後手番大山先生の手を考えます。
第1問
局地戦から始まりましたが、後には引けません。
A 74同銀 B 55歩 C 85桂
第2問
少し駒得になりました。まだ大変そうなのですが、ねらいの手があります。
A 42銀 B 13角 C 75銀
第3問
激しいことになりましたが、瞬間は大きな駒得です。
A 46角 B 23同金 C 46角打
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
局地戦から始まりましたが、後には引けません。
A 74同銀 B 55歩 C 85桂
第2問
少し駒得になりました。まだ大変そうなのですが、ねらいの手があります。
A 42銀 B 13角 C 75銀
第3問
激しいことになりましたが、瞬間は大きな駒得です。
A 46角 B 23同金 C 46角打
今日の棋譜20210225
昭和31年10月、灘蓮照先生と第6期王将戦です。
灘先生の先手で矢倉です。
46歩と64歩は古い矢倉になったようですが
大山先生は袖飛車へ。
7筋の歩を切って
銀桂を使うのは良い形です。飛の動きで手数がかかっているので、矢倉崩しの理想形までもっていけるかどうか。
灘先生は角を使って攻めをけん制します。あとは37桂くらいは跳ねて、玉を囲うのかと思ったのですが。
37角(後手の13角や44歩を警戒したか)15歩(この様子見は何?)46銀、予想外の駒組です。
31玉55銀、これで64歩を取れたら灘先生有利です。
63銀75歩、あとは76銀から玉を囲うのかと思ったら
54歩に銀を引かず74歩、どちらかが間違っていそうです。74同銀64銀は先手が良いでしょう。55歩73歩成は と金が大きい。
85桂73歩成、桂を逃げられても と金ができればよいのか?
銀を取り合っても、王手で77銀を取られるので
灘先生は駒損です。少し悪いのですが、また駒組に戻ってこれからと思っていたら、大山先生は13角、先の15歩や31玉はこのねらいでしたか。46銀26角56歩・・・と進めば後手有利になるでしょう。先手としては35歩(同角は46銀)36銀では苦しいか。14銀と打って、22角24歩同歩23桂とするくらいだったか。
55角46銀では角が死んでいます。
とりあえず24歩を突いたら55銀、
23歩成に46角は詰めろ飛取り。角飛の取り合いは後手有利か優勢です。
32と同玉41銀42玉54桂51玉、王手で飛を逃げたかったのですが。52銀成同玉51金同玉21飛成には31金、それくらいまで進めてほしかったですが、ここで投了でした。
灘先生に読み抜けがあったか、銀桂交換を悪くないと思っていたかですが、後手の大山先生から見れば、13角一発で仕留めることができました。互いの本音を聞いてみたいところです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.44 棋譜ファイル ----
開始日時:1956/10/12
手合割:平手
先手:灘蓮照
後手:大山名人
先手省略名:灘
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 6二銀(71)
7 2六歩(27)
8 4二銀(31)
9 4八銀(39)
10 3二金(41)
11 7八金(69)
12 5二金(61)
13 4六歩(47)
14 4一玉(51)
15 6九玉(59)
16 9四歩(93)
17 9六歩(97)
18 6四歩(63)
19 5八金(49)
20 7四歩(73)
21 4七銀(48)
22 6三銀(62)
23 3六歩(37)
24 7二飛(82)
25 2五歩(26)
26 3三銀(42)
27 5六歩(57)
28 7五歩(74)
29 同 歩(76)
30 同 飛(72)
31 7九角(88)
32 7二飛(75)
33 6六歩(67)
34 1四歩(13)
35 6七金(58)
36 7四銀(63)
37 7六歩打
38 7三桂(81)
39 4五歩(46)
40 6二飛(72)
41 4六角(79)
42 1五歩(14)
43 3七角(46)
44 6一飛(62)
45 4六銀(47)
46 3一玉(41)
47 5五銀(46)
48 6三銀(74)
49 7五歩(76)
50 5四歩(53)
51 7四歩(75)
52 8五桂(73)
53 7三歩成(74)
54 5五歩(54)
55 6三と(73)
56 7七桂(85)
57 同 金(78)
58 6三飛(61)
59 7八玉(69)
60 1三角(22)
61 5五角(37)
62 4六銀打
63 2四歩(25)
64 5五銀(46)
65 2三歩成(24)
66 4六角打
67 3二と(23)
68 同 玉(31)
69 4一銀打
70 4二玉(32)
71 5四桂打
72 5一玉(42)
73 投了
まで72手で後手の勝ち