なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

小細胞肺癌

2016年03月15日 | Weblog

 昨日専門病院の呼吸器科から80歳男性が転院してきたが、活気がなくじっとめを閉じていた。今日はパッチリと目を開けて話ぶりにもちからがあり元気だった。病棟の看護師さんが(急変の前兆としての一瞬の輝き?)気味悪がるほどだった。今日胸部CTを撮ってみると、先月の陰影より縮小していた。

 癌自体に対する治療を行っていないので、先月の陰影は出血や随伴性肺炎の併発があったと思われる。ただ、胸水貯留と軽度の腹水があり、単純CTなので肝腫大しかわからないが肝機能障害を呈していることから肝臓内に転移があるのだろう。血小板数5万でD-dimerが80と上昇している。

 患者さんから、できれば退院して自宅で過ごしたいという希望もあった。夫婦ふたりの生活で、お子さんがいない。看病に多少協力できるのは姪だけだった。奥さんは病院に入院してもらって、日中頻回に見舞いに来ることを希望している(患者さんはけっこう巨漢)。もともと関節リウマチで整形外科からプレドニン6mg/日が処方されている。これをデカドロンに変更して(まず2mg/日で4mg/日も考慮)経過をみることにした。

コメント
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