花菖蒲の干菓子を食みて抹茶飲むひと時のさち日本の幸
茶会では濃茶の時は主菓子(おもがし 生菓子)を、薄茶の時は干菓子(ひがし)や落雁(らくがん)などが一般的です。今日は備前焼の地味な菓子器の中に盛られた季節感あふれる干菓子の中から6月の花である花菖蒲をいただき、友の点ててくれた薄茶を頂きました。和服を着てなぜあんな面倒な作法をしてお茶を点てたり飲んだりするのかと思われがちですが、やってみるとあの静かな雰囲気と、相手を思いやるすべての動作に日本人としての血が騒ぎます。美味しいお菓子を食べお茶を飲む時は至福のときであり、日本人でよかったと思います。