daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

検討

2010-02-06 12:51:01 | 日記・雑談
昨日も夕方から最後まで観戦し、最後は午前様でした。今週はそういう日が3回あって、さすがにやりすぎたというか、疲れたというか・・でもせっかくなので、という気持ちもあって・・まあ楽しいので仕方ないかと。
控室での観戦・検討は、やっぱり自分で指すのに比べると気楽なので、必ずしも勉強になっているかどうかはよく分かりません。本当は家で一人で黙って観ているほうが勉強という意味では良いのかも、と思うときもあります。でも、やっぱりあの空間にいるのが僕は好きなので、つい連盟に足が向いてしまうのです。

昨日の東京対局で検討していたのは、昇級争いの渡辺竜王ー深浦王位戦のみだったのですが、これがあまりに面白くて、帰るに帰れませんでした。1局だけの検討で、そういうふうになるのは珍しいことです。夕休明けの6時間はずっと終盤の戦いだったわけですが、このお二人にしてはミスも多かったように思いました。特に、ようやく形勢がはっきりしたか・・と言われていた矢先の手順前後にはビックリでした。人間の将棋には、ドラマが必ず潜んでいます。

結果、激闘を制した渡辺竜王が、A級昇級を決めました。おめでとうございます。
ブログによれば昨夜、というか今朝は喜びで眠れなかったようですね。羨ましいです。いまごろ起きて、ここを見たりしてるんでしょうか(笑)

もう1枠は久保棋王が2番のうち1番勝てば昇級、という状況になりました。ただしその久保棋王、昨日の防衛戦第1局は(たぶん)完敗。内容は週刊将棋の新年号で紹介した、石田流の新型超乱戦(最近こういうの多いですね)。
僕の感覚では振飛車(?)苦しいワカレのように思うのですが、今後の研究に注目です。

本局は上海対局ということで、将棋界初の中国語中継も行われました。これは昨年に英語中継をやっていただいたことをきっかけとして、ネット委員会で中国語でもできないかという話が出て、中国語堪能な早水さんの活躍により、実現しました。
将棋界にも国際派が増えている、かどうかは分かりませんが、こうした外向きの活動が大切になってきているのは、間違いのないところと思います。