神戸の詰将棋全国大会

2007-07-22 00:00:31 | しょうぎ
5fac0104.jpg7月15日に神戸で行われた第23回詰将棋全国大会のこと。昨年の横浜大会につづいて2回目の参加。アカデミックの世界でいえば「学会」のようなもの。大会は午後1時に開始なので、東京方面から行くには、どうしても厳しい。あと1時間遅ければいいのに、と思いながら、数日前に羽田空港=神戸空港便を予約。スカイマークなのでかなり安い。問題は、この便に乗ると、10分遅刻すること。まあ、しかたない。

ところが、当日は台風4号が九州、関西方面から列島に沿って東上中。たぶん、「欠航→新幹線ノロノロ」ということになるのかな、と思いながらスカイマークのホームページをみても要領を得ない。さらに電話の予約センターは、回線不足でつながらない。結局、情報不明のまま羽田まで行ってしまう。そして、結果は新幹線の方が立ち往生で飛行機は飛んでいる。つまり、台風は関西を過ぎ、東海地方に到達しているため、ちょうど羽田から飛ぶと、台風の上を飛び越える計算になる。飛行機の方が上空を飛ぶので、すれ違いになるわけだ(結婚3年目のサラリーマンの貴方が、なんらかの事情で愛妻の待つ自宅に午後5時にフイに帰宅したら、自宅前から白塗りのBMWが走り去るのを目撃するようなものだ)。

そして、羽田の滑走路上で長々と出発待ちをしたため、結局、神戸の会場に到着したのは1時間遅れ。ちょうど第一部の各種表彰式が終わったところ。第二部のゲームから参加。谷川先生はじめ、数人のプロ棋士も着席している。

そして、三手詰、五手詰の早解き大会。一問30秒で解答の第一手を記入するのだが、苦手だ。別に詰将棋を解くのが苦手というわけではないが、30秒というのが短い。「詰みそうな筋」ではなく「詰まなそうな筋」を消していって正解にたどり着く思考法だからだ。

それに、この会場に来ている人たちは、詰将棋を「解く」方ではなく、「創る」方の人が多いのだから、少しこのゲームには違和感がある。むしろ、現場で総駒数5、6枚程度の握り詰(持ち時間30分とか)でも創って、完成作の投票でもしてみたらどうなのだろう。詰将棋名人が創作する方法なんか、もっとも知りたいところだ。

次に、詰将棋関連用語を使っての連想ゲーム・・。さらには谷川九段出題の詰将棋「縦1銀並び」(ほんとうは解けたのだが、解答中に書き間違えを繰り返し、面倒なので投票しなかった。個人的には横一金並べでも作ってみようかとヒントになった)。

それにしても谷川九段は、詰将棋界に多数登場されること自体は嬉しいのだが、それよりももっと重大な任務があるのではないだろうかと、思わないでもない。

その後、一人20秒スピーチ。昨年は変人が多かったような気がしたが、今年はそういう方は少なかったように思えたのだが、自分が変人化していて気付かないだけなのかもしれない。

そして、全員参加の記念撮影で解散。昨年の大会のときは、顔が映らないように苦心したが、今回は、結構、目立つ場所に立ってしまった。


夜の二次会は、会費から推して、旨い物が食えそうにないので、そっと現場を去り、現地の知人と、牛肉を食って、みっちり話しこむことにする。

本当は二次会で表彰のある「アマ連杯握り詰コンテスト」選考対象17題に残っていた(昨年も残っていた)のだが、パッとみた感じは10番目くらいなので表彰圏外と判断。

この握り詰も、金の代替に、と金とか成香、成桂とか使う作品は、いかがなものかとも思うが、17作中6作はそういう成駒使用作だった。私の出品作も、最後の一手に余詰(というか手伸ばし)があって、ちょっとキズがある。いずれ紹介予定。

5fac0104.jpgところで、本格的に詰将棋を創り始めたのが1年半ほど前からなので、「なぜ、詰将棋の会などが全国にいくつもあるのだろうか。本来、団体で作るものではなく個人で作るものではないだろうか」という疑問を持っていたのだが、おそらく現代はネット社会で、個人のホームページやブログで公開できるのだが、以前は、個人活動では作品発表の機会がなかったということなのだろう、と推測するのである。


さて、前々週7月6日出題作の解答。

▲1二香 △同玉 ▲2二角成 △同香 ▲1三飛成 △同玉 ▲1四香まで7手詰

初手に▲2二角成 △同香 ▲1三飛成という強烈な決め手に対しては、△1二香というさらに強烈な返し技があり、動けなくなる。チェスでいうピンだ。

その他、▲2二角成 △同香▲1三香 △2一玉 ▲1二香成は△3一玉の時に攻め方の龍が動けないので失敗する。

要するに1二の隙間を先に埋めておかなければならないわけだ。





5fac0104.jpg今週の問題は、変わった形の出題。途中で非限定ありだ。

あまり難しくない。この形にするために努力したようなものだ。

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