スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

国立劇場

2020-02-29 07:24:49 | 建物

東京都千代田区隼町にある伝統芸能のための劇場複合施設がこの国立劇場だ。

この地は江戸時代、播磨明石藩・松平家の屋敷があった所で

1966年(昭和41年)11月1日に開館した。

奈良の正倉院を思わせる校倉造風の外観は設計コンペで

307案の中から竹中工務店のチームが当選した。

この建物は1968年、第9回Bes賞を受賞。

1998年には公共建築百選にも選ばれ、

2003年にDOKOMONO JAPAN選定の

日本におけるモダンムーブメントの建築に選出された。

日本の伝統芸能のための建物ということで長い長い桁には

紋の入った赤提灯がどこまでも並んで掛けられ

建物全体の意匠にインパクトを与えるワンポイントに成っている。

ここでは伝承者の養成や調査研究も行われている。

入口玄関を入ると広々としたロビーホールが広がる。

ここの運営は独立行政法人・日本芸術文化振興会が行っている。

やはり約半世紀が過ぎると内部全体のイメージはやや古さを感じてしまう。

この日は長唄の人間国宝・元東京芸術大学音楽学部邦楽科教授を務めていた

宮田哲男先生が結成した東音会の発表会が行われていた。

宮田哲男先生(2009年・三代目貴音三郎助を襲名)は

生来の美声と円熟味ある芸で、当代の第一人者と謳われている。

さすが当劇場は歌舞伎、文楽、舞踊、邦楽、民俗芸能、

声明、雅楽など幅広い日本芸術のジャンルで利用されている為、

ロビーの一角に置かれた棚には数多くのパンフレットが置かれていた。

この日は関係者の端くれとして楽屋裏まで入ることができ、

チラッと紋付羽織袴で身を整えた三味線囃者の皆さんを拝見でき

何か日本文化の惹かれる素晴らしさを感じてしまった。

この大劇場は1610席、もう1つの小劇場が590席、

他に落語・漫才などが演じられる国立演芸場もある。

尚、2020年東京オリンピック終了後に建て替えが計画されているらしい。


浦和エリア旨い店シリーズ ~その458~

2020-02-28 06:44:13 | 食~居酒屋

沖縄の台所 ぱいかじ

さいたま市浦和区東高砂町11-1 浦和パルコ5F

TEL 048-611-8325 (050-3468-0116)

定休日 年中無休

https://paikaji.jp/

浦和パルコオープン以来ずっと続いている「ぱいかじ」さんは

沖縄に7店、都内は新宿と銀座にある。

沖縄で人気の居酒屋系列が埼玉にはここが初出店だ。

当店は居酒屋感覚で気軽に利用できる

沖縄料理とお酒のオキナワンダイニングだ。

めんそーれ・・・いらっしゃい(歓迎の意)。

店内は沖縄の古民家をイメージした瓦屋根の席や

琉球ガラスのランプに沖縄の写真が飾られた沖縄ムード一色の

開放感のある広々とした店だ。

テーブル席以外に浦和駅が見渡せる小上りのお座敷席、そして個室もある。

着席で80名、立食で100名入れる。

ディナータイムでは(水・金・土・日・祝日のみ)

三味線のライブ演奏があり、心地良い三味線の音色に耳を傾け、

素敵なひとときを過ごすことができる。

この日の演奏者は沖縄出身の東京在住の女性。

ノリの良い人で演奏の合間に話が弾んだ。

女性店員のユニホームも沖縄風。

三味線と琉装で彩られた店内は沖縄を体感する空気がいっぱい。

まさに南から吹く風、ぱいかじさんだ。

メニューは沖縄郷土料理が満載。

他のレストランでは味わえない珍しいメニューばかりで

とても新鮮な気持ちに成る。

ここは沖縄から毎日空輸で食材を取り寄せており、

うなー料理と創作料理が写真付で並んでいてワクワク感がある。

いっぺーまーさん。

何これ?ひょっとしてデリシャスメニュー?

いかにも沖縄らしいメニューが並んでいる。

沖縄の酒「泡盛」も60種以上用意されているという徹底ぶり。

泡盛は琉球諸島で造られる蒸留酒で、沖縄県内では島酒とも呼ばれ

「シマーグヮー」「シマー」の愛称に成っている。

他のアルコールも沖縄ならではのものがある。

その一つがシークヮーサー(ロック・ソーダ割り)。

シークヮーサーはミカン科の常緑低木柑橘類。

温州ミカンを小型にしたような形をしていて

通常は果皮が緑色の時期に青切りで収穫する。

沖縄のビールと言えばオリオンビール。

アメリカ統治下の昭和32年に社会経済復興には

製造業を興さなければいけないとの志から、

当時から名水が湧き出ていた名護市で

沖縄ビール㈱として設立したのがスタート。

現在でも沖縄県では最大のシェアを誇っている。

氷のように冷えたジョッキにキンキンの生ビールは最高だ。

お通しで出た沖縄県産大もずく酢。

沖縄県産のもずくは太くてコリコリした歯応えがある。

沖縄と言ったらプチプチした食感の

沖縄近海産 海ぶどう 690円。

これは大好物の一つだ。海の塩気が丁度いい。

沖縄県産 島らっきょうの塩もみ 790円。

独特の香りと辛み、うまみ、シャキシャキした食感がクセになる。

カーリーポテトフライ 760円。

くるくるとカールした見た目にも面白いポテトフライ。

沖縄料理の代名詞。当店の人気メニュー、売れ筋の

ごーやちゃんぷるー 860円。

栄養満点のごーやちゃんぷるーは定番でありながら飽きない料理。

ポーク、コンビーフ、島豚と具材を変えて違った味わいも楽しめる。

沖縄近海 イカのお刺身 660円。

アイゴの稚魚を塩漬けにし、熟成発酵させたものを島豆腐にのせた

スクガラス豆腐 450円。

ものすごく小さい魚なのにものすごく塩辛いのでビックリだ。

珍味の豆腐よう 560円。

豆腐を2~3日干し、米麹、泡盛、紅麹に6ヶ月近く漬け込んで発酵させたもの。

独特の香りと味噌の様な濃厚な味わい。

爪楊枝で少しずつつまんで食べる。

8941

豚のソーキ(骨付きアバラ肉)をじっくり煮込んで沖縄そばと一緒に食する

ソーキそば 860円。

小麦粉を練ったコシのある麺と、豚カツオ節でじっくり煮込んだスープが旨い。

沖縄そば麺を使った沖縄風の

沖縄焼きそば(塩) 790円。

店内の壁には泡盛、シークワーサーなどの一升瓶の棚、

沖縄のガイドブック、そして沖縄のポスターが一面にあり、

冬というのにここだけは常夏のような錯覚に陥る。


南 官杓 駐日韓国大使

2020-02-27 06:49:28 | レポ

大分前になるが駐日韓国大使「南 官杓(ナム  グァンピョ)」氏の話を聞いてきた。

演題は「韓日関係、過去を越え未来へ」。

元徴用工問題などで戦後最悪と言われるほど冷え込んだ日韓関係。

歴史認識をめぐる対立が通商貿易をめぐる対立、

そして安保対立にまで発展し、未だ打開の糸口は見えない。

積み重なる相互不信を解くために、日韓双方は何をなすべきか。

外交の最前線で日本と向き合う南大使の思いのうちを聞いてきた。

南 官杓大使は1957年(昭和32年)釜山生まれ。

京畿高等学校を卒業後、ソウル大学法学部を卒業。

ジョンズ・ホプキンス大学大学院の国際政治学修士課程修了。

78年に外交官試験に合格し、81年12月に外務部(現在の外交部)に入職。

2011年よりハンガリー、15年よりスウェーデンの特命全権大使を務め、

19年5月から駐日大使に着任した。

30年ほど前の日本駐在時「親しみ以上の思いが残った」と述懐。

2019年5月の着任時には韓国への否定的な認識の強さに驚いたと明かした。

その上で、両国関係は現在、困難な状況にあるが、

長い友好の歴史の経験が未来に前向きな期待を抱かせてくれると強調。

強制徴用問題やGSOMIAについては、

両国の立場を尊重しつつ解決策を探っていくべきとの立場を詳解し、

解決できると信じていると力説した。

又、未来を担う青少年交流の拡大の必要性をも訴えた。

第2部は南大使と慶応大学小此木政夫名誉教授との対談となった。

当然互々2人の通訳を通じての対談形式だが、

この2人の若い女性の通訳の有能さにも興味が引かれた。

小此木政夫慶応大学名誉教授は1945年(昭和20年)生まれ。

専門は朝鮮半島政治論・国際政治論。

69年に慶応大学法学部政治学科を卒業。

72~74年に延世大学大学院研究生。

81~82年にハワイ大学客員研究生、ジョージ・ワシントン大学客員研究員。

慶応大学法学部助教授、教授、法学部長。

現在、韓国朝鮮学会初代会長、日韓共同研究フォーラム日本側座長、

日韓歴史共同委員会日本側幹事などを務める。

両国関係の懸案については、一番効果的なのは両国の首脳会談と強調。

強制徴用問題は韓国や日本のどちらかが譲歩・妥協するのではなく、

両国政府が一緒になって当事者たちを満足させられる、

お互いの立場を守ることができる解決策を探っていくために努力していこう。

そして現在は問題解決の過程にある。

両国関係において大事なことは国民の相互意識で、

国民の意思は政治という船を浮かばせる海だと思う。

この日の内外情勢調査会全国大会も日韓関係が最悪の中での関心の高さから

満員の参加者で会場が埋まっていた。

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編297~

2020-02-26 06:54:36 | 食~番外編(県内)

ろばた旬菜 ねぶ家

戸田市新曽107

TEL 048-291-8282

定休日 火曜日

https://ameblo.jp/nbygo/

埼京線戸田駅から約2分の隠れ家的なしっぽり飲めるこだわりの居酒屋さん。

当店のコンセプトは「大人のお店」。

オーナーシェフの思いは大人が集まる店を作りたいとの事。

3年前の2017年1月6日にオープンした。

店内は大人の雰囲気を出す為、小ぶりでカウンター席が6席、

テーブルが6名用のが2卓しかない。

BGMには大人の雰囲気がするジャズが流れていた。

最近ランチを始めたらしくメニューは3つのみ。

親子丼880円、天丼950円、ねぶ家贅沢ランチ1,380円。

人の温もりが伝わってくる、

手書きで写真付のランチメニューが外に貼り出されていた。

実は歩いて数十秒の所で地鎮祭があり、

近隣対策もあって7~8名で押し掛けた所、

少々待ってほしい、天丼だったらあまり待たずに作れるということで

全員天丼となってしまいました。

出て来た天丼の食材の種類がまたすごい事。

海老、白子、竹輪、椎茸、えのきだけ、舞茸、

かぶ、みょうが、ししとうと美味しい旬の食材がてんこもり。

これにサラダ、小鉢、香の物、味噌汁が付いて950円と良心的なプライス。

現場に来たらまたここに来たいと思わせる味であった。

本来は夜の居酒屋が本業。

平日限定の夜メニュー、一品料理、本日の刺身三点盛1,380円など

美味しい旬の食材とお酒をゆっくり堪能してほしいとの事。

その上〆に手打ち蕎麦も数量限定で用意されているとか。

とにかく現在夜は人気で事前予約が必要らしい。

店内を見回すと飲食店ではほとんど見ない神棚を発見。

すごく目立って思わずパチリしてしまった。

きっとオーナーに何か期するものがあるのだろう。 

神棚の下には本日のメニューが黒板に書かれている。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編296~

2020-02-25 07:02:45 | 食~番外編(県外)

宇都宮 みんみん

宇都宮市川向町1-23 JR宇都宮駅(西口)駅ビルパセオ3F

TEL 028-600-3151

仕事で宇都宮に行く用があり、

昼は「餃子の街・宇都宮」で餃子を、と決めていたので、

地元のタクシーの運転手さんに勧められたのがここ「みんみん」さん。

入店したのは若干早めの時間だったので、

わずかなウエイティングで済んだ。

店内の雰囲気は駅ビル内店舗の為、オープンで開放的。

2012年3月27日オープンということでまだ新しい造りだ。

しかし、ちょっと目を壁面に向けるとなんとなく重厚感も伝わってくる。

又、当店は持ち帰りもでき全国発送も取り扱っている。

その重厚感は壁に大谷石を随所に使われているのが理由だ。

しかも100年以上ものヴィンテージ大谷石を使っているとか。

さすが大谷石産地の近くにあるお店の内装だ。

上質でゆとりある空間が拡がっていた。

カウンターの前には「餃子の食べ方」が張り出されていた。

それによると餃子の本場は中国の天津・北京だとか。

そこの人達は酢6・7分、醤油3・4分の割合でたれを作るそうだ。

北京の通人は酢だけのたれで食べるのが最高だそうだ。

これが宇都宮みんみんの餃子メニュー。

餃子の種類は焼餃子(6個)230円、揚餃子(6個)230円、

水餃子(6個)230円の3種類ある。

極めてシンプルなメニューだ。

そもそも「みんみん」さんは昭和33年創業者が北京で覚えた味に

工夫を重ねて今の餃子ができあがったとか。

現在栃木県内に9店舗ある。

餃子だけでは寂しいと思っていたら1日限定25食の炸醤麺500円があった。

このメニューは2010年駅東口店開店時に復刻したメニューとか。

当店と駅東口店のみしか提供していないらしい。

これがみんみんの焼餃子と揚餃子。

正直言って最近食べた餃子ではNo1。

皮は適度なパリパリ感があって中はジューシー。

餃子の旨味がジワーッと伝わってきて、これは本当マイウー。

どこまでも余韻が残り、また是非食べたい逸品だ。

特に焼餃子が最高。

さすが復刻したくなることがわかる炸醤麺。

麺は名古屋のきしめんのような真っ白で透明感のある平打ち麺。

ツルツルしていて弾力がある。

具は甘辛に味付けをされた豚ひき肉のそぼろに

さやいんげん、きゅうり、もやしが添えられ、それを混ぜて食する。

これが意外にサッパリしていてさわやかな味と食感が口の中に拡がり

さいたま市内では味わったことのない逸品だった。

入口カウンターの所には宇都宮みんみんのラー油、お酢、

益子焼タレ皿など当店のオリジナル商品が販売されていた。

ラー油も酢も、こだわりがあるのですね。

宇都宮が餃子の街に成ったのは、

市内に駐屯していた第14師団が中国に出兵したことで餃子を知り、

帰郷後に広まったことがきっかけ。

又、宇都宮は夏暑く冬寒い内陸型気候のため

スタミナをつけるために餃子人気が高まったとも言われている。

1世帯当たり年間餃子購入額が2010年まで15年連続日本一、

2013年、2017年の再び日本一の座を獲得しているとのことです。

宇都宮駅西口駅前ペデストリアンデッキにある餃子像。

この像は餃子の街・宇都宮のシンボルとして

TV東京「おまかせ山田商会」(H5~H6まで放送)の番組企画で

餃子の皮に包まれたビーナスをモチーフに

地元産大谷石を使い製作されたものだ。

もう一つ発見したのが意外にも宇都宮が駅弁の発祥地だということ。

創業明治26年の「松廼家(まつのや)」の駅弁がそうらしい。

駅の構内に今でも売られている各種の駅弁。

知らなかったナー。


浦和エリア旨い店シリーズ ~その457~

2020-02-23 07:09:06 | 食~ラーメン・中華

横浜家系 たくぞうのらーめん

さいたま市南区根岸3-19-14

TEL 048-711-3318

定休日 月曜日

https://www.takuzo-company.com/

南浦和駅西口さいたま市文化センター駐車場の前に

3年前にオープンした家系のらーめん専門店。

隣の居酒屋たくぞうの家は姉妹店だ。

それにしても家系の看板は赤の色ベースに黒の文字は

確かに目立つがちょっとどぎつすぎませんか?

店内はカウンター席が5席、4人用テーブル1卓、

2人用テーブル2卓とこじんまりした造り。

この日は2人の若い女性が働いていた。

特にピンク色ヘアーの女の子は元気で笑顔で愛嬌が良く

とても感じが良い手際と応対で好感が持てた。

ここも券売機システム。

外に写真付メニューが張り出されていて、じっくり見て注文を決めて

入店したのであとはチケットを買うだけの為、この日は戸惑いが無かった。

メニューは大きくは濃厚豚骨系と濃厚鶏そば系に分かれる。

さらにあっさり系も用意されている。

当店はいくつものこだわりがあることが後でわかった。

1つは大自然に抱かれた指定農場で育てられた上質な豚骨と鶏骨の生がらを使用。

2つ目に多くの家系よりもブリックス(濃度)が3~4度も高いスープが特徴。

濃厚なのにくどくなく、まろやかな口当たりを実現するために

骨の配合に試行錯誤を繰り返しているらしい。

3つ目はスープに合わせる麺は特注の中ストレート麺。

歯ごたえが良く、適度な太さでスープが良く絡む。

生麺は鮮度が命、毎日届く大橋製麺製の

特別オーダー打ち立て麺を使用している。

又、麺は硬さ3段階、味の濃さも3段階、油の量も3段階選べる。

冬の寒い日は味噌が恋しい。

ということで豚骨味噌らーめん850円を注文。

まずはスープを3杯。

オオッ、こってり系の極み、豚骨の旨味たっぷり、

キリッときてクセになる美味しいスープだ。

更にスープを数杯味わいながら楽しむ。

具はご覧のようにシンプル。

力強い味がしみこまれた柔らかいチャーシュー。

なんとのりが3枚。そしてほうれん草の3点のみだ。

別に玉ねぎのみじん切りも用意されているそうだ。

麺は前述したように中太のちょっと珍しい短めのもの。

これがモチモチしていて旨い。

上品で口当たりがよく食べ飽きない。

そして食欲をそそる奥深い香り。

口に入れた瞬間の満足感がたまらない。

食後のスープの余韻もすごかった。

思わず相方と目が合ってお互い当たりだネと言ってしまった。

午前中、気分の良い営業ができたので、ご褒美に餃子5ヶも追加オーダー。

ところがピンクの女の子から申し訳なさそうに餃子は4個で品切れ、

お詫びに味玉2個で勘弁して下さいとの事。

美味しいものを食べると心が豊かになり、即「OK!OK!」

逆に得したような気分に成ってしまった。

テーブルにはにんにく、豆板醤、魚粉の味付け3点セットが。

最近魚粉にはまっているが、

この日の味は変なものを入れない方が正解と感じた。

らーめんは麺をすする料理の為、スープが飛び衣服を汚す。

又、女性は髪にはねる。

そんな心配を無くす為、最近紙エプロンと髪どめを用意している店が増えてきた。

当店の水は炭でろ過したものを使っている。

こんな所にもおもてなしのこだわりを感じる。

そしてこの張り紙を読んでググーッときた。

「皆様のご来店に感謝申し上げます。

・・・全てのお客様の「旨い」の声を頂きたくて

技と心を一杯のめんに全力投球・・・」

 

 


鏑木清方記念美術館

2020-02-21 06:16:48 | 建物

当館は近代日本画の巨匠、鏑木清方画伯の終焉の地、

鎌倉雪の下の旧居跡に建てられた。

川喜多映画記念館からは数分の所、小町通からちょっと入った所にある。

この辺は古都鎌倉の閑静な住宅地で

この和風建物は端正なたたずまいをみせている。

平成6年、ご遺族から鎌倉市にその画業と創作の場を

後世に伝えてほしいという趣旨のもと、

美術作品・資料と土地建物が寄贈された。

これを受け、平成10年4月に記念美術館として開館した。

ここは館内ホールと図書館、そして休憩コーナー。

鏑木清方は明治11年、東京神田に生まれた。

幼い頃から文芸に親しんで育ち、その画業のはじまりは挿絵画家からでした。

のちに肉筆画に向かい、清らかで優美な女性の姿や、

いきいきとした庶民生活、肖像、

愛読した樋口一葉や泉鏡花などの文学を主な題材として描かれた作品は

市民の人々への共感や慈愛のまなざしが感じられる。

清方は懇意にしていた建築家・吉田五十八(2020-1-23付ブログ参照)に

依頼した牛込矢来町の画家をたいそう気に入り、

この雪ノ下旧宅2階にもそれを模して採り入れられた。

この画室は昭和29年建築当時の部材をそのまま使用して再現したものだそうだ。

鏑木清方の作品 美人画

鎌倉とのゆかりは昭和21年に材木座に居を構えた時からだ。

昭和29年、文化勲章受章の年よりここ雪ノ下に画室をもうけ、

昭和47年に93歳で亡くなるまでの間ここで過ごした。

「慶喜恭順」 昭和11年作品

「一葉女史の墓」 明治35年作品

清方は晩年、自らの境地を「市民の風懐にあそぶ」と称して、

庶民生活を題材にした作品を数多く手がけた。

情趣あふれる日本画作品、

また典雅な文体による随筆を多く残している。

メインの展示室では多角的な視点で作家の画業をとらえ、

テーマに沿った展示をしている。

企画展のほかに特別展を開催している。

当館も原則撮影禁止の為、多くの作品をアップすることはできませんでした。


鎌倉市川喜多映画記念館

2020-02-20 07:09:00 | 建物

小町通りを鶴岡八幡宮に向かい徒歩8分。

静かな住宅街の中に平成22年4月に開館した。

この記念館は日本映画の発展に大きく貢献した

川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に、

鎌倉市における映画文化の発展に期して建設された。

建物は平屋建ての和風建築で、

数寄屋造りのイメージを表現し周囲の環境に調和している。

板塀もかつての面影をそのままに復元しており、

展示室の明るく広い開口部からは緑豊かな庭園も眺められ、

古都鎌倉の落ち着いた雰囲気を醸し出している。

川喜多長政は明治36年東京生まれ。

大正12年北京大学文学部を中退し、ドイツに留学。

昭和3年に東洋と西洋の和合を意味する「東和」と名付けた東和商事を設立し、

ヨーロッパ映画の輸入を行う。

昭和26年東和映画を設立し社長に就任。

かしこと二人三脚で映画による国際交流に尽力した。

以後、東宝東和会長、東宝取締役等を歴任。

昭和56年5月に78歳で逝去。

一方、川喜多かしこは明治41年大阪生まれ。

フェリス女学院を卒業後、昭和4年東和商事に入社。

同年秋に社長の長政と結婚。

「制服の処女」「禁じられた遊び」等、数多くの名作を紹介するとともに、

各地の国際映画祭で審査員を務め、映画を通じた国際交流に貢献し、

わが国の映画文化の振興に尽力した。

平成5年7月に85歳で逝去。

これが館内の案内図。

展示室、情報資料室、映画資料室(座数51席)から成る。

展示室では常設展示と企画展示を行い、

常設展示では川喜多ご夫妻の紹介や、ゆかりの品を展示している。

企画展示では俳優や監督、映画史など様々な視点から

映画という総合芸術をとらえた展示をしている。

又、映画資料室では企画展示と関連した映画上映に加え、

内外の古典的名作から現代に至る幅広い作品を上映している。

館内の写真撮影は禁止となっており、

昔なつかしい映画ポスターなどを詳しく紹介できないのが残念だ。

(そうはいっても2枚程撮ってしまいました。館の皆様、お許しください。)

http://www.kamakura-kawakita.org/

開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)

TEL 0467-23-2500

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編295~

2020-02-19 06:36:50 | 食~番外編(県外)

豆富・しらす 味彩和房  鎌倉 六弥太

鎌倉市御成町13-38 荻原ビル1階

TEL 0467-61-0680

定休日 月曜日(夜)、火曜日

営業時間 11:00~17:00(売り切れ次第終了)

旅に出ると小さなドラマが起きることがある。

当店にもちょっとした微笑ましいドラマがあった。

事前に調べて鎌倉駅西口から北の方へ線路沿いに歩いていくと

先の方で長蛇の列が目に入ってきた。

まさか六弥太に並んだ列ではないよネと思いつつ近づくとやはりそうであった。

とりあえず時間の制約もなく、

ここがひだまりにも成っていて暖かかったのでゆったりした気分で並んだ。

そのうちお店の方が人数をチェックしに来て、

我々の前で品切れだと言う。

かなりガッカリしてその場を去ろうとしたが

私だけブログ写真を撮ろうと引き返したら、

前の前の3人の方があまりにも進まないので

他の店に行くから譲りますヨという天使のようなつぶやき。

正に捨てる神あれば拾う神ありそのものだ。

そして40分くらい経過し、ちょっと寒くなってきた頃に入店しました。

そしてこれが当店のメニュー。

基本は豆腐入りの鎌倉ハンバーグ。

ブログに掲載した以外に鎌倉ハンバーグ御膳たっぷり香味野菜、

和風タルタル出汁茶漬け丼などがある。

当店はこだわりの強いお店で、ごはんは国産米はえぬきを使用。

お好みでわさび又は柚子胡椒が付けられる。

又、御膳にはサラダ、しらす冷奴、豆乳の味噌汁、

割り醤油が付いている。

そして白ご飯は300円増しでミニ釜揚げしらす丼、

又はミニちりめん山椒丼に変更もできる。

我々がラストの客。

ウエイティングしている間に前後の人たちと変なコミュニケーションが生まれ、

そこへマスターが忙しい仕事も終わりに近づき、

色々な会話、やりとりが飛び交い、良い雰囲気で遅めのランチが楽しめた。

長時間のウエイティングも入店前にハッピーな気持ちに成ったことが

腹も立たず心を豊かにさせられたのも印象的であった。

これが当店の基本のハンバーグ「鎌倉バーグ御膳」税込1,380円。

お豆腐を使用し厳選した鶏肉・豚肉を秘伝のタレで混ぜ合わせ

手ごねでふわふわに焼き上げた逸品です。

テーブルには鎌倉バーグのこだわり

(お豆腐、お肉、秘伝の味、割り醤油、焼き方 等)、

鎌倉バーグの美味しい召し上がり方の能書きが置かれてある。

これにミニ釜揚げしらす丼(300円)を追加してみた。

これは「鎌倉バーグ御膳 鬼おろし醤油」税込1,450円。

丁寧に手で1本ずつ粗くおろした割り醤油をたっぷりかけて

シャキシャキ食感の大根おろしをのせている。

「鎌倉バーグ御膳 チェダーチーズ」税込1,450円。

濃厚で芳醇なチェダーチーズを熱々のハンバーグにトッピングしたもの。

 

 

 


妙本寺

2020-02-18 06:52:59 | 旅 ~国内

本覚寺の山門を出るとほぼ隣に妙本寺がある。

鎌倉駅からゆっくり歩いても約10分で行ける近さ。

長興山妙本寺は文応1年(1260年)の建立で日蓮宗のお寺。

開山は日蓮上人で開基は比企大学三郎能本だ。

この総門は大正12年の関東大震災で倒壊したのもを大正14年に再建したもの。

すぐ後ろの七角形の建物は企谷幼稚園として使用されている大円坊。

この寺一帯の谷を比企谷といい、

源頼朝の重臣・比企能員らの屋敷があった所だ。

比企一族は二代将軍頼家の後継者争いの際、

北条氏を中心とした軍勢にこの地で滅ぼされてしまった。(比企の乱)

その後、乱から逃れていた末子能本が日蓮上人に帰依し、

一族の屋敷跡であるこの地に法華堂を建てたのが妙本寺の始まりといわれている。

案内図を見ればわかる通り、

方丈門、本堂、二天門と袛園山に面した山麗の地に点在していて、

山深い雰囲気の中に静かにたたずんでいる。

この寺は身延山久遠寺、池上本門寺と並ぶ

日蓮宗最古の寺院ということです。

一番奥には鎌倉最大級の木造仏堂建築である祖師堂がある。

祖師堂の前の海棠で女性をめぐって喧嘩していた

中原中也と小林秀雄はここで和解した。

この堂は本当に立派なものだ。

鎌倉の市街地から歩いて10分程の所に

こんな静寂なお寺があるとは信じられない所だ。

読者の皆さん是非一度行ってみて下さい。 

きっと何かを感じるはずです。