★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

三条北部地蔵尊堂の地神さんを訪ねる(香川の神社86)

2017-10-16 21:20:13 | 神社仏閣
大学からの帰り道……地神さんが見えた。



処方箋を神様が受け付けているのではない……


傍らに、紀元(皇紀)二千六百年記念。当時、こういうものもつくっとかないといけなかった理由は何であろうか?本気だったのか、空気を読んだのか?同調圧力か?現在を参考に考えると、ほとんどの人にとっては、「なんとなく」なのであろう。神経質な「空気を読む」などというのはもっと限られた場合なのである。

  

地神さんが居るのは、三条北部地蔵堂集会所の敷地内である。地神さんのあつまりがそのまま自治の単位だったのはよくある話であろう。だから、そこは一種の入れ物なのであって、地蔵でもなんでも入る。あるいは、地蔵が入れ物でそこに地神が入るのか。いまは後者の形態をとっているようだ。

金山神社を訪ねる(香川の神社85)

2017-10-16 18:46:40 | 神社仏閣

雨をついて栗林小学校近くの金山神社に行きました。

  

昭和三十九年の注連石あり。

http://www.takamatsu.genki365.net/

ここの資料(新川代仕子さん)によると、

「金山神社は地元有志らの芳志により建立、昭和28年7月神社庁より宗教法人「金山神社」として承認されました。」

戦前の香川神社誌に載ってないから、戦後にできたのかも知れませんね。

「古くは神社一帯、畑と竹藪にヘビが住んでいたと伝えられ、数年前までヘビのお供え物として卵をおまつりする氏子も見られました。「金山」の由来は、同所近辺に分銅を作ったり、獅子舞の鉦などを造る鋳造所が多くあったことから名づけられました。」

このあたりは、「木」か「蛇」が関係している神社が多い気がするね……。わたくしの実家にも押し入れやタンスに蛇がおったねえ……。ばあちゃんが木につらさげて、川に放り投げてたが……。香東川にもたくさん蛇が放り投げられたに違いない。

「境内には、樹齢百年を超えるセンダンの大木があり、神社のシンボル的な存在になっています。」



これですね……雨粒が激しく落ちてます


拝殿


本殿

金山神社なので、たぶん祭神は金山毘古神なのでしょう。火の神を生んだイザナミの吐瀉物から生成されたお方。こんなものからも神が出てしまう日本はすごい国です。歓楽街でこの神様を道路に吐き散らしている方も神様を生成しようとしているのに違いありません。そういえば、金山神社と言えば、神奈川県川崎の金山神社の「かなまら祭」が有名です。ここまでくると木でも蛇でも金玉でもなんでも整合性がついてしまうのできんきわめて危険です。

この後、わたくしは日本近代文学史の授業を行いました。