なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

STD/PID

2016年08月03日 | Weblog

 先週末に18歳女性が発熱・下腹部痛で消化器科を受信して、骨盤腹膜炎の診断で入院した。白血球数3万・CRP30と著しく高値だったのえで、相談されていた。セフメタゾンとクラミジア狙いでミノマイシン点滴も考えたが、ゾシン+ミノマイシンになった。

 入院後も37℃台から38℃の発熱が続いていたが、翌日・3日後の血液検査では白血球数・CRPともに改善していた。腹痛も入院時よりはましになった。ただ週明けの月曜にの朝に39℃の高熱となったのを気にして、また抗菌薬について相談された。当院を受診する前に産婦人科クリニックを受診していて、淋菌*クラミジア陽性と診断されていた(問い合わせにFAXで返信があった)。

 産婦人科医も交えて相談したが、抗菌薬はセフトリアキソン+ミノマイシンにして、その翌日から解熱した。産婦人科の診察とエコー、それに腹部MRI検査も追加して、膿瘍形成はないので、そのまま抗菌薬継続となった。トリコモナスは陰性。

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