相撲界に関する二つの記事がある。いずれも産経より
二つの記事は関連があるということだろう。さらに、古くから問題になっている八百長の件。
相撲通または両国通ならば知っていると思うが、部屋といっても千差万別。金回りのいい部屋もあれば、スカンピン部屋もある。
弟子入りといっても普通は知人の紹介とかだろう。田舎から状況して連れて行かれた部屋が木造アパートみたいなところではガッカリしてしまうだろう。ALWAYS三丁目の自動車修理工場みたいな話だ。実名を挙げて恐縮だが井筒部屋など、みかけは、木造アパート。
かたや、問題の時津風部屋は伝統もあり巨大だ。鉄筋の巨大なビルは大部分を高級マンションにしていて、一部を部屋として使っているようだ。いかにも札束ビュンビュンと見える。これも伝統の力であるのだろう。
が、・・・
それは、長期的には、優秀な力士を輩出し続けてこそだ。そして、それこそが今、「カネ積み方式」は困難になり、「稽古で強くするしかない」ということになったのではないだろうか。そうなれば、立派な建物の部屋こそ、厳しい稽古が必要になり、今後は「井筒部屋でもいいや」というようなことになるのかもしれない。
しかし一方、力士の卵にとっては、うまいメシこそ重要な要素なのかもしれない。牛肉コロッケや中国産のウナ丼ばかりじゃだめなのだ。
耳は裂け腿に「根性焼き」痕 17歳力士急死
06/29 16:33
大相撲名古屋場所を迎える愛知県の犬山市で、時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊)さん(17)=時太山=がけいこ中に急死した。新潟市内の実家に戻った遺体は、家族も正視できないほどひどい状態だったという。激しい稽古で鍛え上げるのが角界の常識とはいえ、根性焼きの跡も。何度も部屋からの“脱走”を図った斉藤さんに何が起きたのか。愛知県警では事件と事故の両面から慎重に捜査を進めている。
「顔面は赤く腫れ、身体中にはアザとすり傷。耳は裂けていた。さらに太腿にはたばこを押しつけたやけどの痕が3カ所あった」。斉藤さんの叔父(44)はこう語った。
新潟県の自宅に戻った遺体の惨状は正視に耐えられないものだった。「今は何も考えられない。頭がパニックになっている…」と憔悴(しょうすい)しきった声で話した父親(50)は血圧が200まで上昇し、寝込んでしまった。
「お兄ちゃん子だった小学3年の妹は、遺体のあまりの惨状を目の当たりにし、全身を痙攣させ、半狂乱で『お兄ちゃーん』と叫んだ」(叔父同)。遺族は弔問に訪れた友人らにも、「とても見せられない」と、遺体と対面を断った。
斉藤さんがけいこ中に倒れ、犬山市内の病院に搬送されたのは26日。午前中のぶつかりけいこ中に突然意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は「虚血性心疾患(急性心不全)」。愛知県警によると、全身に皮下出血やすり傷があり、肋骨(ろっこつ)の軟骨部分に骨折した跡があった。
28日行われた新潟大病院での行政解剖は、「多発性外傷によるショック死が考えられる」との所見だった。
「これまで体に異常は一切なかった。新弟子検査もパスしてるんだから心臓の疾患はとても考えられない」(叔父)
斉藤さんは地元県立高校を2年で中退し、4月から時津風部屋に入門したばかりだった。叔父は「格闘技に興味を持っていた。同郷の知り合いがいた時津風部屋への入門を薦めた。ヤンチャな子だったから精神修行のつもりもあった」と話す。
だが、修行の辛さに斉藤さんは6月に入り、3度脱走していた。
5日前、千葉の親戚(しんせき)から金を借りて戻ってきた。「やるにしてもやめるにしてもちゃんと会って話さなければいけないと送り出した。今考えると、無理に行かせなければよかった」(叔父)。
高校ではテニス部に所属。斉藤さんを知る学校関係者(49)は「体格がよく元気な子だった。これから活躍すると思っていたのに…」と語った。
・・・
愛知県警犬山署は「死因から事件、事故の両面で捜査中」として、時津風部屋の力士らから事情を聴いている。
史上初、受検者“ゼロ” 大相撲の新弟子検査
2007/07/01 16:52
大相撲名古屋場所で募集されていた新弟子検査の応募者が1人もいなかったことが1日、わかった。応募者ゼロは史上初。新弟子検査の応募は1日が締め切りだったが、応募した人はいなかった。
二つの記事は関連があるということだろう。さらに、古くから問題になっている八百長の件。
相撲通または両国通ならば知っていると思うが、部屋といっても千差万別。金回りのいい部屋もあれば、スカンピン部屋もある。
弟子入りといっても普通は知人の紹介とかだろう。田舎から状況して連れて行かれた部屋が木造アパートみたいなところではガッカリしてしまうだろう。ALWAYS三丁目の自動車修理工場みたいな話だ。実名を挙げて恐縮だが井筒部屋など、みかけは、木造アパート。
かたや、問題の時津風部屋は伝統もあり巨大だ。鉄筋の巨大なビルは大部分を高級マンションにしていて、一部を部屋として使っているようだ。いかにも札束ビュンビュンと見える。これも伝統の力であるのだろう。
が、・・・
それは、長期的には、優秀な力士を輩出し続けてこそだ。そして、それこそが今、「カネ積み方式」は困難になり、「稽古で強くするしかない」ということになったのではないだろうか。そうなれば、立派な建物の部屋こそ、厳しい稽古が必要になり、今後は「井筒部屋でもいいや」というようなことになるのかもしれない。
しかし一方、力士の卵にとっては、うまいメシこそ重要な要素なのかもしれない。牛肉コロッケや中国産のウナ丼ばかりじゃだめなのだ。