魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

おしゃれ

2018年08月26日 | 星の流れに

天王星が牡牛座に入って、今まさに牡牛座時代のただ中にいる。
今年の流行はストライプらしい。1936年を舞台にした映画「スティング」の中でもストライプ柄を着ている。映画では20年代から、ギャングと言えばストライプのスーツを着ていた。日本でも、昭和初期にはモガファッションにもストライプがあった。
大柄のストライプは派手で目立つから、わかりやすいファッションとして、好まれたのだろう。

2018年のストライプが一過性のものか、時代のファッションになるのか解らないが、牡牛座時代の、美意識の高揚であることは間違いない。
美の金星が支配する二つの星座だが、天秤座は洗練された観念美で、淡く軽いイメージを基調とするが、牡牛座は物質的な若さの美で、色合いが濃く重厚なイメージだ。
牡牛座は手応えのある質感を求め、古典的な物が好きだが、これは老成しているのではなく、「美=良い”物”」と、シンプルに考える若さの表れといえる。
しっとりと上等そうな物へのセンスがある反面、ムキムキ露出で肉体をアピールする人も多い。

サソリ座の木星と対角線上の天王星で、牡牛座の傾向はさらに強く出る。先ずは牡ヒツジ座から続く、わかりやすいストライプが表れたものと思われる。
ちなみに、牡ヒツジ座は明快な物が好きで、チェックやストライプが好まれる。もっとも、牡ヒツジ座後半になると牡牛座がかかるので、重厚な色柄を好む人もいる。天秤座の真反対に位置することから、おしゃれ好きが多い。

牡牛座時代になると、ファッションへの関心が高まるが、70年代の天秤座サイケ時代とは異なり、伝統美や上品さ、質感を求める一方で、露出もポイントになる。ただし、妖しいシースルーではなく、「健康美」が求められる。
イメージとして、古代エジプトのストライプや、高松塚美女のファッションがあるが、
結局、最もわかりやすいのは、前の牡牛座、30年代ファッションだ。ナチス時代のドイツや、ハリウッド、フランス映画に見られる、シンプルで大胆だが、上品でまとまりがある「おしゃれ時代」になるだろう。脚線美が話題になったのもこの時代。

ファッションは時代の価値観だ。獅子座時代にはグラマーが話題になり、世の中なんとなく明るく楽天的だった。サソリ座時代には美よりブランドが重視され、金が物を言うバブルが到来した。
牡牛座時代はサソリ座の裏であり、美の探求の反面、金と力が世の中を動かす、重苦しい時代でもある。穏やかに過ぎていってほしいものだ。


経験と勘

2018年08月17日 | 日記・エッセイ・コラム

山口周防大島町で2歳児が無事発見された。本当に良かった。
今回の事件で、スーパー・ボランティアと賞賛されている、78歳の尾畠さん。確かにスーパーだ。捜索に参加して、ほぼ、瞬間的に発見した。65歳で魚屋をやめ、ボランティアに「没頭」しているらしい。警察や消防が総掛かりでも出来ないことを、ゴルディアスの結び目を断ち切るがごとく解決した。
一方、時を同じくして、大阪富田林では、留置所から容疑者が逃走した。その逃げっぷりは、なぜかトム・クルーズを連想させる。犯罪から逃走まで、何から何まで「不埒」な無法者だ。

この二人を一緒にして話すのは、尾畠さんには本当に失礼なのだが、考えるべき共通性がある。「常識にとらわれない思考が、不可能を可能にする」ということだ。
現代人。とりわけ日本人は、システム教育により、がんじがらめの常識にとらわれている。自分の五感で学ぼうとせず、教えられた知識と方法に頼って生きている。
尾畠さんは自ら、学歴が無いと言っていたが、裏を返せば、常に自分で学ぶ姿勢で生きてきたと言うことだ。
以前に参加した、やはり2歳児の捜索で、「子供は下がらない高い方に上る」と言うことを学び、確信した。この五感による経験と勘が、学校や訓練で学んだ、警察や消防の「専門家」の常識を超えて、状況を打破した。

経験と勘だけを頼ると言えば、富田林の逃走犯も、次々と警察の常識の裏をかいている。世の中のルール破りを犯罪というのだから、犯罪者が常識と違う視点、非常識なのは当たり前と言えば当たり前だ。中でも、なかなか捕まらない逃亡犯や、警察の盲点を突いて逃走する容疑者は、警察の役人思考の外にいる。システム社会の「まともな人」は、まず知識と論理、そこに伴う道徳で考える。
「まさかそんな」、「あってはならない」、「あるはずがない」の思い込みの外にも、現実は存在する。学校で矯正されていない人間にとっては、正邪の「基準」より、現実が優先する。
尾畠さんも逃走犯も、常識に囚われない現実直視は共通している。ただ方向性が逆なだけだ。

現代人は知識の虜になっている。ネットとなると、もはや何処にも現実が無い。
大手柄の尾畠さんにも、早速、「2歳児に飴玉あげないで」と批判が始まったらしい。
行方不明の危機と、飴玉を喉に詰める可能性と、どっちが重大なのか解らない「知識障害」がネットには蔓延しているようだ。子供は貰ったアメをかみ砕き、発見直後にはアメが降りだした。危機一髪だった。

ところで、今回の事件の発端になった、66歳の祖父だが、韓国の文在寅大統領が思い浮かぶのは、なぜだろう。


日本の智

2018年08月11日 | 日記・エッセイ・コラム

また性懲りも無く、馬鹿げたことを言い出した。
「サマータイム」を言い出す人間は、単純な西洋かぶれか、育メン宣言をして浮気辞職をした国会議員のような、ミーハーだ。
「先進国は皆サマータイムを導入している」と言うのが、大方の根拠だが、先進国、つまり欧米式「人間中心」の発想だ。欧米がつまずいている最も大きな原因は、この、傲慢にある。先進文明には見習うべき物と、排除すべき物があり、その賢明な取捨選択こそが、日本の静かな英知であることを忘れてはならない。
中華文明をすべて取り入れたような日本が、宦官や科挙を取り入れなかったのは、人間性が欠如した制度だったからだ。
人間性は、自然とともにある生き方であり、サマータイムは非人間的発想だ。

良い事だ」  (ここに、サマータイム関連記事を並べてあります)


日本源流

2018年08月06日 | 結婚コン

自民党の若手議員が「同性婚は生産性がない」と言って、党から指導を受けたとか。
夫婦別姓さえ反対している自民党がどんな指導をしたのか、想像するだけで、笑わずにはいられない。「選挙に影響するから、うかつなことを言っちゃ、アカン!」とでも、「指導」したのだろうか。

この短い発言には、多くの問題を含んでいる。LGBT、婚姻、産業、人権、国家など、どれ一つとっても、哲学的な問題であり、しかも、それをまとめて100年も遡るような価値観を、現代の「選良」が信じ込んでいる。三原順子の「八紘一宇」発言は問題にならなかったが、若手議員の時代錯誤は、社会全般の思考停止を露呈するものだ。

毎度言うことながら、婚姻制度の根源的な見直しが必要だ。日本の源流は母系だが、弥生以降、持ち込まれた男系の価値観で覆われたことで、常に矛盾が生まれる。ことさらに武士道が強調されるのも、ベースが女性社会だからだ。この武士道「精神」のイメージが男性社会の欧米で、彼らより男尊女卑とのイメージを焼き付けた。
現代日本のフェミニストは、この欧米視点のステレオタイプを受けて、かなりずれた、政治力学的な主張をしている。
日本の男女差別の是正に、父系西欧社会の男尊女卑是正を、そのまま持ち込むのは、銅板叩き出し加工で、陶器を叩いて直そうとするようなものだ。
日本の男女差別是正は、母系社会への回帰の視点でなければ、余計おかしくなるばかりで、日本人の納得がいく答えは出ない。

母系社会であれば、妻問い婚型の、自由恋愛がベースであり、改めて婚姻の自由や、LGBT 、政治の女性参加など考える必要も無い。ましてや、「女が男の犠牲になる」などという発想は始めから生まれてこない。
この母系感覚に近い例は、おばあや、ユタの地位が高い沖縄社会に見られ、本土にも巫女として形だけ残っている。
母系社会は、好戦的な男系社会によって征服され、表向きは消えているが、日本人の心情には脈々と流れている。

母系ベースの社会では、一夫一婦制も、税制も、全く別の概念体系が必要になるが、父系世界の道理で考えていたら、決して生まれてこない。
したがって、時代錯誤な政治によって、今直ちに母系社会に変えることは不可能だが、一方で、日本の実情は、日々刻々、日本人の手によって変えられつつある。
一昔前には、未婚の母は大事件だったが、産んで離婚の時代から、婚前出産ブームへと、社会感覚が変貌し続けている。政治が主導できない間にも、日本社会が母系社会に進んでいるのだ。
愚昧な政治家が少子化を嘆いている間に、母系の底力が、日本人をよみがえらせることだろう。