状態になった。シンメトレル投与も考えたが、サインバルタにした。この方は20mgで開始して40mgに増量した。下肢のしびれと熱感の訴えも軽減している。

 何だか同じ薬ばかり使用しているが、癌性疼痛でも使用していて、いい薬だと思う。

コメント (1)
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