木星が魚座に来て、世界的に海洋事故・トラブルが相次いでいる。
台湾問題も大きくなってきた。
中国は、チベット、内モンゴル、新疆、南シナ海、東シナ海とならび、台湾を核心的利益とし、内政問題だから他国は口を出すなと言う。
今、目の前で起こった南シナ海の侵略、着々と進める東シナ海。これらも全て内政問題というわけだ。ぶんどった土地はおろか、自分が決めたから自分のものだというのなら、世界は全て自分の物になる。
世界中が、中国に異を唱え牽制を始めると、アヘン戦争時の列強の侵略だと、被害者に立場を変えて正当化する。被害者であれば何でも許されるという論理は、永遠に対等を望まない。強弱上下しか知らない価値観は、大中華、小中華とも同じ金太郎アメだ。
父は父たり子は子たりの思想は、平等を語らない。バイデンが「習氏は民主主義の発想が皆無だ」と言ったのは、東洋だから当然だ。しかし、だからこそ習近平は間違っている。君たらぬ暗君だ。失敗を認めるわけにはいかない形式文化の悲劇でもある。
中国共産党が台湾を中国の内政問題だと言うのなら、それは共産党の非正統性を自爆していることになる。中国大陸で覇を争った共産党と国民党が未だに存続し、国民党の拠点となった台湾は、共産党が落としたい最後の城だ。台湾も中国だと言うのなら、未だに共産党は中国を統一していないことになる。
台湾を独立国と認めてこそ、初めて共産党の中国を名乗ることが出来る。台湾の国民党は中国から来た居候であり、これに対立する党は当然、中国とは何の関係もない。
中国が台湾を自国だと言えるのは、アメリカが認めたからだが、そのアメリカを追い出そうとするのは、親殺しだ。そもそもアメリカは国共内戦当時から国民党支持だ。
中国共産党は、習近平のコロナ失敗隠しのために世界に牙をむいた。そのおかげで、幸か不幸か世界は、中国共産党の正体をまざまざと見ることになった。
これは世界にとっても、長い目では中国人民にとっても、不幸中の幸いだ。
もう一つバレたのは、老獪と怖れられる中国外交が、そうでもないという事実だろうか。
アメリカが太らせてしまった中国共産党だが、彼ら自身が認めるように、中国にはもう一つの政権がある。今からそれを逆成長させることも、出来ない相談ではないが、大陸は大陸に任せればいい。
中国共産党の野望を封じるには、TPPのような経済連携を強化して、大陸と一線を画する海洋連合を現出させる方が早い。海は海洋国のものだ。運輸通信が拡大した現代の舞台は、大陸より海洋に分がある。
海王星・魚座の魚座時代に木星が魚座に加わった。魚座はかに座の中国にとっての第9室=「遥かな憧れ」であり、海洋強国は中国の最終目標だ。つまり、永遠に実現しない夢を表すが、そこに海王星と木星が来れば、夢は最大に膨らむ。