スミダマンのほのぼの奮戦記

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世田谷区成城学園エリアの豪邸

2020-01-25 07:03:19 | 建物

高級住宅街として有名な成城エリア。

これで4回目の豪邸街紹介となる。

成城の街はよく区画整理され、交通量に比べて広い街路には

イチョウと桜の街路樹が植えられ、美しい景観を作り上げている。

これは成城の一つのシンボルになっている。

成城にはこのような大豪邸が決して珍しくない。

建物の高さは2階迄の制限がある様ですごく立派な住宅でもあまり威圧感は感じさせない。

この豪邸は一歩控えめな感じだが、アプローチの広さと長さがすごい。

そして成城の邸宅は駐車場が広く大きい家が目に付いた。

置かれている車もベントレー、ベンツ、BMWなど外車ばかり。

確かに鉄道は小田急線のみで地下鉄は来ていない為か、

どうしても車の必要性が高いのかもしれない。

このRC打放し杉板使用の家も一部カーテンウォールを使っていて事務所ビルみたいだ。

なんと言っても大きく振り出した庇のような屋根が迫力がある。

この豪邸は道路面の開口部が玄関のアプローチしかない。

そして長く張り出した庇のディテールがシンプルだがすごい。

壁のコンクリート打放しも2種類に分けているようで、

型枠もそして色合いも微妙に違う。

街路に植えられた桜の木もこの豪邸の意匠に取り込まれているようだ。

まさに豪邸と言わないで何と言う。

ものすごい存在感のある家だ。

この家のオーナーは超有名な指揮者らしい。

そう言えば成城には芸能人、有名人の家が多いという。

代表的なのは、故 石原裕次郎宅、所ジョージ、中村雅俊、

ダウンタウンの浜ちゃん、渡辺徹、少年隊の東山紀之など。

又、逆に日本古来の日本家屋の立派な住宅も残っている。

成城には著名な文化人も多く住んでいた。

大江健三郎、平塚雷鳥、柳田邦男、構溝正史、北原白秋などだ。

まるで鎌倉の文学者に匹敵するか、それ以上だ。

どうしても豪邸の印象を強くアピールするのはRCの建物、しかも打放しのものが多い。

コンクリートの質感は本質的にそのようなものを持っているのだろう。

この住宅は色々な要素が盛りこまれている。

せっ器質のタイルをアール状の壁に張り、

そこにストリップ状の外部階段を取り付け、角地の一角を顔にしている。

片や別の面の外壁には石を貼り、ガラスブロックも用いている。

意匠も全く別の印象を与え、

かなりの多面的な顔を持った住宅に見える。

私的にはシンプルモダンの方が好きだ。

この住宅は一種の旗竿土地に建っているのかもしれない。

なにせ玄関までのアプローチがすごい。

隣の家の竹林、コンクリート打放し小叩きの塀を借景にしている意匠が見える。

この家はとにかく大きい。

成城の一戸の区画は敷地面積がかなり広い。

この家は設計屋さんがかなり頭をひねって

図面を書いたようなものが自分には伝わってくる。

直線と曲線の融合。

3階の全体アールとフィックスのガラス窓は施工が大変だっただろう。

成城エリアの豪邸街のすごさは点でなく面でつながっている所だ。

これでは周りを意識して変な家は建てられないプレッシャーがあるかもしれない。

成城学園前の中心部から西へしばらく行くと富士見橋というエリアに出てくる。

ここは国分寺崖線の所で急に低地が広がって視界が開け眺めが良くなる。

遠くには山が見え、きっと富士山も見えるのだろう。

成城の邸宅の表札はこの様なアルファベットで書かれたものが多いことに気が付いた。

たぶん個人情報の関係か、身分をなるべく明らかにしたくない心境が働いているのだろう。

それがとても洒落て見える。


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