わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

連子鯛

2018-11-30 21:22:43 | Weblog

  

        日本海の青海原に育ちしに鯛は桜の色して光る

        連子鯛の死しても清きまなざしに見詰めらるれば食ぶをためらふ

 魚屋の店頭に並んでいた鯛の優しい色に誘われて2匹入りを1パック買いました。ラベルを見ると「連子鯛 島根県産」とありました。青い海を泳ぐ魚たちはほとんどが目立たないように青に近い色をしているのに鯛はなぜこんな優しいピンクなのでしょう。桜の花の色にも似ていて、なんだかほっとした気持ちにさせてくれます。それに、死んでいても澄み切った綺麗な眼がぱちりと開いているので、食べるのをためらってしまいそうです。

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山陽レディース倶楽部

2018-11-29 21:43:15 | Weblog

   

            少しだけきらりと光り帰りきぬ山陽レディース倶楽部に行きて

 今年最後の第三回山陽レディース倶楽部「きらり」でシンフォニーホール行ってきました。この会に「きらり」と名が付いているのはおそらくきらりと輝きなさいと言う意味が籠められているのではないかと思うのですが、この歳になってなかなか輝けません。でも女性はやはりパワーがすごいです。参加者は60.70,80代ばかりですがみなさん元気で光っておられました。私もちょとだけパワーを貰って帰りました。

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冬の蚊

2018-11-28 21:29:55 | Weblog

              

             人間の命を奪ふ動物の一位は蚊とふ冬の蚊が居る

 私は蚊だけはどうしても好きにになれないと言うより嫌いで憎らしいです。なぜなら私は蚊に好かれやすく娘や孫と一緒にいても私の方へ来るからです。それはどうやら血液型のせいのようなのですが・・・ところで新聞に興味あるデーターが載っていました。それによると人間を殺している動物の1位は蚊で、マラリアなどを媒介し一年間に83万人、2位が人間で53万人、3位がヘビで6万人とか。今日冬の蚊を見つけました。さすが逞しい!地球を制するのは蚊かもしれません。それにしても人間が2位とはなんという哀しい現実でしょう。

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黄葉の蝶

2018-11-27 21:30:42 | Weblog

   

        植木鉢に育てし公孫樹の黄葉の今日散りたるを拾ひてをりぬ

        拾ひたる公孫樹の黄葉われの手に結び裂かれて黄蝶となりぬ

 植木鉢の中で黄葉真っ盛りとなった我が家の公孫樹が今日から散り始めました。掃いて捨てようかと思いましたが、なんだか愛おしくなり拾って何か作ることにしました。押し葉にして貼り絵もいいけど、それには他にいろいろなものの押し葉が必要なので無理です。そこで蝶を作ることにしました。葉柄と葉の付け根の所をくくって、葉柄を二本に裂くと出来上がりです。沢山作ってならべるとまるで春が来たようです。

 

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どうどう池

2018-11-26 17:48:21 | Weblog

 

       ふところに鳰を遊ばせ霜月のどうどう池が朝日に光る

       どうどう池の向かふに白く橋のごと山陽道が長々と延ぶ

 短歌仲間数人の勉強会に出席のためいつもはバスですが、今日は近道を歩いて行きました。途中どうどう池のあたりが綺麗だったので休憩しました。この池になぜこんな名が付いたのだろうかと思いながら眺めました。よい天気だったので水面が光り、そこに遊んでいる鳰が可愛かったです。池の向こうには山と山を繋ぐように山陽自動車道が延びていました。それが池の水に映えてまるで白い橋のように見えました。

 

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玉の緒の紅葉

2018-11-25 21:46:54 | Weblog

             

        花終へてもなほみせばやと玉の緒が丸き葉染めて庭先に燃ゆ

        玉の緒の紅(くれなゐ)に染むる秋の葉を十年育て今日も愛でをり

 普通はミセバヤと呼ばれるこの花は多肉植物の宿根草で別名を「玉の緒」ともいいます。ミセバヤという名は古語の みせばや(見せたいという意味)から来ているそうです。たしかにその通りで、小さな花が丸く集まったとても可愛らしい花が咲きます。しかも花に劣らず紅葉した葉のなんと可愛らしいこと・・・ 今、庭先の木の枝に下がった鉢の中で、紅葉した玉の緒が日々私の目を楽しませてくれています。

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2018-11-24 21:28:43 | Weblog

        

        セーターのピンクの釦をグレイにと古き釦の中より捜す

        古着からはずせし釦整理する指に数多の思い出浮かび来

 母は明治生まれの節約家でしたので、古着を処分するときは釦とスナップは外していました。私も母の教え通りにしてきたので、沢山の釦が貯まっています。今日ふとセーターに付いているピンクの釦が派手なので、付け替えようと思い、古い釦の中から適当なのを見つけて付け替えました。ついでに分かりやすいように整理していると、それぞれの釦からそれぞれの思い出が浮かんで来てなつかしい時間となりました。

 

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暖冬

2018-11-23 20:55:20 | Weblog

   

        この秋のこぼれ種より芽を吹きてコスモスの咲く今年の暖冬

 もうすぐ11月も終るというのに温かい日が続いています。そのせいか我が家では今も無花果が熟しています。津山では宮川沿いに桜が咲いているとか・・・私が見つけたのはコスモスです。土手を歩いていて雑草の間に小さな花を見つけたので、何かと思ってよく見ると、5センチほどに芽吹いた茎の上に一輪咲いている小さなコスモスでした。夏の終わりに刈られた草も春のように青々と芽吹いています。やはり暖冬ですね。

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銀杏の黄葉

2018-11-22 22:29:49 | Weblog

                

          塀越しに貰ひ銀杏の木が育ち君思はしめ鉢に黄葉す

 この銀杏の木は5年前「神社の掃除に行ったら境内に生えていたから」と言ってお隣の方が持ち帰ってくださった幼木が育ったものです。この方は近所でも評判の優しい方で、何かにつけて相談にのってもらったり助けてもらったりしていましたが、その後に亡くなられてしまいました。あの時いただいた小さな一本が大きく育ち、青葉を優しい黄色に染めるころは、きまって優しかった隣人をなつかしく思い出します。

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春菊

2018-11-21 21:31:21 | Weblog

               

          夕まけて夕餉の鍋にと鉢植の春菊摘めばふはり香の立つ

 またも菊ですが春菊は花ではなくて野菜です。春に花が咲き葉が菊の葉と似ているのでこの名が付いたようです。農業を知らない私ですが、植木鉢に種を蒔いておいたところ、今は鉢から溢れるほどにいっぱい育っています。今夜は鍋料理をしたので、春菊を入れようと急に思いたち、暮れ初めるベランダで春菊を摘みました。すると薄闇の中に春菊独特のあの香りがふわっと過りました。これこそ生産者の醍醐味ですね。

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