魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

干支の話(4)

2015年07月23日 | 占いばなし

ホットにもクールにも、「知」「情」「意」があるが、当然、表れ方は異なる。

」の、戌亥(空亡)も辰已も
ムード先行の人であり、情緒的思考をするから、言葉で表現しようとしない。この結果、何となく、「らしい」雰囲気を醸しだす。
クールの戌亥は「権威」となり、ホットの辰已は「カリスマ」になる。
この違いは、現実的な表現をする戌亥が、現に存在する絶対力「権威」を醸し出すのに対し、自分の情念を絶対力と信じる辰已の情念が「カリスマ」性をただよわせることにある。なお、両者とも「情」だけに、意外なセンチメンタリスト

沈黙ムードで、両者、いい雰囲気になりやすいが、運命論者で信仰心の強い戌亥は、強引で、突然、宗旨替えする辰巳についていけない。一方、戌亥は陰気くさい。

」の、寅卯も申酉も、
状況主義の人であり、周囲の変化に敏感で、計画性は無く瞬間をつないで生きているので、反応や対応が早い「今」の人。
クールの寅卯は「粋」であり、ホットの申酉は「お洒落」となる。
どちらも、実況中継的なおしゃべりだが、寅卯は「沈黙に落ちる」ような雰囲気が覚悟を感じさせ、「粋」な潔さになる。申酉は、流行に敏感で暗い話を避けるような前向き上向きの明るさから、「お洒落」や「お茶目」な人になる。

ちょっとした出会いで、タイミング良く共に行動しても、互いの勝ち気が衝突し、互いに避けるようになる。

」の、午未も子丑も
「筋道論者」であり、「ああならばこう」「こうだからこう」と、道理にこだわる。
クールの午未は、「現にこうだから」と、現実を前にして筋道論にこだわり、何事も、悲観的見地から物や金が無ければ始まらないと考える。ホットの子丑は、「こうのはずだ・べきだ」の、自分の理想や思い込みから是非を論じ、思惑と違っていると怒り出す。
また、合理主義者なので、どちらも無駄金を嫌い、ケチと思われることがある。

話せば解ると思っている両者は、相手の論理に敬服するが、共同作業のやり方で、互いの論拠の違いが理解できず、かみ合わないので話さなくなる

この他、隣り合っている空亡は、似たようなところがあり、カップルになりやすいが、やはり、ホットとクールなので、かみ合わなくなる。

また、同じ空亡同士は、気を使うことがないので、接近しやすいが、家族のように、当たり前のような気がするので、別れるのも簡単に別れることになる。