二つのZ店

2007-07-18 00:00:01 | マーケティング
週末に近くのモールで買い物をしたのだが、後で気がつくと、Zで始まる二つの店に連続して行っていた。

まず、「ZOFF」。だいぶ前に弊ブログに書いたことあるが、メガネの店。普段はコンタクト派だが、コンタクト派もメガネを持たないでいいわけではなく、オフタイム用や、緊急用に必要だ。そして、あまり使わなくてもメガネは痛んでくるし、フレームの流行もある。そう考えると、コンタクト派(それも1DAY)は、かなり割高になるのだが、まあ、それぞれの都合がある。



そして、前のメガネは2年近く前に「ZOFF」の渋谷マークシティで購入したのだが、その後、案の定、店舗は大拡大。一時のユニクロやスタバのように、「ZOFF」が出店しているかどうかで、街の文化程度が決定されるような状況かもしれない。「ZOFFのある街、ない街」。そして、自宅近くの「ZOFF」は大繁盛になっていて、店頭で気に入ったフレームがあると、とりあえず、そのフレームを右手にキープしておいて、別のフレームを物色しないと、なくなってしまいそうだ。片手に数本のメガネを持ったまま、別のメガネを着けるのは、難易度が高い技だ。

若干、気付いたのは、この店舗の価格付けで、基本的には3プライス制で、5800円、7800円、9800円の3種類で、レンズ(ただし球面)付きで仕上がる。以前は、この3種類がほぼ同数の比率だったと思うのだが、どうも5800円レベルは、極めて数が少なくなっている。中学生が最初に買うようなデザインのものに限られている。実質的な値上げを図ったのだろう(もちろん、5800円のメガネで、本当に中学生のような若作りに見えるなら、嬉しいのだが、・・)。

結局、フレームの下側に「角がある」タイプでないとボケ顔になるので、そういうタイプにする。最近は、追加コストを払えば、非球面レンズも作れるようだが、細目型のレンズにしたので、非球面にしても効果がなさそうである。

注文してから引渡しまで45分のはずだが、お客様が多すぎて、注文までに30分、また引渡しの順番待ちに20分が余計にかかってしまった。ただし、レンズデータを持っていれば、検眼はいらない。


次に、モール内をうろついていたら、まぎれ込んだのが、「ZARA」。

そう、スペインのユニクロだ。実は、こちらは世界中に大拡大中だ。「GAP」の後追いとも言えるが、ユニクロが海外でうまくいかないのと対象的だ。「ZARAのある国、ない国」。何年か前に、スペインに行った時は、「デザイン、ダサ~」という感じであって、数年前に日本上陸した時も、「スペインのオジサン、オバサン(スペインのしまむら?)じゃあ」、と靴を向けなかったのだが、たまたま、モール内の人混みを迂回するために、すいていたZARAの店内を通り抜けようとしたのが、浪費への一歩だった。

「ZARA MAN」ブランドのビジネスバッグ2割引を思わず購入。ついでに、店内のアイテムをチェックすると、以前とデザインは大きく変わっていて、少なくとも「くすんだベネトン」的に進化している。ふと思い出したのは、以前、大野ゆり子さんが講演会で話していた「EU内の多国籍企業は、域内各地の人材を混ぜっこにしている」ということ。これが、現在のEU経済の爆発的発展の典型パターンなのだろうと納得する。

では、なぜ、日中合作のユニクロが英国や米国でうけないか、ということだが、まったくの私見だが、日中どちらも人種も、衣料品のデザインや色彩に無頓着ということではないだろうか。デザイン度で言えば、Aクラス:EU、Bクラス:USA、Cクラス:日中韓ではないだろうか。つまり、Cクラスが集まって商品を作っても、Cクラス以外にはならない、ということかもしれない。


ところで、このZOFFやZARAだが、発音が濁音で始まる。よく濁音で始まるネーミングは「覚えにくいが、忘れにくい」という。

しかし、ZARAだが、本家スペインでは「サーラ」と発音していた。濁音じゃなく清音。日本では、本当は何と読むのだろうか。実は日本法人は「(株)ザラ・ジャパン」と表示している(パンフレット)。自称「ザラ」か。「ザーラ」と伸ばして読む人が多いような気もするが、どうなのだろう。だいたいスペインでは今でもサーラなのだろうか。「トヨダ」自動車がトヨタ自動車になったようなものだろうか(ホンダは「ホンタ」にはならなかったが)。

「ZARD」は?