早々と羽化し恋せずはやばやと逝きし蝉みる六月の尽
今日で6月が終わりましたが、まだ6月?と思うほどの酷暑が続いています。今日の庭先にもう蝉の亡骸を見ました。先日人参の葉をつかんで羽化していた蝉かもしれません。一度も鳴くことも無く恋をすることも無く、もう逝ってしまうなんて・・・それでも満足したようにお腹を上に大往生していました。余談ですが蝉はなぜどれもお腹を上に向けて死ぬのかなと思います。それにしても6月に蝉が死ぬなんてやはり今年はおかしいです。
早々と羽化し恋せずはやばやと逝きし蝉みる六月の尽
今日で6月が終わりましたが、まだ6月?と思うほどの酷暑が続いています。今日の庭先にもう蝉の亡骸を見ました。先日人参の葉をつかんで羽化していた蝉かもしれません。一度も鳴くことも無く恋をすることも無く、もう逝ってしまうなんて・・・それでも満足したようにお腹を上に大往生していました。余談ですが蝉はなぜどれもお腹を上に向けて死ぬのかなと思います。それにしても6月に蝉が死ぬなんてやはり今年はおかしいです。
人参の花は清楚なアートなり挿せばわが家もモダンに見ゆる
人参の生命力の強さには感心しています。1本埋めた人参から一本の芽が出て伸びた茎からいくつもいくつも脇芽が出て、今では30近くの花が咲いています。あじさいに似ていますが、地味でたおやかで茶花にもなりそうな雰囲気です。それでいて現代的でもあり曲がりくねった茎はいかにも芸術的です。こんな花にすっかりとりこになっています。切って玄関に挿してみると、涼しそうで素敵!!古い我が家もモダンに見えます。
狂ふことここにもありぬ立ち葵上まで咲かず今日梅雨明けす
これは近所の野菜畑ですがタチアオイが綺麗に咲いています。この花は下から順番に咲いてゆき40~50日くらい咲き続けます。梅雨の時期でもあり梅雨の期間と同じくらいなので、「タチアオイの花が上まで咲いたら梅雨が明ける」と言われようになりました。でも今年は6月下旬という早い梅雨明けで、中国地方もいよいよ今日発表がありました。地球も人間も動物も虫も・・・・なんだかこのごろ狂って来ているような気がします。
六月の猛暑に虫も狂ひしか朝庭に見る初の空蝉
今朝初めて花の咲いている人参の葉をしっかり掴んだ蝉の抜け殻を見つけました。それにしても6月に蝉が羽化するとは少し早すぎるように思います。このところの猛暑で蝉も土の中から「あっもう夏がきた!」とあわてて這い上がって羽化したのでしょうか?虫だけでなく人間は勿論狂っていてこのところクーラーの世話になっています。6月に午前中からクーラーとは記憶にないように思います。このぶんだと今年の夏がおもいやられます。
床下に眠れる数多の手造り酒の整理終えれば六月猛暑
わが記憶おぼろなりけり床下に封切らぬままのワイン三本
床下倉庫の整理はせっかくだからよく風を通しておこうとふたを開けたままにしておいたので、三日ぶりにようやく終えました。今日は真夏のような太陽が照りつけ本格的な夏のようでした。気温も上昇し6月というのに猛暑でした。沢山の手造り酒の中に混じってラベルは古びていますが封を切ってないワインが3本ありました。どこで買ったか?もらったのか?母が持って来たのか?・・・どうしても思い出せません。
三十年経て飲む亡母のかりん酒は琥珀に澄みて甘く切なし
床下倉庫の手造り酒のうち私が造ったのはローズマリー酒とどくだみ酒で、友からもらったのはまたたび酒です。あとは全部母が造ったもので平成3年ごろのものが多く、ラベルがはがれていたり見えなくなったりしていました。分かるものはラベルを張り直したり、いつでも飲めるように空き瓶に小分けしたりして整理しました。でもすごい量なので飲めそうにありません。夫が居たら酒豪だったから飲んでくれるだろうけど・・・男孫はどうかな? とりあえず久々にかりん酒を飲んでみました。30年以上たった果実酒は琥珀色に澄んでまったりと甘く母のことが懐かしく思い出されました。
かび恐れ床下倉庫ひさびさに開くれば出で来る山ほどの瓶
瓶の中かりん酒アロエ酒またたび酒りんご酒うめ酒ローズマリー酒
梅雨時期のカビ対策をテレビで見たのでふと床下倉庫のことが気になり3年ぶりに開けて掃除をしました。カビは大丈夫でしたがほこりのかかった瓶が山ほど入っていて全部取り出して瓶や倉庫の中のほこりをふきとりました。果実酒がほとんどでしが、亡き母の作ったもの、私が作ったもの、友からもらったものなどいろいろで、なかには一升瓶いっぱいのものが4本もありました。他にへちま水や封を切ってないワインやラベルが無くて何か分からないものなど・・・いつの間にこんなに詰め込んだかと驚くばかりでした。
庭先に初なりとまと熟れ初めて今年の夏はよいこと有りさう
庭先にミニトマトのアイコを植えてみたのだけれどなんと調子よく育って花が咲き実を付けて熟れ初めました。ひと房に10個以上もついていて、それが日に日に赤く熟れていくのを毎朝見るのが楽しみです。これは1番目の房ですが、まだ次々に2番目、3番目、4番目と花が咲いています。この調子だと沢山トマトが収穫出来そうです。トマトだけでなくなんだか今年の夏はいいことがありそうな予感でわくわくしてきました。
言ふことは易く行ふこと難し参議院戦今日スタートす
7月10日の参議院選挙に向けて、いよいよ今日公示され125議席を争う選挙戦がスタートしました。7時のニュースでは各党首のリレー中継がありました。有権者である私たちもしっかり聞いてしっかり考えて1票を投じなくてはと思います。とは言いながら候補者の演説を聞いただけで決めるのは難しいことです。職に在ったころ、口は上手いけれどまったく実行しない上司と、逆に黙っているけれどちゃんと実行する上司が居たことを思い出します。自分の力で人を視ること、決めること、それは難しいことだと改めて思います。
人参とトマトの花は俯きてとんぼは飛べず銀の雨降る
今日は夏至で昼の長さが一番長い日でしたが、日没も分からないほど一日中暗い空でした。そして細い雨が降り続きました。庭先ではすくすく育っているトマトに元気がなく、枯れているわけではありませんが花もすぼんで垂れています。トマトは暑さと乾燥を好み雨を嫌う野菜だからです。綺麗な人参の丸い花も雨の重さにどれも俯いてしまっています。ふとそばの塀をみると雨に濡れたトンボが飛べないでじっとしています。どれも雨が嫌いなのです。さて私はというと雨は好きな方でかえって元気が出ます。