なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

そうそう楽はできない

2015年10月19日 | Weblog

 今日は内科再来があったが、患者数は少なかった。月曜は休日が入ってくるので、予約がずれこんでやたら多い時と少ない時とまだらになってしまう。

 週末気がかりだった無尿の95歳女性は少し尿が出始めた。まだまだ安心はできないが、回復する可能性が出てきた。1か月前に膿胸で基幹病院から転院してきた98歳男性は、週末に急変(血圧低下)して、そのまま亡くなっていた。前医で胸腔ドレナージを受けていったん軽快したが、その後悪化した。再度の胸腔ドレナージは拒否したため、保存的にいけるところまでという方針だった。

 午後は、月末が締め切りの医師会誌の原稿(単なるエッセー)を書こうと思っていたら、泌尿器科医から連絡がきた。内科新患(大学病院の応援医師担当)を受診した72歳男性が、血尿で泌尿器科に紹介されたが、ビリルビンが高いので診てほしいという。腹部CTが撮影されていて、以前からの胆嚢結石以外に総胆管末端に結石があった。白血球数27600、CRPが34と著増していた。4-5日前から右上腹部痛があり、37.7℃の発熱もあった。ふだんは機能性ディスペプシア・不眠症などで消化器科の外来に通院している。

 意識清明で血圧正常なの、重症感はないが、ぐずぐずしていると閉塞性化膿性胆管炎で急変するかもしれない。当院で胆道系内視鏡の処置ができないので、できる病院への紹介になる。電話してみると、一番近い当地域の基幹病院はベットが満床で週末にならないと受けられないという。ちょっと遠くなるが、消化器病センターを持つ病院に連絡すると、幸いに受けてくれたので搬送した。患者さん本人は受診歴がないが、奥さんがその病院の心臓センターに入院したことがあった。大変お世話になっております。

 その後、79歳男性が両側肺炎(COPDあり)が救急搬入された。自宅で倒れているところをヘ発見されたそうだ。一人暮らしで生活保護を受けている。事実上、身寄りがない方で、市役所の係りの方が付いてきていた。救急当番の循環器科医が検査をしていて、内科でお願いということになった。その先生から、今日20歳代男性を大学病院循環器科に転送したという話を聞いた。拡張型心筋症と思われ、EFが10~20%だという。数日の変化ではないので、急性心筋炎ではないだろうという。

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