夏の嵐

2007-07-15 00:00:12 | 市民A
連休に台風がきて、大荒れである。他人事ではなく、これから関西に行こうとしているのに、飛行機や新幹線はピンチだ。どうなることか予想がつかない。

ところで、嵐の中で、突然思い出したのが、約1ヶ月前の通勤電車の中のできごと。それは、ある朝だった。

いつも乗っている東急田園都市線は、地域住民が少しずつ増えているので、かなり混んでいる。車中で小さな文庫本を読むのがやっとのスペースしかないのだが、携帯メールをしている人は多い。しかし、単に立っていても、自分の前に背中向きで立っている女性がメールを打ち始めると、どうしても肩越しに内容が目に入ってしまうことがある。別に覗くつもりはなくても、目の前で表示されれば、どうしても見えてしまう。

そういう状況の中で、事件があった。

私の前に背中を向けて立っていた美形の女性(引退前の森高千里似)が、携帯メールを見て、突如泣き出したのだ。「失恋メール」か?・・

まあ、事情はわからないが、悲しいことがおきたのだろう。

ところが、悲しみから復帰すること3分で、彼女は気持ちを取り直したのか、突如、メールを打ち始めたわけだ。それが私の目の前20センチというところだ。

「○○くん、7月15日の○○ホテル、やっと予約できたよ。○時に羽田で、(以下略)」って・・。

要するに、この女性、最初に有名ホテルの予約をとってから、本命Aくんを誘ったものの、失敗。思わず涙・・。

そのため、3分間で気を取り直して、補欠Bくんに切り替えということだろう。

「やっと予約」というのは、もともと二股をかけていて、Bくんには、もしかしたら予約が取れるかもしれないが取れないかもしれない(実際はAくんと旅行に行くことになれば、知らんぷり)と事前工作を張っていて、そのためのタイムラグを埋めるための「ウソ」ということだろう。

台風の中、果たして彼らは目的地に到着できたのだろうか。いや、もう羽田のホテルでいいや、ということになるのだろうか。さいわい、欠航になれば、航空運賃は全額払い戻しだ。


ところで、恒常的に他人の携帯メールを覗くというのは趣味ではないが、以前、結婚願望者の守り神である出雲大社に行った時、少し暇だったので、絵馬に書かれた他人様の秘かな願望を読みふけってしまった。それこそ、願望は三高どころじゃない。五高、七高、十高だった。これじゃ日本が晩婚化するのも無理は無い。そういうすばらしい結婚相手は、決して地球上には存在しないということを確認するために、30年・40年が必要なわけだ。

言い換えると、恋愛小説やドラマが存在できるのも、「理想の相手はフィクションの中にしか実在しえない」という事実によるのだろう。そこは、渡辺淳一やヨン様のいる世界である。

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