伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

交換ウソ日記2 Erino’s Note

2024-04-30 19:27:00 | 小説
 「交換ウソ日記」(1巻)で脇役だった生徒会副会長の松本江里乃が、早朝の昇降口で拾ったノートに書かれていたポエムに誤字と言葉の用法の誤りを指摘する付箋をつけ、使用されていない靴箱に返したことから、人騒がせな行動で目に付く3年生二ノ宮静と匿名で交換日記をすることになり…という展開の青春恋愛小説。
 1巻で自分の主張を堂々と言えると黒田にうらやましがらせていた松本に、劣等感や嫉妬、自己卑下を繰り返し語らせているのは、誰にも悩みはあるとか、他人のことはよく見えるものということを言いたいのだと思いますが、作者が自立した強い女性を賞賛することを好んでいないのかなぁという気もします。
 二ノ宮が友人から「ボーリング」に誘われています(324ページ)。娯楽の方は「ボウリング」で、「ボーリング」は地盤調査のための掘削。間違えやすいところです。3巻では「ボウリング」になっていて(23ページ等)気がついたんじゃないかと思うのですが、3巻が出た後の刷り(2023年6月6日発行の13刷)でも2巻の方は直されてません。


櫻いいよ スターツ出版文庫 2020年12月28日発行

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 交換ウソ日記 | トップ | 交換ウソ日記3 ふたりのノート »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事