天王星が牡牛座に入って、今まさに牡牛座時代のただ中にいる。
今年の流行はストライプらしい。1936年を舞台にした映画「スティング」の中でもストライプ柄を着ている。映画では20年代から、ギャングと言えばストライプのスーツを着ていた。日本でも、昭和初期にはモガファッションにもストライプがあった。
大柄のストライプは派手で目立つから、わかりやすいファッションとして、好まれたのだろう。
2018年のストライプが一過性のものか、時代のファッションになるのか解らないが、牡牛座時代の、美意識の高揚であることは間違いない。
美の金星が支配する二つの星座だが、天秤座は洗練された観念美で、淡く軽いイメージを基調とするが、牡牛座は物質的な若さの美で、色合いが濃く重厚なイメージだ。
牡牛座は手応えのある質感を求め、古典的な物が好きだが、これは老成しているのではなく、「美=良い”物”」と、シンプルに考える若さの表れといえる。
しっとりと上等そうな物へのセンスがある反面、ムキムキ露出で肉体をアピールする人も多い。
サソリ座の木星と対角線上の天王星で、牡牛座の傾向はさらに強く出る。先ずは牡ヒツジ座から続く、わかりやすいストライプが表れたものと思われる。
ちなみに、牡ヒツジ座は明快な物が好きで、チェックやストライプが好まれる。もっとも、牡ヒツジ座後半になると牡牛座がかかるので、重厚な色柄を好む人もいる。天秤座の真反対に位置することから、おしゃれ好きが多い。
牡牛座時代になると、ファッションへの関心が高まるが、70年代の天秤座サイケ時代とは異なり、伝統美や上品さ、質感を求める一方で、露出もポイントになる。ただし、妖しいシースルーではなく、「健康美」が求められる。
イメージとして、古代エジプトのストライプや、高松塚美女のファッションがあるが、
結局、最もわかりやすいのは、前の牡牛座、30年代ファッションだ。ナチス時代のドイツや、ハリウッド、フランス映画に見られる、シンプルで大胆だが、上品でまとまりがある「おしゃれ時代」になるだろう。脚線美が話題になったのもこの時代。
ファッションは時代の価値観だ。獅子座時代にはグラマーが話題になり、世の中なんとなく明るく楽天的だった。サソリ座時代には美よりブランドが重視され、金が物を言うバブルが到来した。
牡牛座時代はサソリ座の裏であり、美の探求の反面、金と力が世の中を動かす、重苦しい時代でもある。穏やかに過ぎていってほしいものだ。