魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

こうなる

2022年02月28日 | 占いばなし

欧米を巻き込んだ、米民主党の老大統領の頑なな筋道論に、行き場を失い、暴発した。
ロシアではない。81年前の日本だ。
今、世界はロシアの出方に驚いている。「まさか」こんなことまでするとは思わなかった。

日本は、他人事のように制裁することになったが、世界は、目の前の惨状の向こうに見える犯罪者の心理も理解すべきだろう。それが無かったからキレたのではないか。相手に折れよと言うのではない。互いの立場を理解した話し合いをすべきなのだ。
真珠湾攻撃はアメリカの策略にはめられたとする論は、今も説得力を持っている。
今回も、バイデンの謀略論が既に出ている。
しかし、むしろ政治の無策の果てに起こった必然だろう。本当にやるとは思わない現実感の欠如が、鈍感で強引な外交を続けた。
結局、誰も、ことが起こらなければ目が覚めない。

ロシアが怖れ続けたNATOの東進に対して、ロシアが我慢し続けていることを誰も配慮しなかった。これは昔のヤクザ映画の、死と懲罰を覚悟した「健さんの殴り込み」だ。
この状況では、もはやロシアに譲歩することはできない。健さんも、お上の縛に就くしかない。

結局、「五黄の寅」の呪縛からは逃れられなかった。「五黄」は災害、戦争の年と言われる。昭和16年も五黄だった。さらに、五黄の寅は最たるものとされるが、同じ寅でも壬寅はおだやかなので、春の嵐のようになるだろう。なって欲しい。
いずれにしても、これを機に世界は変わる。
今世紀も既に20年が過ぎた。ソ連崩壊から30年。土星は同じ水瓶座にいる。
時代の中身は既に入れ替わっていたが、ついに本格的に新しい時代が姿を現す。
ただし、今日ではない。


一人っ国

2022年02月27日 | 兄弟関係

世界の国や民族を、兄弟関係による性格として考える話をした時、朝鮮半島を末っ子と観たら、日本こそ末っ子だろうとのコメントをいただいたことがあった。
日本のことに言及していなかったので、日本は一人っ子であることを補足した。

改めて、日本が一人っ子であることを確認すると、
島国日本は、ほとんど外部の圧力を受けていないことで、全く一人っ子のような性格形成(文化形成)をしてきた。
このため、不満を他人に転嫁することを知らず、全て自分の問題として解決しようとし、何か問題があるとすぐ反省する。一方で、勝手な思い込みが強く、非現実的な思いを実現させる能力はあるが、他者と対話しながら考えることができない。一旦、持ち帰って自分なりの答えを出してから話をしようとし、対応が遅くなり間に合わない。リアルタイムの対処にはたいてい失敗する。

一人っ子に弟妹が加わると長子になる。長子は弟妹との付き合いから、対処能力を身につける。大陸の長子である中国は対処が早いが、それでも、前例のない事態に遭遇すると、しばらく沈黙する。一般に、長子の口数が少ないのは、早とちりを避けるためで、弟妹の軽率な反応に巻き込まれないようにするためだ。しかし多くの場合、反応の早い弟妹の方が、ダメ元で多くを手に入れる。長子は案外、先駆けする弟妹のマネをすることがあるが、一人っ子の場合は利害意識に欠け、見習う経験も無いので、丸パクリができない。
中国は、韓国のやり方を参考にするケースが少なくない。上手く行くなら何でも良いの現実感で動いている。

ロシアは中間児だ。長子や末っ子が争っている時は黙って様子を見ている。自分は参加しないから得も損もしないが、誰かが失敗すると「馬鹿な奴だ」とほくそ笑み、誰かが成功すると、ニコニコと接近しておく。名誉や権力より実益にこだわり、チャンスを逃さない。長子同様に権威主義的で横暴だが、長子のような自己変革力がなく、おだやかで忍耐強いが、頑固で保守的ゆえに発展性がなく、定期的に行き詰まり、破綻する。

ロシア革命、ソ連崩壊、そして今回のウクライナについてもまた、頑固な行動をとっている。ただ、今回の場合は行き詰まりの崩壊ではなく、状況から、ソ連参戦時のようなチャンスと見て、憂いを取り除こうと賭に出たのだろうが、当てが外れた。バイデンの逆襲策にはめられた面もあるようだ。
状況はどうあれ、先に動いた方が負けだが、駆け引きの狭間で、一番の被害者は、駒にされたウクライナだ。
ウクライナは遠くの国で、よく解らないが、兄弟関係で言えば末っ子だろう。状況をよく見ないで騒いだことがロシアを刺激した。末っ子は後先見ずに行動し、結局、誰かが後始末をすることになる。

近年、日本では「おかげさま」、「させていただく」の空気が充満しているが、敬虔や謙遜ではなく、社会全体の無責任の表れだ。
一人っ子日本は、自分のことは自分の責任で、「やりました」、「します」の言葉遣いを取り戻さないと、社会が萎縮し、末っ子の国のように、バカに操られて国が亡ぶことになる。
言葉遣いの風潮は、社会の大きなバロメーターであり、一人一人が意識して主体的な言葉を取り戻さなければならない。
みんなで叫ぼう、
「オレがやらなきゃ誰がやる!」


差別外交

2022年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム

とうとう、ロシアが侵攻を始めた。
トランプが「オレならこんなことにならない」と言ったそうだが、全くそうだろう。
賭に出ているロシアに対し、NOだけを突きつける米民主党。それに同調する西側に対し、ロシアは引っ込むわけには行かず、賽を投げた。
外交は取引であって、テストの答案ではない。百点満点は仮の答えだ。
取引とは交換だ。互いに何かを諦め、欲しいものを手に入れるギリギリの生き残り交渉だ。

ある商売人がぼやいていた。いくら値引きをしても、サラリーマンが「負けてくれ、負けてくれ」と言うから、よくよく聞いたら「タダなら買う」と言う意味だった。
サラリーマンは学校から会社に入り、手続き段取りには長けていても、対等の取引感覚を持ち合わせない。相互の責任において譲歩しあう、個人としてのギリギリの取引が理解できない。
相手には、相手の立場がある。商品にはそれを調達する努力と元金がかかっている。自分が売り手になった経験があれば、相手の立場を理解できるから、「落としどころ」が計れる。
取引は正しい計算ではなく、互いの痛みを知る「ころあい」が答えだ。

学校教育の優等生は、「ころあい」という曖昧な答えを知らない。学校教育が充実した産業革命パラダイムで、国際機関や各国の官僚は優等生の集まりになり、正確な答えだけを求めるから、いつまで経っても目的(平和)が得られない。
不条理な人間社会は、清濁併せ呑む折り合いがなければ生きていくことはできない。
しかし、頭デッカチの民主党政権は、とかく、筋を通して破綻に至る。しかも、筋を通すことの最終手段は戦争しか残らない。多くの戦争が民主党政権で起こる理由だろう。

トランプの言う「オレなら」は、損して得取る取引のことだ。取引は不条理の塊だから、お行儀の悪いトランプのような超法規人間にしかできない。
トランプは冷戦以来の欧州との連携を無視したので、ロシアはしばらく安心していたが、バイデンになって再びロシアを前科者として追い詰め、また再犯させてしまった。後ろでは、中国という悪い仲間が両手を広げて待っている。
ソ連崩壊後も、ロシアは暴力的な昔の癖が抜けなかったが、もし欧米が、国交回復時の中国のように暖かく接していれば、むしろ、中国のような怪物には変身せず、先進国が中国に期待したような開けた国になっていただろう。

ロシアなら欧米化し、中国が怪物になるのは歴史的価値観の違いがあるからだ。
ロシアにはキリスト教があり、近代まで文化交流があった仲の悪い近親だが、欧米は異端の中国の正体は全く知らなかった。何者にも従わない、始めから自分が中心だと信じる、中華思想に接したことがなかったのだ。
態度の悪いロシアを差別し、もみ手をする中国に気をよくした欧米が、今日の結果を招いた。それでも民主党は「死と破壊の責任は、ロシアのみが負う」と、全く反省しない。


ここでも

2022年02月23日 | 星の流れに

昨日、土星と水瓶座ロシアの動向について「化石時代」を書いた後、ノーベル賞の本庶佑京大特別教授の乗用車が京都大学のスクールバスと衝突したニュースを聞いた。
京大構内だろうと思ったら、全く関係ない市内だというから耳を疑った。
御池通を右折しようとして直進するバスと衝突したらしい。京大のバスが見えたので、止まってくれると思ったのだろうか?
何はともあれ、大きな事故でなくて良かった。

占星学観点では、この事故は、高齢運転問題ではなく、水瓶座の土星現象だ。本庶教授も西郷輝彦も水瓶座


化石時代

2022年02月22日 | 大転換

土星が来ると、頭が固くなり、懐古、頑固、そして野心が出る。つまり、偏狭になる。あるいは閉じこもる。病気になったり死ぬ人も出る。身内の不幸もある。
土星はこの2~3年水瓶座にいる。
世界の器状況変化

ロシアは水瓶座の国だ。2014年、木星がピークの獅子座で、相棒(ロシア派住民)に引っ張られてクリミアを併合し、内外の賛否で大騒ぎになった。しばらくほとぼりが冷めていたが、土星、木星が水瓶座に帰って来ると再び動き始めた。
2020年のコロナ現象(水瓶座)と比例して、土星の「恐怖」と木星の「拡張」が同時に起こり、ロシアは「恐れ」から行動を起こした。世界はロシアの侵略とみるが、ロシアにとっては、恐怖に対する防衛戦だ。
木星の勢いで行動を起こしたのは良いが、木星が水瓶座から去ると、「恐怖」だけが残ってしまい、やっかい事の後始末に追われている。実は相当困っている。

一方、双子座のアメリカにとっては、水瓶座は精神的に好影響ををもたらす位置で、そこに萎縮の土星が入ると、「あきらめ」を知ることになる。
現在のロシア対応を観ていると、対中の両面作戦にコロナも重なり、明らかに力が及ばず、居直り策の情報公開に頼っている。アメリカももどかしいだろうが、ロシアも抜き差しならない。

22年2月22日、朝からロシアがウクライナのロシア住民の地域を国家承認したニュースが飛び交って、株がさらに下落した。前日まで天秤座の月だったので、天秤座のプーチンが「エイッ!」と、やったのだろう。サソリ座に入った今日は、ロシアは世界中から非難されている。欧州は憤慨しているが、巧妙なロシアの出方に、アメリカはある種の安心があり苦笑い状態だ。
1948年イスラエルの強引な独立宣言を、アメリカは直ちに承認した過去がある。
その後の、中東混乱は見ての通りだ。

もともと、ウクライナは、誰かの固定の国とは言いがたい、興亡を重ねてきた十字路地帯であり、今日でも、上半身と下半身が異なる射手座のような変容宮の国だ。
ロシアはウクライナを故郷と信じ、ウクライナ人は我らの大地だと誇りを持つ。
日韓問題や中台問題、中韓問題。前世紀には、チェコのズデーデン。古くはイベリアのレコンキスタ、さらには中国の戦国時代まで、
過去史を持ち出せば、必ず戦争になる。4000年前を根拠にするイスラエルなど、何でもありだが、中国の「領土」もまさにこれだ。
小さくなる地球の時代に、国や民族を争うことの愚を、コロナウイルスがあざ笑う。
産業革命パラダイムの枠組みは、もがきながら化石に変わりつつあるようだ


敷居高く

2022年02月20日 | 新鎖国論

ようやく入国制限を緩和するらしい。オミクロンの水際対策は始めから無意味だと思っていたが、無節操な「ええじゃないか!観光」を断つには良い機会だと思った。
相変わらず、空気を読めない日本は、とっくにステージが変わっている時に、ドロ縄を綯っている。全面緩和の根拠にしたくてワクチン接種を進めるが、肝心の年寄りは、大人の勘で大局を見極め、打とうとしない。

留学生が困っているので、何とかしてくれの声が大きくなると、天岩戸を少しだけ開けた。すると、経済界のタジカラオの尊は、もっと引き開けようとする。
オミクロンに入国制限は無意味だが、侵略観光や侵略ビジネスの防御フィルターにはなる。
これを機に、入国者の「選別」をしっかりできる仕組みを作り、逆に、善意で有益な滞在者への積極的「おもてなし」は、大いに進める、賢い「新型鎖国」を考えるチャンスだ。

日本は鎖国していると、非難されているそうだが、鎖国と悟られる、入国数で制限するようなマイナス鎖国はしてはいけない。
何でも受け入れるが、害になるものはそっと排除する、京都の「しぶとい」精神を学び、モンドセレクションやミシュラン同様に、野蛮人をバカにしたような世界遺産は、オリンピックと一緒に丁寧にお断りし、近寄りがたく憧れられる、敷居の高い「世界遺産国」になろう。
先ずは、ミシュランを断った老舗に、学びに行ってはどうか。

入国制限」、「日本遺産


次の文明

2022年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

台湾新幹線に触発されて思わず「草食肉食 」を書いたが、違う話になった。コロナ禍の2020年「いますぐ」では、乗り物と社会転換について書いている。どうにも、交通や物流の話は気になるようだ。
人・物・情報のアクセスは文明の原点であり血脈だ。
「衣食足りて礼節を知る」は生存環境だが、次には「物流足りて人権を知る」と続くべき、文明の基本かも知れない。

産業革命パラダイムは、家や君主から個人を解放し、人権や平等の意識が芽生えたが、権利は守ってくれる社会がなければ成り立たない。
近代国家は、個人の義務によって権利を保証する、産業革命パラダイムの礎となった。
しかし、物流アクセスの拡大で、今やその近代国家が障害になりつつある。

近代国家の成立時は古典的価値観が背景にあったが、アクセス環境の拡大で文明が撹拌され、人類の価値観が大きく変わった。個人は国家を超えるところに属し始めている。
日本で言えば、夫婦別姓や天皇など、揺らぐ国家の礎を、既存統治システムが改革できず、前時代回帰に流れている。
世界的に、次世代の若者と既存社会のズレが起こり、内から殻を破ろうとする雛と、卵の形を守ろうとする殻とのせめぎ合いになっている。

技術革新による変化を、新しい産業革命と呼ぶ人がいるが、「産業による社会変化」と捉えること自体が、産革パラダイムの中だ。今はもう、情報、意識、認識が社会を変える「共感時代」に踏み込んでいる。
SDGsの方向性は良いとしても、Developmentでは、産革パラダイムそのものだ。
次世代はSDGsの先にある、「善智の時代」になるだろう。人権や平等を超えた「善」への共感が時代のモチベーションになる。

新しい世界で考える
技術革新で仕事がなくなることが心配されているが、根本的な勘違いだ。ロボットやAIで、仕事をしなくても生活できる社会が来れば、ローマ市民のように、やりたい仕事をやりたい人がやれば良い。その基礎になるのは国家でも企業でもない、宗教のような共感になるだろう。宗教と異なるのは、神のような概念ではなく、同時認識による善意の共感が社会を統治する。

問題は、いまある企業や超富裕層だが、現在のように偏りが生ずると、いずれ革命が起きる。もちろん、血の革命ではなく、大きな社会破綻による財の無力化=無意味化だ。
例えば、デジタルマネーの消失などにより、結果的に個人所有が消滅するようなことが起きる。デジタル認証は消えても、ロボットやAIは再構築が可能だから生産は残り、私有財の無い社会が生まれる。企業による営利活動は、NGOやNPOのような善意の非営利組織に替わる。共産主義と異なるのは、中央集権管理によらない生産分配なので、怠慢が社会劣化に繋がらない。もともと対価のために働く必要が無いから、怠慢そのものが存在しない。遊びたい人は遊んでいれば良く、社会に貢献したい意欲が社会を動かす。

現在の、人口減少の心配も、人による前世紀的生産を前提にしているからで、ロボットに働かせるなら、人口は少ないに越したことはない。
今はまだ、ベーシックインカムさえ理解が難しいようだが、賃金労働が無くなる時代は迫っている。今世界を動かしている人が居なくなる世界をイメージしなければ、人類は、ある日突然やってくる破綻を経験することになるだろう。コロナはその小さなノックに過ぎない。


3000

2022年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

カウントを見ると、これが3000本目になる。足かけ17年、生まれた子供なら高校生だ。書いているうちに考えの変わったことや変わらぬこと。ブログだから気楽に書いているが、言いたくてもやっぱり言えないことなど、妄念はつきない。

ここでの文体は、なるべく短くするため、意図的に断定調にしてきた。
「○○だ」と、「○○です・でしょう」では、長さが倍以上になる。
また、なるべく客観的に考えるよう、一人称を使わないことにもしている。
ただ、こういう文章は、ブログとしてはフロックコートで焼き鳥を食べているような違和感があり、何度も変えようと思ったり、止めようと思ったりしたが、ズルズルとここまで来てしまった。
今更、「まー、なんですなあ・・・知らんけど」とは書けない
もう止めるか、別のブログを始めるしかないと、毎日思う。


草食肉食

2022年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

台湾新幹線に日本の新幹線が閉め出されるらしい。値引き交渉に応じなかったせいだと言われている。
今始まったことではない。日本の産業には自慢の「ものづくり」はあるが、「駆け引き」ビジネスの発想は無い。
「駆け引き」は欲を餌にした魚釣りであり、相手が居てこそ成り立つ。「ものづくり」の日本は草食動物で、世界は「駆け引き」の肉食動物だ。

人のいるところ、思いが湧き、動きが起こり、智恵が生まれ、思想が成る。
「ものづくり」は思いと動きであり、「駆け引き」は動きと智恵だ。そして、「宗教や思想」は納得と安心だ。
徳川の太平は、仏教と儒教に拠った納得社会で、それが今日の日本人をつくった。だから、日本の価値観は「徳」であり、「ぴゅあ」な精神によって、いくらでも学術を吸収できた。しかし、相手が居て成り立つ「駆け引き」は、未だに理解できていない。のみならず、駆け引きを悪と考え、拒絶する。

確かに、肉食動物の「駆け引き」は生産的ではない。しかし、これを理解しなければ、ただひたすら餌になる、インパラやイワシの群れだ。周りは全て肉食動物と知らなければ亡ぶ。
日本が自慢した「ものづくり」は全てパクられ、それでもまた創ろうとしている。欧米のまねをした帝国主義では、失敗の処理に失敗し、未だに骨の髄までしゃぶられている。
まるで、黄泉比良坂の掛け合い「1000人殺すなら、1500人産もう」だ。

「日本の新幹線は良質で、この値段でしかできない」は、純粋に職人の発想だ。
それを売ろうと少しでも思うなら、その物以外でソロバンを合わせる大局的な「利益感覚」を持たなければ、「商品」にはならない。相手を喜ばせ自分も儲ける。
学校で習ったことしか理解できないから、企業の社会的責任を論じても、近江商人の三方良しは体得できない。

今や、日本中が優等生になり、野生の生存感覚を失ったブロイラーになっている。
京都市は、財政難対策として、高齢者パスを値上げし削減するそうだ。これも、日本のコロナ対策と同じ、感染ブタや鶏の殺処分の発想で、頭の悪い子は頭をとってしまえと同じ発想だ。原価100円の物が100円以下で売れるはずがないと、信じ込んでいる。
日本は政治のみならず企業までも「財ゲンガー!財ゲンガー!」のドッペルゲンガー症候群だ。等価以上の原資がなければ何もできないと考えている。そんな頭こそ除去すべきだろう。
高齢パスの是非は別として、切り詰めの発想は、座して死を待つジリ貧であり、そこから生まれる別の利益には目が行かない。草食動物は逃げ惑うばかりだが、本気で立ち向かってくる草食動物には、ライオンさえ逃げて行く。


デジャブ

2022年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム


北京オリンピックが始まった。
歴史は繰り返す。1936年のベルリンオリンピックから86年。
berlinと Beijingの区別がよくわからない。ヒトラーのオリンピックを観ていた人々の気持ちもこんなものだったのだろうか。
人種差別政策を一次停止したヒトラーより、居直って白を切る習近平のオリンピックの方がもっとえげつないような気がする。
何とも苦々しく、心なしか、アスリートが痛々しく見える。
アメリカを始めとする、半端なボイコットをした国々は、来年にでも「厄落とし」大会をすると宣言しててはどうだろう。


極まれり

2022年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

園児にマスクを付けさせようとして、大反発が起こっている。
国運のかかる正念場で、多くの為政者がバカげた行動に走る。
古くは定かではないが、日本の文化が形成された平安の末期頃から、大事件が起きると、長期政権が問題に対処できず、大混乱の中で政権交代が起きる。ずるずると開戦しバカげた作戦を繰り返した太平洋戦争も、結果的には政権交代劇だった。
これは、日本ばかりではない。安定社会では無能でも政権に就けるからだ。

混乱後の新政権は、初めての体験を乗り越えた者であり、臨機応変の対処能力を持っているし、大衆も混乱を収めたいから協力的だ。
明治維新後の大改革は、何でも受け入れ、国難を乗り越える気持ちが国中にあったから可能だった。
しかし、安定社会が続くと、社会も変化を嫌い現状維持を求めるから、変事に対処しようとする為政者に批判的で非協力になり、結果、些細な変化で社会全体が大崩壊する。
コロナで大崩壊しないのは、コロナそのものが偶々、国を揺るがすほどの事態ではないからだ。これが、戦争や飢餓などの重大局面なら、この極楽とんぼの国は全滅している。

園児にマスクを付けさせようと考える為政者は、亡国の輩だ。その前にやるべきことは発想の大転換だが、従前主義でしか考えられないから、デルタ株以前の対応をいじることしかできない。それが、「園児にマスク」だ。
重大事件を前にした時は創造の連続によって、批判を顧みず決行する果断さがなければならない。
オミクロンは既に、風邪の域にまで希薄化していることを看破し、国民を安心させ、国を解放すべき時だ。医療体制に集中し同時に、国民を安心させることで、医療崩壊を防げる。園児や保護者を始め、国民に負担を掛ける甘え、ここに極まれりだ。
暗愚政治は野党もろとも亡ぶべし。


2222

2022年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は2022年2月2日だ。略して、22年2月2日。
だから、どうと言うこともないのだが、毎月22日が夫婦の日で、特に11月22日は「いい夫婦の日」だそうだ。すると、今日は「夫婦フウフウ(苦労)」の日かな。「ツーツツツー」でモールス信号の日かも知れない。こんな理屈を付ければ、毎日が記念日になる。
22年2月2日2時22分に上げようと思ったが、ここは、22時22分に上げることにした。

P.S.
コメントありがとうございます
思いつきで、いい加減なことを言ってしまいました。
おっしゃる通りです (^^;;)


メディハラ

2022年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

熱心な訪問診療の医師が逆恨みで殺された。何とも腹立たしくて言葉がない。
医療関係者が災難に遭う例は後を絶たない。
身体に変調を来すと心も病むから、患者の異常行動は、ある程度予防できるかも知れない。しかし、看病や介護をしている人の異常心理には備えるのが難しい。
立前上、正常の人として扱わなければならないが、身内に死なれたばかりの親族は感情が高ぶり、犯人捜しをすれば目の前に医者がいる。どんなに誠意を尽くしても死んだのは事実だから、悪いのは他でもない医者になる。

さらに、今回の例のように、看病や介護という、正しいことをしていると思い込んでいる人の多くは、実は「介護依存症」になっている。
世の中では、様々な依存症が取り沙汰されるが、なぜか、「介護依存症」と言う言葉を聞かない。これは、立前上正しいことをしている人を、問題があるとは言えないからだろう。近年ようやく取り上げられた「カスハラ」も、お客様は正しいという前提があるから声を上げられなかった。どんな正しい立場であろうが、他人の心身に危害を加えることは許されない。

「介護依存症」によって起こる悲劇は、恩を仇で返すだけではなく、被介護者への暴力や殺人、心中や自殺もある。看病や介護をしているうちに状況が見えなくなるケースもあるが、看病や介護という、愛や孝行の絶対正義に飛びつく人がいることも認識しておくべきだろう。
看病や介護はする人の気持ちではなく、客観的に考えて、される人にとって最良のことを考えることが目的で、子育てと同じように、過剰介護は被介護者を悪化させる。
ところが、奉仕に酔う人は相手のことより自分の快感しか考えない。自分は「なんて優しい人だろう」、「オレがやらなきゃ誰がやる」・・・ヒロイズムや悲壮感に酔い、それを邪魔する第三者の意見を聞こうとしない。さらに、自ら背負い込んだ辛さを耐えるために敵を作り出す。家族が面倒を見ないと怒り、医者が怠慢だと怒る。
ほとんどの場合が独善だが、絶対正義の立場で批判されないから、どんどんエスカレートする。

こういう人は、「介護依存症」だ。客観的に考えて正しい看病や介護をしていない人に対し、医療や介護の専門家が「介護依存症」と認定し、被介護者や医療機関と遠ざけることができるようにすべきだ。事件を起こしてからでは遅いし、決して、被介護者のためにはならない。
医療事故ばかり取り沙汰され、産科の医師が減るなど、医師ばかり責められるが、患者や家族の責任も明確にすべきだ。嫌なら、病院に行かなければ良い。
そして、こんな時代の患者の意識と、医療現場という極限の場を和らげるためなのだろうが、「お医者様」「患者様」と呼ぶ、欺瞞に満ちた環境がさらに勘違いを生む。互いに敬意があるなら、医者と患者で良いはずであり、そのルールを作ることが先決だ。
病院に行かない覚悟で、病院を最後の手段だと考えれば、世話になる時は感謝の念しか起こらない。


一月遅れ

2022年02月01日 | 占いばなし

今年は今日、2月1日が旧正月に当たる。これは偶々だ。
新暦が採用されてからも、相当長い間、昔からの行事は旧暦で行っていた。新暦が浸透し、だんだん行事が新暦に移されるようになっても、やはり旧暦で行いたい人が、旧暦換算に困り始めた。それでよく、「一月遅れ」のことだと思われるようになり、3月3日のひな祭りを4月3日にする人もいた。
これは数え年の数え方を、満年齢に2歳加えれば良いんだと考えるのと同じで、原理に基づかないために、無意味な行動に拘ったりすることになる。
旧暦の正月は立春に最も近い新月で、数え年は生まれたその日(年)を一歳としてスタートし、正月で一歳「歳をとる」。極端な場合、12月31日生まれは翌日、2歳になる。
話をややこしくすると、この31日も旧暦だ。

日本では、今や旧暦はほとんど忘れられたが、旧暦の方が季節感に近いものが多い。
新暦のひな祭りに桃の花は咲かないし、夜空の澄み渡るハズの七夕はたいてい大雨だ。
大正末生まれの正子さんは、正月のお雑煮ができた時に生まれたそうだが、一月末生まれだった。まだ旧暦で祝っていた生き証人だった。


詐欺時代 2

2022年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

「21世紀初頭」と言えば、何か、19世紀初頭、20世紀初頭のように歴史的な他人事の響きがあるが、今現在の、これが歴史だ。
目覚めの時、寝とぼけた人はお笑いぐさの失敗をする。
世紀末の夢も覚めやらぬ時間の中で、テロとの戦争、グローバル化、中国の罠、そして、パンデミックと、どこかちぐはぐな、おかしなことばかりが続いた。
この現実離れした時代を最も象徴する道化師は、オバマ大統領だろう。彼は、21世紀のチェンバレンだ。

言葉や態度は立派だが、テロとの戦いの始末もせず、中国の一帯一路、AIIB、南シナ海、東シナ海に何ら有効な手も打たず、古代ゾンビを生き返らせた。
にもかかわらず、今でも人気は最高だ。アメリカの分断の象徴としてトランプやバイデンが挙げられるが、元凶がオバマだと思う人はほとんどいない。痛い手術をする医者より、優しい言葉で痛み止めを打つ医者の方が人気する。トランプは真面目な藪医者で、バイデンはオバマ病院の引退外科医だ。患者はもう死んでいる。

世界は今まで既に違う流れに入っていたが、コロナにぶつかって、世界中の人がようやくそれに気がついた。もう古い船では進めない。
ガソリンをまき散らして鉄の車を走らせ、ロケットで爆弾を打ち込むような産業革命パラダイムは終わった。目に見えないものが影響力を持つ時代になっているのだ。
ビジネスも犯罪も戦争も、観念世界で決着する。見た目は何も変わっていなくても、勝敗が付く。敵基地攻撃などとノンキなことを言っている丁髷頭。「お前は既に死んでいる」
サイバーこそが主戦場であり、レーザーや磁気が物理戦を制する。

また、テロリストでも核を持つ時代に、「核兵器廃絶」は祈りや約束ではお札にもならない。核兵器を無力にして初めて可能になる。
愛宕神社のお札も貼れば楽しいが、必要なのは火災報知器や消化器で、何よりも、カマドを電磁調理器に替えるのが先決だ。
オバマ大統領は、貼って楽しい、万能のお札だ。世界中に様々な神社のお札が貼られたが、お札と言えば何と言っても、「御馬魔大明神」だ。 

新しい時代を体感している人たちが待ち望むリーダーは、オバマのような幻想だった。結局、前世紀は前世紀のリーダーしか仕切れない。米大統領は、オバマ以外、1946年以前生まれしか就任していない。。
しかしコロナで、ついに時代が変わる。新しい技術と環境に精通した、若い大統領が新しい技術を採用すれば、世界は激変する。中国は既に新時代を狙って動いているが、選択肢の狭い国策には限界がある。アメリカが本気で動き出せば、ゲームチェンジが起き、世界は目覚めることになるだろう。
「杉作、世界の夜明けは近い!」