菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

県西病院存続の「了承事項」で菊池議員の心配

2014年03月06日 19時54分46秒 | 議会

県西病院存続の「了承事項」で菊池議員の心配

 3月6日の新聞報道は、「新中核病院は筑西市単独で」「県西病院は桜川市継承」の見出しで、

「両市で新中核病院を建設するという合意」が破談になったことを報道いたしました。この内容について、議会全員協議会で論議となったことを踏まえ、お知らせします

全員協議会に提出された文書は次の通りです。

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3月1日(土) 筑西市長・桜川市長了承事項

  県西総合病院を病院として存続させることを了承

1、  交付金13億円は、新中核病院にしか使えない

2、  県西総合病院の整備運営は、桜川市が行う

3、  県西総合病院組合は、桜川市が引き継ぐ

4、  県西総合病院の医師確保は、桜川市がおこなう

5、  県西総合病院の病床数を再編統合により、新中核病院へ移動する

  現行許可病床数  移動    再編後

筑西市民病院 173床  173床(減) 0床

県西総合病院 299床 127床(減)172床

新中核病院 ―――――― ――――――300床  

 計   472床  300床   472床

6、  新中核病院の整備運営は、筑西市が行う。(「竹島地区」を除いて、場所の再考等を含む全て)

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以下は菊池議員の心配ごとです。

  なぜ「合意事項」でなく「了承事項」なのか

 普通、相対で一致した場合は、「合意事項」です。裁判所などの調停の場合、裁判官立ち合いで、両者が「了承」したという表現を使うのではないでしょうか。だから、両者で了承した事項、つまり、県が介在した中で「了承」したとみるのが、菊池議員のとらえ方です。

 実際、県はこの事実は了解しているのですから。

●「了承事項1」交付金の使い方について

交付金は、「医療再生基金」です。中核病院だけでなく、普通の寄付講座などにも使っているのです。「新中核病院にしか使えない」のではなく、「本当は別に使える道」もあるのだが、今回は、「新中核病院にしか使わない」のです。つまり、県西病院の立て直しには「使わない」ということを宣言しているのです。ここまで、筑西市に譲歩する必要はないと考えます。当然、県の考え方でもあると判断します。

●「4、医師確保は桜川市がおこなう」との項目について

 ここが一番、全員協議会でも異論が出たところです。両市の間だけの「了承事項」ならこんな文言はいらないのです。今までも、筑西市が県西病院の医師確保の面倒を見たことはないし、桜川市が筑西病院の医師確保の面倒を見たことはないのですから。なぜ、ここにこんな文言がでてきたのか不思議でなりません。

 菊池議員の心配な目で見ると、県は「中核病院の医師確保で面倒をみる」が「県西病院の医師確保は桜川市がおこなってくれ」と言っているように取れるのです。菊池議員のこの疑問に、大塚市長は、「中核病院から医師がまわることがない」と説明していますが、心配でなりません。

●許可病床の移動について

  許可病床数というのは、交付金算定の基礎となる数字ですから、安易に減らすことには慎重でなければなりません。現に、県西病院も稼働病床数は167であっても、許可病床数は299で、交付金算定の基礎数字となっているのです。新中核病院の計画病床数が300であっても、いますぐ移動させる必要はないのです。病院組合で筑西市が持っている20%分、60床を移動するのがいいのではないかと、菊池議員は発言しましたが、押し切られてしまいました。


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