daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

指導の日々

2009-12-09 08:07:03 | 日記・雑談
昨日は区内の小学校へ。授業や放課後の遊び場に棋士が行って指導するのは、ここ数年将棋連盟が力を入れている事業のひとつで、続けることで確実に効果が出ると思います。以前では考えられなかったことで、少なくとも「プロに教わる」という点ではいまの子どもたちは恵まれているなあと思います。

僕の行っているところには「放課後広場」という名前がついていて、だいたい10人ぐらいを見ています。いまの棋力は「10枚落ち(王様と歩だけ)で勝てる」と「10枚落ち卒業」の中間ぐらいの子が多いです。
(ニュアンス、伝わるでしょうか・・)

このレベルですと「駒をタダで取られない」「二枚以上の駒で玉を攻める」ことを徹底すればすぐ結果に表れますが、この先はどうしていいのかまだ未体験ゾーンなのでよくわかりません。
良い教材が、ないんですよね。とりあえず1手詰ハンドブックを1冊置いてきましたが、みんなやってくれるかな~。
9枚、8枚にして金を取らせてあげても、その金をうまく打てない子がまだ多いので、そのあたりから入ってみようかなと思っています。詰将棋だと打てても、実戦だといいところに打てないんですよね。

もっとも、子どもたちというのは彼ら自身が教材で、こちらは補助なのかもしれません。将棋は「あの子には勝てない」となってしまうケースが非常に多くて、それが「あの子に教えてもらえば強くなれる」に変われば理想なんですが。
年度内にどれだけ強くなるか(強くしてあげられるか)僕も楽しみです。


終わったあと、近くにあるそこそこ有名なつけ麺屋でなぜかカレーを食べて、順位戦観戦に。0時前に連盟を出て、すこしだけ飲んで帰宅。
今日・明日は児童館で指導です。こちらは未経験者がほとんどのはずなので、2日でちゃんと指せるようになるのが一つの目標です。

最近、あまり平手を指していません。最初は冗談で言っていたのですが、このふた月ぐらいは本当に冗談ではなくなってきました。
原因は両面ですが、まあ長いプロ生活の間にはこういう時期があっても良いのかもしれません。どんなところにも、自分が勉強するためのヒントは落ちていますからね。