スミダマンのほのぼの奮戦記

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京都の旅 PARTⅡ ~その11~ 龍安寺

2017-12-12 07:00:37 | 旅 ~京都

9月の京都の旅に続いて11月末に錦秋の京都とグルメ旅に誘われて

又々京都へ (参照9月29日~10月14日京都の旅その1~その10)

右京区龍安寺御陵下町13にある大雲山、龍安寺の山門。

こちらも世界文化遺産に登録している。山門の向こうに見事に

色づいた紅葉(もみじ)並木道が広がっている。日本最大の観光地京都で

桜と紅葉の季節が一番華やぐ時だ。さぁー京都の紅葉を堪能しよう。

龍安寺の全景図。ここは数十年振りの来寺。これを見ると記憶より

ずっと広い境内だ。龍安寺は徳大寺家の別荘だったのを宝徳2年(1450年)

管領細川勝元が譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山として創建された。

やはり京都は和服がよく似合う。それにしても赤と黄に紅葉した

もみじは映える被写体だ。この龍安寺は応仁の乱に焼失して、

明応8年(1499年)勝元の子政元が再興したが、寛政9年(1797年)

火災で方丈、仏殿、開山堂などを失った。

この池は徳大寺によって築かれたもので、かつてはおしどりが群れ

遊んだところからおしどり池と呼ばれた鏡容池。石庭鑑賞後の

ひとめくりも、何がなしほっと心が和むのを覚えるのは、水の効果というものだろう。

池の堤防からは龍安寺全景の山々が古来の姿そのまま眺望され

四季それぞれの美しさは又別格だそうだ。

石段の正面の建物が庫裡で、禅宗寺院建築の簡単にして重厚、

特に木組と白壁の調和がまた静寂の内に構成美を醸し出している。

それにしても、最近京都の神社仏閣を巡ると本当に綺麗に整備されている

ことを感じる。日本の文化度がすごく上がったということだろう。

寺務所である庫裡を上がるとお札、土産ものを売っているコーナーがある。

この辺は小じんまりしていて良い。蛇足だが、寒くなる晩秋から

冬に京都へ行くと床の間が冷えきって厚手の靴下を履くことが必須だ。

現在の方丈は西源院の方丈を移築したもの。方丈の前庭は

枯山水の石庭として著名で臨済宗妙心寺派に属し、大雲山と号し

禅苑の名刹となっている。この石庭は東西25メートル、南北10メートルの

空間に白砂を敷き詰め、15個の石を配したものです。極端なまでに

象徴化されたこの石庭の意味は謎に包まれており、見る人の自由な

解釈に委ねられている。室町末期(1500年ごろ)、特芳禅傑などの

優れた禅僧によって作庭されたと伝えられている。又、石庭は

菜種油を混ぜた土で作られた油土塀によって囲まれ

時の経過による油の変化が独特な風合いを醸し出している。

ご覧の様にここに座ると皆ジーとして動かない。

この人達は一時哲学者、詩人に成っているのだろう。

広い方丈の広間。同行した設計事務所の所長曰く、

梁欄間の所にラチスの様になっているのは一種の耐震補強ではないか。

その後訪ねた他の寺にも同じものがあったが、旧跡の

文化財の木造建築物の耐震対策は本当に難しいと思う。