魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

こうかも

2022年03月31日 | 占いばなし

NATOの無神経もさることながら、プーチンにウクライナ侵攻を踏み切らせた直接の動機は、側近のご機嫌取りだったのかも知れない。

ウクライナの挑発にイラだつプーチンに、
「あんなお笑い芸人ぐらい、我が偉大なるロシア軍で囲んだら、すぐ大人しくなりますよ」と、ゴマをすり、
さらに、バイデンに圧力をかけられて不機嫌なプーチンに、
「ちょっとだけ、侵攻すれば、度肝を抜かれて、すぐパーッと逃げますよ」と、進言した。
その結果の侵攻、苦戦の大誤算だ。

イエスマンで固めた裸の王様は皆同じだ。
平和な日本は、コロナ対策に
「布マスクを配れば国民の不安はパーッと消えますよ」と進言して配った、
アベのマスク程度で、本当に良かった!?


天網恢々

2022年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

とうとう、中国でオミクロン株が広がり始めたようだ。(運命達観
習近平は、さらなる「ゼロコロナ」対策の徹底を指示し、拡がったら地方幹部の責任を問うと脅しをかけた。
皇帝と役人の国中国には、上意下達に立前と本音があり、表面を取り繕うために実体が腐敗しやすい。完璧な達成を強いるほど、下はごまかしをする。
毛沢東の大失策となった「大躍進政策」は、状況を理解せず、生産を強いたことだった。
鉄の生産のために全てが犠牲になり、食料危機が起こり、多くの餓死者を出した。

「ゼロコロナ」を役人に強いる習近平も、社会、経済状況を悪化させるだろう。スローガンではなく、責任を役人に押し付けたのだ。
社会も人体も複層的に成り立つものであり、単純な扱いは反作用を生む。1カ所にこだわって完璧を求めると、全体が壊れる。
「角を矯めて牛を殺す」「手術は成功した。だが患者は死んだ」
治療過多は体力を消耗させる。コロナも、時が過ぎれば、パニックの実体が現れるだろう。もっとも、その頃にはみな、「喉元過ぎれば熱さを忘れ」ているだろうが。

欧米にブチ切れて突入したプーチンに対し、習近平は国内での自己保身だけ考えている。いずれも、一人の人間の判断ミスが、多くの人、さらに世界をも悲劇に巻き込む、独裁体制の「悪」をさらけ出した。
近年の中国の大躍進を見て、世界は、ややもすると、自由と民主主義の挫折を感じ始めていたが、この一連の動乱が、大きな厄払いとなり、覚醒する。
「雨降って地固まる」
コロナ、チャイナ、ウクライナ・・・様々だ。

 


有り難う

2022年03月27日 | 京都&ケンミン文化

大阪で、「オンデマンドバス」がエリアを拡大する。これも15年前に書いたことの実現だが、誰かに読んで貰ったのか、未来予測だったのか、とにかく、
前後二人乗り超小型車など、提案したことが、次々と実現していくのは嬉しい。
昨年から試験的に走り始めた「オンデマンドバス」は、一回300円均一で小型と、書いた通りのことが実現している。
何であれ、「ありがとう!」

詳しい仕組みは知らないが、一つ気になるのは、
スマホを自在に使えない年寄りでも、ワンタッチで常用コースを設定できるようになっているのだろうか。できれば、専用発信器があれば良いかもしれない。
高齢パスの値上げをする京都だが、大阪を見習うべきだろう。無料で乗れても乗りたいものが無ければ意味がない。「オンデマンドバス」は利用者に便利で、利益も確実に上げられる。早く全国に広まって欲しい。
バスシステム」20071002


あざとい

2022年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

近年、「あざとい」という言葉が流行っているようで、多用されて意味が広がり、どうも本来の意味とはズレてきている。
古語の類だが、始まりは「えげつない」のように、おそらく感覚的な言葉で、明々白々な感覚の音「あ」と、「聡い」の合成語だったのではなかろうか。
漢字では「小聡明い」と書くらしいから、「小賢しい(こざかしい)」と似たような意味で、後で生まれた言葉か、後で当てられた漢字だろう。いずれにせよ、決して褒め言葉ではなかった。

ところが、近頃は「あざとカワイイ」などと使われ、見え見えの媚びも、完成度が高ければ、歌舞伎の型や見得のように、それも一つの魅力となり、必ずしも悪い意味ではない。
悪女やカマトトも、傾城などと同じく、いい意味に広がった。
だから、現行の「あざとい」には、ある種の感心・感動が含まれている。

刺さる!
各国議会で行われている、ゼレンスキー大統領の演説は、「あざとい」演説だ。
各国の痛点を取り上げ、そこを刺激して心情に訴えようとする。ネット上の情報を拾い、安直に取り繕いオンラインで発信する。これが視聴覚時代の認識とコミュニケーションの世界で、SNSの動画で直感的な理解をする世代には、刺さる「あざと感動」だ。
映像を駆使する方法で、イスラム国も世界から多くの若者を集めた。
マスコミもネットも、ゼレンスキー軍に総立ちでウェーブ応援をしている。実際、ロシアがこのまま勝てば、取り返しの付かないことになる。
しかし、世界の平和や秩序は、スポーツの試合やネット応援のような、単純なものではない。

ウクライナの人々も、ゼレンスキー大統領も、
「なんでNATOは援軍に来ないのだ!何千機もある戦闘機を出してくれないのだ!飛行制限をしないのだ!」と、悲痛な叫びを上げる。
世界の多くのネット市民も、同じように叫び、多くの志願兵も出ている。
もし、この情緒のまま世界が動けば、「核の抑止」が一瞬で崩れ、人類の歴史は一日で終わる。
ほんの少しでも、核の存在を意識したことがある人なら、「あってはならない現実」を知っているが、核の悲惨を見たことのない世代は、核はネット情報の一つに過ぎず、現実には存在しない、否定すれば消える神話だと思っている。確かに、起こった時にはもう知る必要がない!?

キジも鳴かずば撃たれまい。マッチに火を付けたのはプーチンだが、油をまいたのはウクライナだ。ロシアに勝たせてはならないが、「夫婦の離婚騒動」にうかつに手を出して世界の終焉を招くわけには行かない。
複雑な状況の中、懸命に支援している欧米に、「なんで助けてくれないんだ!」と泣き叫ぶ。それが、この戦争の原因であることを理解していれば、この惨劇は起こらなかった。
大戦争は、大国の狭間にある国から始まるのが、歴史の厳粛な真実だ。(一人っ国


人間の業

2022年03月23日 | 星の流れに

このブログを始めた頃、書いたことがいよいよ現実になってきた。
→「牡牛座2018~2025年」20070331
世界は、牡牛座時代の「ブロック経済」の様相を帯びてきた。
独裁者の暴走、五感に訴えるツールの発達と大プロパガンダ、スパイ戦、中立のスイスやスエーデンの動揺・・・
人間は成長しない。新しいおもちゃが生まれても、結局、同じ遊びをする。


衆論の雲

2022年03月22日 | 占いばなし

ゼレンスキーという人
プーチンは運命的転機に来ているが、プーチンがお笑い芸人と舐めていたゼレンスキー大統領はどういう人だろう。
土星の来た水瓶座ロシアは、柔軟思考ができず不幸を招くことは「化石時代」でも書いたが、実は、ゼレンスキーは本人が水瓶座だ。
ちなみに、文在寅、朴槿恵、鳩山由紀夫も水瓶座だ。歴史的政治家では、レーガン、そしてリンカーンがいる。

水瓶座を一言で言えば「ぶっ飛んだ」人だ。
水瓶座は「衆論の雲」に乗る孫悟空で、人気こそが実体であり、みなが求める者になろうとする。
水瓶座が「神」の領域と言われるのは、神は人間の理想像だからで、次の魚座では、幻想の「アイドル」に変わる。

あれだけの失政を重ねながら文在寅の人気は落ちないし、朴槿恵も強い支持層が健在だ。鳩山由紀夫は中韓で人気を博している。レーガンは戦後の人気大統領であり、色々言われたリンカーンは、今もアメリカを象徴する大統領だ。
ゼレンスキーはお笑い芸人ではなく俳優だ。ロシアや中国などの権威主義国から見れば、こんなふざけたリーダーこそが、愚劣な民主主義の象徴なのだが、俳優のレーガンによってソ連は崩壊した。
ウクライナでゼレンスキーが人気し、欧米を信じて脱露入欧を叫んだのは、まさにそれがウクライナの衆意だったからだ。
今、祖国防衛のヒーローとして大喝采を博しているが、名優は役になりきり、中には自殺する人までいる。しかし、名優は脚本家でも監督でもない。

因縁の共演
驚くことに、ゼレンスキーの干支は24番の丁亥。プーチンの23番の丙戌と同じ「屋上土」の納音で、表裏一体の関係だが、ほとんど恋愛は成立しない。

さらに、自動車人間ではプーチンはエンジンで、ゼレンスキーはガソリン。火に油だ。
エンジンは客を楽しませる歌手だが、ガソリンは教祖で、レーガンもヒトラーも、麻原彰晃もガソリンだった。
プーチンのエンジンは燃料満載でスムーズに動いてきたが、今、自前のシャーシに取り付けたため、急にバランスがとれなくなった。
一方、ゼレンスキーは、大型ダンプの小さな燃料タンクで、思いが大き過ぎて力が足りない。先走りする理想の「自分ではない者」に成り切れば、ダンプカーは動き出す。それがコメディ役者であり、国難のヒーローだ。
同じガソリンでも、天才型のヒトラーやレーガンではなく、笛吹き男の麻原彰晃に近い。ただし、麻原は「幻想」の魚座だが、ゼレンスキーはレーガンと同じ「理想」の水瓶座だ。宗教ではなく、政治で人を惹きつけている。
今、ゼレンスキーは運の流れの中で巨大なエンジンに化しているが、本来のガソリンはとっくに空になっているので、もう自分ではなくウクライナになっている。孫悟空ではなく「衆論の雲」そのものだ。さらに、今年の「壬寅」は、一昨年、菅首相の時と同じ意味の、良くて危ない年だ。(むっつり
また、太陽と火星が180゚なので人を怒らせる才能がある。兵を鼓舞する才能でもあるが、理性のある人には通じない。

さらに、さらに。ゼレンスキーは五黄だが、今年は何度も言うように、「五黄の年」だ。
五黄人の五黄の年については、高島易でも見て貰えば良いだろう。


仮想現実

2022年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

ウクライナは、素朴にヨーロッパになりたいと思ったが、ソ連崩壊時、実はロシアも思っていただろう。だが、欧米の前科者を見る目は冷たかった。崩壊後の欧米のロシア関連のドキュメンタリーは、「悪い奴が、こんな悪いことをしている」報道しか見たことがない。そして、NATOをさらに広げていった。なぜ、ソ連崩壊後に対ソ軍事同盟は無くならずに拡大したのか。近年のロシアの振る舞いだけで、「こんなやつだから、当然だ」で済ませられる問題だろうか。
80年経っても中韓から前科者として敵視される日本人としては、ロシアの心情は他人事とは思えない。まして、軍事同盟から露骨にミサイルを向けられているとしたら、どうだろう。
プーチンを頭の狂った冷戦思考とかたづけるのは簡単だが、ではNATOは何思考なのだろう。

世代ギャップ
一方、古い政治の殻の下で、21世紀の情報化時代は広がっている。若者を中心に世界共通の価値観が、古い地政学的暴力に抵抗している。プーチンを怒らせたのは、ゼレンスキーの地政学無視だろう。この戦争は、世代戦争の側面もありそうだ。
情報化世代は、何でも知っているが現実感が無い。ロシアがウクライナに侵攻すると、ウクライナ国民を救うことと、ウクライナを応援することが同じになってしまった。
世界中がウクライナの応援をしている。ゼレンスキー大統領も国民も、世界に助けてくださいと惨状を訴える。しかし、欧米は、核の前に誰も助けに行けない。これが現実というものであり、一国の為政者ならこの現実を始めから認識していなければならない。

「自由になりたい」、「豊かになりたい」と叫べば、得られると思うのは現実感のない信仰だ。まして、ウクライナのような立地で、本気で脱露入欧を目指したいのであれば、誰かを当てにして騒ぐのではなく、全くその気が無いような顔をして一つづつなし崩しで関係を深めていくか、欧米とロシアの仲介役としての存在感を高めていくことが政治と外交だ。
ゼレンスキー大統領が「飛行禁止区域設定」を求めているのも、「核兵器禁止条約」と同じ、知識と立前だけを信じる、ネット世代の情緒的なバーチャル認識だ。
その結果、国民を悲惨な状況に追い込み、徹底抗戦を叫ぶ英雄になった。
これは、天災でもなければ、映画でもない。人が起こしたことだ。

バーチャルが招く現実
戦争は、起こってしまえば、世界の状況が劇的に覆る。このままプーチンの思惑通りに事が成るようなことがあれば、世界は化石時代に逆戻りする。
ところが、戦況はウクライナの善戦で、むしろ中露陣営の足場が脅かされている。
戦場というものは計画通りには行かない。ハプニングの連続だ。ウクライナは猪武者の先走りだが、最もほくそ笑んでいるのはアメリカだろう。意図せずして対中状況が好転しつつある。瓢箪から駒だ。もし、ここでプーチンのロシアが崩壊すれば、今度こそロシアは欧米化するだろう。

ロシアは歴史的に攻撃は弱いが防衛戦にはしぶとい。ウクライナの善戦は、防衛戦だからだ。
ウクライナはもともと、ロシアであることを、ロシア人が解らないはずがない。ロシア兵は身内相手に、「勝てる、勝っても良い」と思っては戦っていないだろう。


痛いです

2022年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

また笑われそうだが、
日曜頃から後頭部の頭痛が続いていた。16日は陽気が良く温度は上がったのに、寒気がして鼻水が止まらず、『コロナにやられたか!?』と思ったり、黄砂の影響かと思ったりしていた。すると夜、宮城沖でM7.4の地震。
17日も頭痛は続いていたが、今朝18日は雨なのに、ウソのようにスッキリしている。(気圧や湿度は関係ない)
こういうことは、経験した人しか解らないから、これを言えば、必ず怪訝な顔をされたり、「ほっ、ほうー」と、ニコニコとバカにされる。
痛い最中は、地震が頭をかすめるが、体調不安の方が先で、「地震かも」などと言ってられない。関連性を証明するために、些細な頭痛でもツイッターに上げようかと思うが、もともと、マメではないからツイッターはやってない。観察して上げてくれるマメな人がいれば良いのだが。と、言うより、こういう研究者がいれば、頑張って報告したい。


火中の人

2022年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

喧嘩両成敗
良い戦争など絶対に無い。殺戮は何が何でも止めなければならない。
目前の被害者は救わなければならないが、情だけで考えると、次は自分が被害者になる。
救うことと、味方になることは全く別問題だ。
「被害者なら正義」の思考は無責任と甘えであり、同情する仲間が多ければ正義だと思う人は、自省心や自立心、他者に対する責任意識が全くない。
この様な人は、「懲りない面々」であり、何度でも同じ事を繰り返す。

日本には昔から「喧嘩両成敗」と言う言葉がある。和と中庸の思想だろう。
キジも鳴かずば打たれまい。火のないところに煙は立たぬ。窮鳥懐に入れば猟師も殺さず。魚心あれば水心、盗人にも三分の理・・・かわいそうな被害者が必ず正しいとは限らない。
正義論の前に、少なくとも、どちらか一方が賢ければ、トラブルは起きないからだ。

ロシアの侵攻で、バイデンの支持率が急上昇し、ウクライナ大統領ゼレンスキーは英雄になった。
刻々と告げられる悲惨な状況に、世界中が「ウクライナを救え!」の大合唱だ。
渦中のウクライナ人を救うのは当然だ。
争いが起これば、みな興奮し、経緯など吹っ飛んでしまう。
今は、「戦争反対」や、「誰の責任」どころではない。火事は何が何でも消火だ。
しかし、こんな時こそ「Get Cool Boy!」だ。
消火をしながらも、火はどこから起こったか、念頭に置かなければならない。
ロシアに隣接する日本だからこそ、鎮火の方法と、鎮火後の処理を誤らないためだ。

極端な話だが、目の前で殴られて血だらけになっている人がいたら、誰でも殴っている方が悪いと思うが、実は、強盗が逆襲されているのかも知れない。
燃える家から「助けてー!」と叫んでいる人は助けなければならないが、実は夫婦げんかでストーブを投げつけたのかも知れない。
今、助ける目の前の被害者に罪はない、とは簡単には言えないのだ。

火中の人
手を下したプーチンに是非の余地はないが、バイデンとゼレンスキーが正義の英雄とは決して言えない。まさに喧嘩両成敗の当事者だ。
戦争は、正義の立前論から生まれる。戦場の英雄が賢明な政治家だった例は少ない。
ウクライナの善戦とゼレンスキーのリーダーシップが、世界の耳目を感嘆させているが、なぜプーチンが殴り込んだか、戦争裁判の前に、戦争に至るまでのゼレンスキー大統領の言動を子細にチェックしておく必要がある。決して賢明な政治家とは言えない。
こうなっては、完全にプーチンが犯罪者だが、国民を戦火にさらした責任はゼレンスキーにも有り、その大統領に喝采した国民がいたことは、忘れるべきではない。
戦火の中で譲歩案を出すなら、平時に交渉ができたはずだ。

つまり、目の前でいかに悲惨なことが起こっていても、冷めた判断力を持ち続けなければ、戦火に加担することになり、同時に身を滅ぼすことになる。

ウクライナは、美しい人たち、優美な舞台芸術、勇敢なコサックの国だが、ロマンと情緒にあふれる反面、あまりにもピュアーでナイーヴゆえに、大国に翻弄されてきた。
世界の地政学の狭間には、このような国が少なくない。そして、大国間の大戦争はこうした国が火元になって起こる。

Boy, Boy, CrazyBoy!
Get Cool Boy!


拝み開き

2022年03月09日 | 生活の知恵

スーパーのサッカー台にある、ロールのポリ袋は開きにくい。若い人は手に油があるから、ちょっとひねればすぐ開くが、油が切れた年寄りは苦労する。
手を湿らせるお絞りや、スポンジが置いてあるが、皆が触るものは、どうも嫌で、何時も小さなクリームケースにスポンジを入れて持っていた。
何年か前に、ふと思いついて、両掌で開き口をこすってみた。
なな、なんと、あっけなく開いた。手とポリの静電気で、両手に付いてフワリと開く。
ほんの二三回で開く。
両掌の間にポリ袋の開き口を挟み、二三回揉むようにこすって、両手を開くと両側に付いてくる。上手く行かなければ多めにこするのだが、中にはどうにも上手く行かない人がいる。『開け』と祈るべきかも知れない。

近頃は開きやすい材質のものもあるが、一般にはとても二枚あるとは思えないほど薄いものが多い。しかし、どんな物でも、この拝みこすりで、ご開帳だ。
以後、携帯スポンジは不要になったし、コロナ禍も据え置きスポンジに触ることなく過ごせた。
これをやっている人を見たことがなかったが、1年ほど前に若い女の人が、これで開いていた。その後、やっている人を見かけない。知る人ぞ知るだろう。

実は
先日、閉店間際のサッカー台で、60代の頭頂の禿げた男性が、一人で袋詰めをしていたが、両手の指で懸命にポリ袋を開いている。一枚開くのに相当時間がかかり、開くたびに「よし!」という感じで買い物を入れている。遠くから見ながら通ると気配を感じたのか、目を上げてジロリとにらんだ。
日頃、道を聞く以外、1000に一つも、見知らぬ人によけいな声は掛けないのだが、にらまれたことで、悪意はないと知ってもらいたい衝動が起こったのだろう。
勇気を出して、近づき、
「大きなお世話ですが、・・・」となるべく低姿勢のつもりで、別のポリ袋を拝みこすりで開きながら
「僕も最近発見したばかりですが、これだと、簡単に開くんですよ」というと、案の定、
「自分のやりたいようにやります」と、即答された
「はい、大きなお世話ですね」と、逃げるように、その場を離れた。
タイプがタイプなので、決して自慢や上から目線や指導ではないと、あえて「発見したばかり」と、自分も感動したように話したのだが、効果はなかったようだ。こちらも日頃しないことをしているので、言い方もぎこちなかったのだろう。
男の孤独死には、わけがある。

以前、80代の男性が同じサッカー台で苦労していたので、同じように見せると、
「あ、なるほど!ありがとうございます」と笑顔を交わした。状況も違うが、人それぞれだ。

そんなわけで、豆知識として、ブログに書くことにした。気に入った人だけやってもらえば良いし、もし知れ渡れば、役に立てて嬉しい。


ナナナナ

2022年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

語呂で言えば、コロナ、チャイナ、ウクライナの順だが、世界の大事件はコロナ、ウクライナと続いた。でも実は、コロナの次はやはり語呂の通り、チャイナが入っているかも知れない。
コロナの後に、北京のチャイナが入れば、ウクライナで三連単になる。
しかし、この「コロナ後のチャイナ」は、北京大会ではなく、中華の謀略なのかも知れない。
プーチンの愚行は、ロシアの不満を知る中国によって焚きつけられたという説があり、状況を見れば符合する。
しかし、中国はプーチンを一本道に引き込んだと言うより、どっちに転んでも損のない布石を敷いたと見るべきだろう。これが中国4000年の老獪だ。

プーチンの心情、ロシアの状況を一番知っているのは中国だ。中国はプーチンの足の親指を見て、三段に構えた。
欧米に対する不満でロシアが暴発すれば、アメリカの力をそぎ、出方を確かめられる。
欧米が手を焼けば、中国が仲裁して、ウクライナとロシアを救い欧米に恩を売る。
ロシアが簡単にウクライナを手に入れれば、欧米側に立つふりをしながら、ロシアを大きな北朝鮮として、利用する。
このほか、あらゆる可能性に対して構え、プーチンをを止めなかった。
中国の老獪は、自分から動かず、状況を見て対応することだ。
それが、領土のサラミ戦略であり、国際機関への食い込みだ。

儒教と一神教
特段の価値に基づかず、現実対応の積み重ねで動く中国に対し、宗教的価値観で自ら手を縛る欧米は、どうしても中国に出し抜かれる。
儒教には行動を縛る神はいないが、一神教は神による好悪=自らの思い込みが行動を制限する。「人は月に行っても良いのか」、「人の手で人を作り出しても良いのか」等々、動く前に煩悶する。
これに対し、広い大地で生まれた中華思想は、行けるところまで行って、問題が起これば、また別の道を行けば良いと考える是々非々だ。

行動においては、原理のない中華の方が有利だから、欧米のこだわりが馬鹿に見え、共産党幹部は欧米文化の愚劣と蔑視する。
しかし、何事にも神(原理)の言葉を聞こうとする欧米は、自然の中に神の原理を見いだし、科学を発展させた。
神(原理)に関心がない中国にとっては、欧米の科学的成果は、単なる野に咲いた花や果実でしかない。必要ならとって食べれば良い。

中華の原理を学んだ日本だが、狭い島に閉じこもる内面的な日本には、欧米の見えない神の原理は良く理解できた。一方で、中華の現実的な行動原理は意外と理解していない。中国の「ダメ元」が全く理解できず、「したたかな中国!」と感心する。
広大な大地のアメリカは、ダメ元を知っているが、日本は決してダメ元を許さない。
自分でダメ元を受け入れないから、天災や黒船でしか新しい道を歩めない。

そんな、のろまな日本をよそに、世界は音を立てて動いていく。
コロナ、チャイナ、ウクライナ。ミンナどうなるんだろう。


ナナナ!

2022年03月07日 | 日記・エッセイ・コラム

コロナの次はウクライナ。何も共通点は無いが、いずれも、世界の耳目と実体には違和感がある。良くも悪くも、ネット時代ならではの現象だろう。
ベトナム戦争の頃は、これだけ一斉に世界が気にすることはなかった。時代が変わったが、プーチンはまだあの時代に生きている。大国のやったもん勝ちが通用した時代でも、アメリカは勝てなかった。そのことは忘れている。
同じように、毛沢東に心酔する習近平だが、冷戦時代の大国の振る舞いが、通用するかしないか、どうすればいいか、固唾を呑んで見守っている。

新しい時代の扉が、コロナ、ウクライナと次々と開いていく。次の扉はチャイナ!?


闘牛外交

2022年03月05日 | 占いばなし

冥王星が来た国は250年の歩みが始まる。その冥王星が現在、水瓶座にさしかかりつつある。水瓶座には土星もいる。
これは、水瓶座ロシアが生まれ変わり、新しい250年が始まることを意味している。
このロシアの運命の人がプーチンだ。エカチェリーナⅡ以来の大ロシア250年の「しんがり」がプーチンらしい。
プーチンの名を初めて聞いた時、ラスプーチンを連想したが、ロシア帝国滅亡を招いた怪僧と若い新進の大統領とはどうにも繋がらなかった。

プーチンという人
プーチンは土星と海王星と共に生まれた。自動車人間ではエンジンの「成り行き対処型」だ。逆境から居直った人で、まめで素早いが我は無い。お金と女好きではあるが、独裁者になる気はなかっただろう。風に乗る芸能人タイプだ。過去30年はそれが功を奏して人気した。独裁者の姿はロシアだからだ。独裁者は文化から生まれる。ちなみに、日本には真の独裁者は現れない。

今、プーチンには30年の転機が来ている。人は誰でも30年単位で人生が変わる。幸運や良運への転機は目立ったことは起こらないが、凶運への転機は激しく、多くは、そこで終わる。転機の危機は3~5年続く。
これを避けるには、何もしないことだが、それができないのが人間だ。ことにそれまで上手く行っていた人ほど、止められない。引退を勧めても聞かないだろう。
プーチンはもともと、我の無いことが才能だったが、我が出てくる30年が来た。
また、そうでなくても、エンジン人間はいったん進み始めた道を閉ざされると、意地になる。

一方的な交渉はない
アメリカの情報筋では、プーチンは人が変わったようだと驚いている。運命的にも確かにそうだろう。しかし、どんな人でも相手にするのが交渉だ。相手がおかしいと思ったら、別の手を打たなければならない。先ずはよく相手を観察することだ。
犯罪者を叩くのは簡単だが、この惨状は、欧米のマッチポンプであり、傲慢と怠慢の結果であることも忘れてはならないだろう。
無理難題をふっかける相手と交渉するには、ごまかしも方便だ。暴れる酔っ払いは、先ずなだめる。取引によってとりあえず気を済ませ、後でゆっくり取り返せば良いし、場合によっては有利な取引に変えられる。猛進してくる牛を押し止める闘牛士はいない。目的と思わせて交わし、進ませるのが交渉術だが、欧米は追い詰めて、立ちはだかったのだ。
取り押さえるのはどうにもならない時だけだ。


お爺さん

2022年03月01日 | 日記・エッセイ・コラム

NHKの「よみがえる新日本紀行」1969年の、「南栃木」冒頭で、渡良瀬川の渡し守が74歳の老人であると紹介していたので、
童謡の「船頭さん」の、「村の渡しの船頭さんは今年60のおじいさん」を思い出した。
いつの童謡か調べると、1941年発売だった。
28年の間に、「おじいさん」は10歳以上、繰り上がった。
現在、観光で船頭をしている人は64歳だが、これはおじいさんとは呼べない。
すると、歳をとっても「元気いっぱい櫓がしなる」と言われるのは、今では何歳ぐらいからだろう。
単純計算すると、1969年から53年でざっと20歳繰り上がることになり、90歳ぐらいになるが、ありえない話でもない。
何年か前に80代でビル掃除をしている女性がいて驚いたが、90歳の今でも続けていると聞いて、拝みたくなった。
個人差があるので「今年90のおじいさん」が櫓をしならせても不思議ではない。
もっとも、櫓をこぐ船や渡しは今時、滅多にないだろうが

74歳の知人が、ワクチンも3回接種した上で、終活や病気や死に方の話ばかりをしていたので、
「考えても考えなくても、どうせ死ぬんだから、死なないつもりで今日のことをやった方が生産的だと思うけど」と、思わず言ってしまった。