わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

うど菜の白和え

2020-03-31 20:58:49 | Weblog

      

     庭先のうど菜を摘めば香り立ちコロナ感染無しと安堵す

     母好物のうど菜の白和え作りつつ古里思ふ亡き母思ふ

 わが古里にしかない珍しい山菜のうど菜が庭先に育っています。葉が硬くならないうちに食べなくてはと思って摘んでいると、古里のあの懐かしいうど菜の芳香がふわりと香ってきました。とたんに「あっ 私大丈夫!コロナには感染してない!」と思ってしまいました。感染すると臭覚や味覚を失うと最近報じられていたことを思い出したからです。安堵したところで夕餉にと亡き母の好物だった「うど菜の白和え」を作りました。

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浄土の風

2020-03-30 18:12:24 | Weblog

              

      浄土より吹き来し風か夕暮れの吉備の花野に君の香よぎる

 今年になって同級生二人、親しくしていた人、さらに親戚の人が旅立っていきました。そして又3がつ26日は母の祥月命日です。テレビではお笑いタレントの志村けんさんがコロナウイルスに感染し亡くなられたと報じています。野の花も桜の花も咲いたというのに・・・・心が沈んでいきます。夕暮れの吉備路を歩いていると亡くなった人が次々思い出され、西方から吹いて来た風の中に懐かしい君の匂がしたような気がしました。

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花冷え

2020-03-29 22:10:37 | Weblog

 

    川土手の桜は咲けどコロナ禍の日々に増え来て春は遠のく

    五分咲きの桜愛でむと引き寄する指に冷たく花冷えの風

 桜の花はどうなっているかと中川土手の桜を見に行ってみると五分咲きといったところでした。東京は満開に雪が降ったようですが、岡山では雪は降らないものの風は冷たく、手袋をはめてくればよかったと思うほどでした。今年は例年より早く桜が咲きましたが、毎日報道されるコロナウイルスに暗い気持ちになってしまいます。でも国家の、そして世界の一大事ですから忍耐と根気で乗り切らなくては・・・と思う日々です。

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野茨の若葉

2020-03-28 20:35:26 | Weblog

            

      川岸の野茨の芽に春の雨伸びろ伸びろと今日もまた降る

 中川の土手のそばにノイバラの群生があり、あたりは新芽のさ緑がとても美しく光っています。今日見ると、一回り大きくなった若葉に春の雨が静かに降っていました。まるで大きくなれよというようにいかにも優しく・・・・ このところの雨で野の草も喜んでいっきに伸びることでしょう。

 

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清掃

2020-03-27 21:38:07 | Weblog

   

    コロナ禍にどこにも行けず清掃す昨日は浴室今日は窓拭き

 コロナ対策のため公民館の講座は全て休講。勿論街に出かけることは自粛しているので、毎日家に籠っています。そこでこんなときこそと掃除を頑張ることにしました。昨日は浴室の隅々まで・・・改めてジェットバスの説明書を読んで、噴射口や吸込口、さらにエプロンと呼ばれる点前の側面まではずして清掃しました。今日は雨で暖かかったので窓ガラスを拭きました。綺麗になりました。コロナのおかげかな?

 

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野ぼろ菊

2020-03-25 12:37:01 | Weblog

            

   帰省の時娘(こ)の手折り来し野ぼろ菊花瓶に咲きて綿毛をこぼす

 先日葬儀のため帰省した娘が、ひとりで買い物に行ってくれたのですが、その帰りに野の花を摘んで来ました。「この花の名前知ってる?」 「ハルノノゲシ」 「似ているけど違う、ノボロギクよ」 今、洗面所の花瓶の中に咲き続けているノボロギクを見ているとそんな会話も思い出されます。目立たない黄色の花ですが、綿毛になると小さくて可愛くていかにも儚げです。そっと触るとすぐにはらはらと零れてしまいました。

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踊り子草

2020-03-24 22:38:57 | Weblog

 

     春ですと踊り子草が山蔭に薄紅の花揺らせてゐたり

     幼き日の踊り子草の蜜の味思い出しつつ吸ふも味無し

 桜がどのくらい開いただろうと出かけたのですが、山蔭にオドリコソウが咲いていてとても懐かしく手折って帰りました。この花は幼い頃に生家のあたりいっぱい咲いていて、戦後の貧しい時代、私たちは競ってこの花の蜜を吸って遊んでいたことを思い出しました。茎を丸く囲んで咲いている沢山の花の一つ一つを抜き取って花の根元を吸うと甘くて美味しかった記憶があります。思い出して吸ってみましたが全く味がありませんでした。

  

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体温計

2020-03-23 20:44:53 | Weblog

           

     鼻水とくしゃみにもしやコロナかと体温測れば平熱なりき

     人類を仕置きするがに全世界に猛威を奮ふコロナウイルス

  昨日からの鼻水とくしゃみにふだんなら花粉症かなと思うのですが、海外からの帰国者に接しているので、もしやコロナウイルスに感染したかと不安になり体温を測りました。結果は勿論平熱でしたが、少し風邪気味かなと思い葛根湯を服用したら治りました。それにしてもコロナウイルスが予想以上に猛威を奮い世界中を混乱させています。地球の頂点に立って地球を汚し続ける人類をまるで仕置きしているかのようです。

 

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揺蚊(ゆすりか)

2020-03-21 21:48:49 | Weblog

             

        コロナ禍に籠る家内の窓に来て揺蚊は小さき命震はす

 昨日も今日もうららかな春陽が照って来ましたが、コロナ騒ぎに気分が沈んでしまい、家の中で過ごしました。ふと見るとユスリカが開いた窓から入ってきて洗面所の壁に止まっていました。これは蚊に似ていますが刺すことはありません。冬越えをしたのか早々と幼虫から羽化したのか分かりませんが、この陽気に誘われ自由に飛び回って我が家に飛んできたようです。人間はコロナウイルスに怯えていますが小さな虫たちは逞しいです。

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手文庫

2020-03-20 22:07:18 | Weblog

          

     記憶無きことが恐ろし新しき手文庫二つ棚より出で来

 先日、コロナ騒ぎのさ中に娘が帰省した時、私も歳なので伝えておくべきことを伝えておこうと大切な文書などを出しました。その時棚の奥の方で美しい会津塗の新品の手文庫が入った箱二つを見つけました。でも、恐ろしいことに自分で買ったものか、それともどこかで誰かにもらったものか、全く思い出せないのです。もっと早く気付いていたら大切な手紙をたくさん入れておくことが出来たのに・・・・

 

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