行く夏を惜しみて小さき黄の花を稲田に揺らす秋のひまわり
昨日の買い物途中で見つけた稲田の傍のひまわりの花です。こんな時期にひまわりが咲いているなんて驚きました。夏ならもっと大きな花を咲かせるのでしょうが、少し小ぶりな花を咲かせていました。空は高く澄み渡ってもうすっかり秋でしたが、ここだけはひまわりが咲いて、まるで夏のようです。澄み切った秋陽の中で秋風に揺れているひまわりの花は、「夏よ!もう少し居てくれ!行かないでくれ!」と言っているようでした。
行く夏を惜しみて小さき黄の花を稲田に揺らす秋のひまわり
昨日の買い物途中で見つけた稲田の傍のひまわりの花です。こんな時期にひまわりが咲いているなんて驚きました。夏ならもっと大きな花を咲かせるのでしょうが、少し小ぶりな花を咲かせていました。空は高く澄み渡ってもうすっかり秋でしたが、ここだけはひまわりが咲いて、まるで夏のようです。澄み切った秋陽の中で秋風に揺れているひまわりの花は、「夏よ!もう少し居てくれ!行かないでくれ!」と言っているようでした。
実り田を行けば一匹寂しげにコロコロと鳴く昼の蟋蟀
今日は空も高く澄み渡り秋らしい一日だったので、久々に歩いて少し遠くのホームセンターまで無花果の木を食い荒らすかみきり虫を退治する薬を買いに行きました。近道して田んぼのあぜ道を通ってみると、もうすっかり稲が実っていました。すると1匹の蟋蟀がコロコロと小さく鳴いていました。我が家の鈴虫はもう鳴かなくなったのに、この蟋蟀はまだ元気に生き残っているのでしょう。一匹だけ昼間に鳴く声はいかにも寂しそうでした。
婿くれし炊飯器にてパン焼けば独りの朝餉もほつこり美味し
「ここの炊飯器はもう古いから新しいのを買ってきたよ」と言って、婿が京都から持ってきてくれた炊飯器にはいろいろな機能がついていました。その一つにパンを焼くのがあり、発酵から焼くまで炊飯器で出来るので作ってみました。説明書に書いてある通りにすると、材料をこねた小さなパンが2倍以上に膨らんでふんわりとした美味しいパンが焼き上がりました。おかげで昨日今日は、独りでほっこりとした朝食を楽しんでいます。
二分せし世論を思ひ空っぽの心にて見る国葬中継
いよいよ阿倍元首相の国葬の日が来ました。国葬は賛否両論あり、世論調査では支持すると支持しないがが途中で逆転し、最終的には支持するが32パーセント、支持しないが57パーセントとなりました。にもかかわらず強引に今日、予定通り実施されました。世論調査を無視してまで・・・・というところになんとなく釈然としないものを感じ、弔意を感じながらも、空虚な気持ちになって午後2時からの中継を見ました。
遠き日に夫買ひくれしブローチが今はいいなと思える不思議
若いころ夫は旅行に行くとよくブローチを買って来てくれていました。品質はいいものなんだけど、オーソドックスなものが多く、そのころは趣味が悪いなあと思い付けたことはありませんでした。ところが今日出かける時、なんとなく付けてみると、不思議なことになかなかいいではありませんか。あれっ?歳を重ねて私の趣味が変わったのかな?天国の夫になんだか悪かったなあと思いました。これからは他のブローチも付けてみることにします。
「早起きは三文の得」朝庭の掃除に茗荷十個収穫
いつも朝寝坊の私が、なぜか今朝は6時過ぎに目が覚めて眠れないので、いっそのこと起きて庭掃除をしました。梅の木の下の茗荷が黄色くなって枯れかけていたので、刈り取って片づけました。ところがなんと秋なのに茗荷が10個も出ていました。今まで夏しか採っていなかったのに・・・・なんだか得をしたような気持ちになりました。「早起きは三文の徳」とのことわざがありますが、そんな深い意味は無くて、今朝の私は「早起きは三文の得」と思いました(笑)。調べてみると3文は今の20円くらいだそうです。
独り居の気ままな夕餉みそ汁におからパウダーご飯に小えび
自分の好きなことを夢中でしていると時間のたつのも忘れて、気が付けば午後八時。これは大変と!今から料理をしていると夕食が遅くなってしまう!そこにあるのでいいや! と冷たいご飯をレンジでチンしてその上に乾燥小エビをのせ、残っていた冷たいみそ汁を温めておからパウダーを入れて・・・あとは常備食の蕗の佃煮、のり、梅干などでおしまい。これも独り居ならではの特権です。家族といっしょならこうはいきませんけれど。
綿と種の収穫あとに残りたる風車の如きドライフラワー
一個の綿花から綿と種を取り出してみると、綿も種も思った以上に沢山ありました。特に綿は空気を含ませるとすごくふんわりとして、化学繊維にはない優しい肌触りでした。さらに驚いたことは、あとに残った四つに裂けた硬い皮が白く干からびていて、まるで風車のような美しい曲線を描いていたことです。これならどこにもない美しいドライフラワーです。部屋に挿して飾ったり、クリスマスリースにつけたりといろいろに利用出来そうです。
綿育て着物作りしいにしへの人思ひつつ綿花収穫
四片の花にも見ゆる綿の実のひとひらに五個の黒き種あり
古の人は綿を育て、それを糸に寄り合わせ、その糸で布を織り、着物を作っていたといいます。そんな気の遠くなるような作業を思いながら、初めて育てた綿の実を初めて一つ収穫しました。四つに弾けた綿の実はまるで四片の花みたいに綺麗です。だから綿花と呼ばれることに納得しました。四裂した一片を取ってみると中に硬い種が大切そうにしっかりと綿に包まれいました。取り出してみると大きな黒いのが5個も出てきました。
葉を虫に喰われながらも鉢に咲き綿は実を付け白く弾ける
植木鉢に蒔いた綿の芽が鉢の中で2本だけ育ちました。ところがどういう訳か葉っぱを虫に食い荒らされましたが、それでも逞しく育って、綺麗な花を咲かせ、丸くて先の尖った大きな実をつけました。どうなるのかと思っていたら、その実が四つに割れて弾け、中からもくもくを綿が溢れ出てきました。なるほど…こうなって綿が出来るのかと思いました。四つに弾けた実は四弁のふわふわの花のように見えて、これもまた綺麗です。