冬晴れの令和の空に初雪の風花が舞ふ一月の尽
令和初の正月が明けてはや一か月が経ちました。氷も雪もないままの暖冬と思っていたら、なんと一月の最終日になって、午前１０時過ぎに言い訳程度にふわりふわりと雪が舞いました。嬉しいと思ったのも一瞬で、すぐ止んでしまいました。夜のニュースでも岡山に初雪と報じていましたが、確かにひとひらふたひらの風花でも雪には変わりないのですから初雪ですね。
水晶の指輪出で来て皺の手にはめれば光る思い出つれて
片付けをしていたら若い頃の水晶の指輪が出てきました。リングの指輪は長くはめていましたが、孫が生まれたあたりから孫を扱うとき指輪で傷つけたらいけないと思いはずしてしまいました。今は皺だらけの手になってしまいましたが久々にはめてみるとやはり綺麗に光り、思い出が蘇えって来ました。苦く苦しいことの方が多いのですが、思い出となるとどんなことも美しく見えて来るから不思議です。
「よい歯です大事になさい」が聞きたくて今月も行く定期健診
心まで歯磨きされて歯ブラシと歯間ブラシを貰ひて帰る
何歳になっても褒められることは嬉しいものです。私はある歯科医に行った時「いい歯ですね。大事にしなさい」と言われたことが嬉しくて、それ以来この歯科医での２か月に一回の定期健診は欠かさず行っています。今日も健診を受け、歯を褒めてもらい隅々まで綺麗に磨いてもらうと心まで磨いてもらったような気分になりました。そしていつものように、みやげの歯間ブラシと歯ブラシをもらって帰りました。
気に召してくれるといいな帯留めのお礼とひがなマフラーを編む
先日帯留めをくださった友にお返しするいいものが思い付かず、まずはマフラーでも編んでみようかと急に思い立ち編んでみました。買えば素敵なマフラーがいくらでもあるこの時世ですが、何か心の籠ったものがしたくてこんなものになりました。デザインや毛糸の色をどれにしようかとあれこれ迷い試行錯誤しながら、三日かかってもう少しで完成です。こんなしょうもないものだけど、気に入ってくれると嬉しいのだけれど・・・・。
布を前に太極拳の発表の装ひ如何に仲間と迷ふ
公民館の実技発表会がだんだん近づいて来ました。今年は初めて太極拳同好会も発表することになり、練習にも熱が入っています。バックミュージックや並び方などが決まって、今日は衣装を決めるため、私は家にある布を数種類持って行きました。みんなであれこれ迷ったあげく、上下黒の服装に揃いのスカーフでアクセントを付けることになりました。そこでスカーフとなる風船柄の布を細長くみんなに切り分けました。
幕尻が優勝の相撲おもしろい徳勝龍関なみだに噎ぶ
スポーツにあまり興味のない私ですが、今場所の相撲は途中で両横綱の休場があったので、誰が優勝するだろうかと興味津々の場所でした。。ところがなんと幕内力士の最後である徳勝龍がどんどん勝ち進んでいき、とうとう今日優勝となりました。その瞬間に泣き、インタビューにも涙にむせび言葉をつまらせる徳勝龍に私も目頭が熱くなりました。
ＡＩにて甦れども「あれから」を唄ふひばりはひばりではない
先日ＡＩによって甦った美空ひばりが「あれから」を唄いました。その技術はすごいと思いましたが、はっきり言ってやはりひばりに似ていましたがひばりではありませんでした。どんなにしても甦るはずはないのです。彼女ほどの歌手は居ないし今後も出て来ないでしょう。彼女は歌によって何種類もの声を使い分けて唄う天才でしたから。今日は彼女を偲んで「あれから」の歌を練習しやっと唄えるようになりました。
もう三たび縫はぬと愚痴を言ひながら今日完成の袷の着物
何度も試行錯誤の末やっと今日、袷の着物を仕立て上げました。袷の着物仕立ては二枚目ですが、よく理解出来てなくて仕立て方の本を見ながらなのでなかなか進みません。簡単なことでも図解するまでに時間がかかったり、縫う順序を間違えたり・・・ほんとに大変でした。「もう三枚目は縫わない！」と独りで愚痴をこぼしながら、とうとう自力で縫い上げました。着物の仕立て代金が２万も３万もするということに改めて納得です。
縫ひ直し解いてはまた縫ひ直すいつ出来上がる袷の着物
着物には単衣（ひとえ）と袷（あわせ）があります。単衣は裏地を付けずひとえで仕立てるもので、これは何度か縫ったことがあります。袷は表布と裏布二枚を合わせて仕立てるもので、今回二回目です。一回目も二回目も苦労の連続です。縫い上げた裏地と表地を合わせる時にぴったりといきません。今、最後の裾を合わせているところですが、何度やり直したことか・・・亡き母に教えてもらっておけばよかったと後悔しきりです。
アイパットの充電出来ずアップル社の修理店にて寿命と知りぬ
流行のファッション観つつ地下街を独り歩くも楽しかりけり
アイパットが充電できなくなり新しい充電用のコードを購入しましたがうまくいかず、専門店でみてもらうことにしました。そのためアップル社の修理専門店が入っている駅前のビッグカメラまで出かけました。結果は長く使っているので寿命とのことで新しいのを薦められました。ついでに地下街を歩き流行のファッションをあれこれ眺めました。若い頃と違って観るだけでしたが久々に華やいだ気持ちになり楽しいひと時でした。
