昨日の東京新聞本音のコラム欄に、看護師の宮子あずさ氏が「生活習慣病」と題して、一文を寄せている。
きっかけは、フリーアナウンサー・長谷川豊氏のブログの件。彼が非難したのは「自業自得の人工透析患者」であった。しかし、背後には「病気の経過は本人の努力次第」という考え方がとても気になっているという。
たしかに長谷川氏のいうように、本人の不摂生が、病状を悪化させていることがあるのも事実である。
私は46歳で糖尿病を発症した時、医師の言う通り節制し、「あなたのように自己管理できる人は珍しい」と褒められたものだ。しかし、だんだん時間がたつと、節制しすぎるとストレスがたまり、体にもよくない。
そんなとき、厚生労働省は、成人病とよばれていた糖尿病や高血圧を「生活習慣病」と呼ぶように変更した。 約20年が経過した。
加齢よりも食生活の関与がわかり、予防への注意喚起を促す変更だったが、一部の患者や医師は、「病気への偏見を強める」との理由で反対していた。
私が知っている例でも、糖尿病とわかってからも、お酒をやめられず、どんどん悪化させていった人を何人も知っている。
だからといって、人工透析患者の年間費用約500万円を、すべて自己負担しろとはとても言えない。
宮子あずさ氏も書いている。
自ら進んで節制できる患者はすばらしいと思う。かと言って、それができない人を裁くのは、医療者の仕事ではないとも思う。病気はやはり気の毒。このように思える気持ちをずっと大事にしたい。
きっかけは、フリーアナウンサー・長谷川豊氏のブログの件。彼が非難したのは「自業自得の人工透析患者」であった。しかし、背後には「病気の経過は本人の努力次第」という考え方がとても気になっているという。
たしかに長谷川氏のいうように、本人の不摂生が、病状を悪化させていることがあるのも事実である。
私は46歳で糖尿病を発症した時、医師の言う通り節制し、「あなたのように自己管理できる人は珍しい」と褒められたものだ。しかし、だんだん時間がたつと、節制しすぎるとストレスがたまり、体にもよくない。
そんなとき、厚生労働省は、成人病とよばれていた糖尿病や高血圧を「生活習慣病」と呼ぶように変更した。 約20年が経過した。
加齢よりも食生活の関与がわかり、予防への注意喚起を促す変更だったが、一部の患者や医師は、「病気への偏見を強める」との理由で反対していた。
私が知っている例でも、糖尿病とわかってからも、お酒をやめられず、どんどん悪化させていった人を何人も知っている。
だからといって、人工透析患者の年間費用約500万円を、すべて自己負担しろとはとても言えない。
宮子あずさ氏も書いている。
自ら進んで節制できる患者はすばらしいと思う。かと言って、それができない人を裁くのは、医療者の仕事ではないとも思う。病気はやはり気の毒。このように思える気持ちをずっと大事にしたい。