★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

琴平神社を訪ねる(香川の神社75)

2017-10-06 23:07:24 | 神社仏閣
観光通と田町の境あたりにある。中新町交差点から少し離れたところにあります。ビル街の中の鎮守の森です。

鳥居は、慶応三年。
 
玉乗り型のスリムな狛犬。


玉垣は大正九年。

 
金比羅大権現の燈籠。嘉永七年と文政五年。

『神社誌』曰く、
「創祀詳しならず。小田裏金比羅大権現と稱へられしを、後琴平神社と改称し、明治四十三年十二月田町百四十番地より現在の地に移転せり。」

「小田裏」というのはどういう意味だろう?琴平神社に改称されたのは明治維新だろうなあ……。

案内板によると、明和七年に創建されたらしい。祭神は大物主命(金刀比羅神社だから、明治維新以来そうなっている)案内板は丁寧に「(大国主命)、蛇神、水神、雷神である。」と記していた。日本書紀ではこの人は大国主の和魂なので同一人物。大物主は蛇水雷の神様である。

更に
「商売繁盛、家内安全、無病息災その外あらゆる悩みの守護神であり、霊験あらたかなる強力な神である」

パワフルゴッド!



拝殿








で、この神社の名物と言えば、このクルクル蛇さんであろう。

頭を願いの方向に回転させて参拝すると願いが叶うらしいのである。まわーるまわーるまわーるまわーる、くるりんくるりんくるりんりん。


回しすぎて、願いを忘れてしまいました。


裏に回って駐車場から本殿をのぞむ

 
境内社さん


境内社さん


「早谷川榮氏頌徳碑」

今度誰なのか調べてみよう……

He's in the army now, a-blowin' reveille

2017-10-06 02:35:43 | 音楽


アンドリューズ・シスターズを聴きながら、『かつて10・8羽田闘争があった』を読む。上野千鶴子の文章に、すごい誤植を発見……

https://www.youtube.com/watch?v=8of3uhG1tCI

Boogie Woogie Bugle Boy

これは第二次世界大戦をある種象徴する曲である。

グレンミラーと彼女たちをくっつけた人たちは素晴らしいと思う。グレンミラーに羽が生えた気がする。

羽田闘争での山崎博昭の氏は、その後の学生運動の、過激な決断を迫る側面をつくりだした一つの象徴であると言われている。それは、象徴とはいっても、戦後世界の一種の亀裂を提起するもので、上野千鶴子のフェミニズムなどを生み出すに至った。だから、確かに、鳩や義民の象徴性とは異なっている。ただ、わたくしは、Boogie Woogie Bugle Boy のようなものにすら象徴を拒むものがあることを重視するべきだと思う。そうでないと、亀裂への凝視は長くは続かないからだ。どうしても感傷的になり、「墓碑」を建てる方向に流れるのである。どうも、運動に飛び込む人たちに必要なのは、

He was a famous trumpet man from out Chicago way
He had a boogie style that no one else could play
He was the top man at his craft
But then his number came up and he was gone with the draft
He's in the army now, a-blowin' reveille
He's the boogie woogie bugle boy of Company B

といった変身ではなかろうかと思うのである。カントやドストエフスキーを読んだ頭で何かを決断するのはあり得るとしても、そのあとはまたそれよりも難しい勉強と智慧が必要なのではなかろうか。style that no one else could play があり得ることが理想である。そうでないと、組織の中にあった時に変身が起こらない。とはいえ、わたくしも、花★▼輝が言うような「犬死礼讃」を好む方である。

カズオイシグロがノーベル賞を取った。テレビを見ていたら、彼が5歳まで日本にいたとかなんとか彼を一生懸命日本人のようにあつかっていたが、彼は日本人にあらず。繰り返す。彼は日本人にあらず。NHKでの都甲幸治氏(アメリカ文学)のはしゃいだ感じが面白かった。そこは、桑★アナや男の誰だっけアナに対して、「素人は受賞を祝うなよ」みたいな仏頂面でお願いしたかったな……