国政選挙!

2007-07-29 00:00:19 | 市民A
きょう、投票日である。参院選は、政権交代のための選挙であるとかないとか、投票の前から逃げ口上を打つようでは結果は知れたものだろうが、そうマクロ的に考えずに、実際の投票は、「誰(&どの党)に一票を投じるか」というだけの選択であり、政権とか政策とかに投票するものでもない。だいたい、選択肢が揃ってないことが多い。

まず、7月25日の日経BIZに、エコノミストでもある斎藤精一郎教授が「参院選の対立軸は明快――『成長への挑戦』か『生活の安全保障』か」という題名で投稿されている。

先生の話は長いが、要は「消えた年金」とか「政治とカネ」といった論点ではなく、「デフレ脱却後の日本経済の方向の選択」といった論点で投票すべきである、ということだそうだ。

そして、自民党=『成長への挑戦・・資本主義経済』、民主党=『生活の安全保障・・混合経済』という明快な政策対立の中で日本の針路に一票を投じるべき、ということ。


ところが・・


私は斎藤先生の論にはかなりの疑問を感じている。(その前に、デフレ脱却したかどうか大いに疑問であるのだが、それは一歩譲ったとして。)

例えば、私の選挙区である神奈川は定員3に対して、有力候補は、民主2、自民1、公明1。一歩遅れて共産1である。今の新聞予想では民主1、自民1が固く、残る1を民主、公明で争うことになっているようだ。しかし、これらの候補のうち、どうみても「安全保障型」の候補は共産党の一人だけで、残る民主、自民、公明候補4人は「成長派」だ。第一、神奈川県は今なお人口流入は増加し、宅地開発は進み、企業誘致も激しい。「成長派」でないと、当選のめどはない。首都圏はだいたいそうだ。

では、ローカルではどうかというと例えば一人区ばかりの四国や九州を見ると、だいたいの場所は、自民、民主とも「安全保障型」が多い。そして、そういう人口の希薄な地区の最大の争点が「年金」になっているわけだ。

つまり、本来、民意(人口比)と少し違う形で数の決まる議員数の勝ち負けは、一人区で決まることが多く、その一人区は人口過疎地区であり、年金問題など社会主義的政策に敏感ということだ。

では、都会ではあまりいない民主党の中の「安全保障型」はどこに潜んでいるかといえば、民主党比例区の方に、労働組合系候補が大量に分布することがわかる。つまり、小沢戦略は、大票田の都市部には、受けのいい「成長派」の顔を並べ、地方では「年金問題」で自民党保守派を攻め、組織票でありながら、表に顔を出したくない社会主義支持層の投票で比例区で組織代表を懐柔する。というような巧妙な作戦になっている。

つまり、小沢民主の方は、選挙対策による合従連衡方式なので、選挙後の党としてのまとまりにどうしても疑問が残る。


一方の自民だが、斎藤先生は『成長への挑戦』というものの、安倍総理の政策は、あいも変わらず、教育再生、憲法改正、公務員制度改革。成長戦略をまじめに考えているとはとても思えない。どう考えても、民主党のトップが安倍で、自民党のトップが小沢と考えたほうがスッキリする。


そして、今回の参院選で自民党が、議席を減らすことはかなり以前から言われていたが、想像を超えた惨敗となった場合は、次の総理に替わるだろう。なぜなら、今回の惨敗の理由は、政権(政党)選択ではなく安倍総理不信任のようなものだからだ。


ところで、まだ投票には出かけていないのだが、選挙で誰に投票すべきか、なかなか迷っている。人柄で言えば、K産党の女性候補なのだが、彼女が党の中で重要に考えられているようには見えない。またK明党は元タカラヅカ。自民党は米国弁護士で松下政経卒の男性。民主党の一人は米国弁護士であり、世田谷の豪邸住まいの女性。民主党のもう一人は元脱サラ税理士で、神奈川鉄壁コンビの松沢知事と中田宏横浜市長が応援している(妙なことに応援する二人は松下政経卒)。

とりあえず、米国弁護士が議員になる違和感を感じているので、脱サラ税理士を本命候補として投票所へ行こうとは思うが、投票所は遠いので途中で気が変わる可能性も少しある。何しろ、今まで、私が、投票して、落選した候補はいないのだ(ということは、付和雷同型人間であることを公言しているようなものである)。



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