チケット情報

2021-04-30 00:00:13 | スポーツ
東京五輪の組織委員会から昨日(29日)18:00にチケット購入者あてにメールが送られた。

○○○○○○様(sama)

東京2020公式チケット販売サイトをご利用いただきありがとうございます。

4月28日(水)に開催された5者協議にて、以下の通り合意されましたのでご案内いたします。

■合意内容
『観客上限については、海外からの観戦を認めないとの大きな事情変更がある中で、変異株による国内感染の状況も踏まえ、観客数に係る判断は6月に国内のスポーツイベント等における上限規制に準じることを基本に行うこと』

なお、既にご購入いただいている観戦チケットは、原則そのままご利用いただけます。
もし今後新型コロナウイルス感染症の影響により組織委員会が観戦の機会を提供できなくなった場合は、別途払い戻しを実施させていただく予定です。

また観客の新型コロナウイルス感染症対策に関しても、現在観客向けの対策ガイドを作成中ですので、準備が整い次第適宜ご案内させて頂きます。

チケットをご購入頂いている皆様には引き続き安全な大会をご提供できるよう努力してまいりますので、ご理解賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。


これを読んで確認できることは、
1. 観客数の判断は6月の国内スポーツイベントの上限規則に準じること。
2. 今購入しているチケットはそのまま使える、ということは、一部で言われていた「全部なしにして、再申し込み」ということではないということ。つまり既に販売した分はおよそ50%以下の枚数ということだろう。こういう状態を予期して半分しか売らなかったということではないだろうが、ようするに50%制限の場合、おおむねチケットの混乱はないだろうということ。
3. 無観客の場合は払い戻しするということだろう。

開会はできても選手村で感染拡大ともなれば、途中で打ち切りということも考えられる。

またも状況証拠?

2021-04-29 00:00:43 | 市民A
紀州のドンファン変死事件が動いた。もっとも和歌山は毒入りカレー事件の時も、状況証拠を集めて、犯人を決定したこともある。ドンファンの一年前には、白浜でダイビング中に亡くなった女性の夫が保険金目当ての偽装水難ということで逮捕されている。一審終了だが、体内から砂が見つかったことから殺人しかないということになっている。

今回は、死亡した高利貸の資産家の体内から覚せい剤が発見され、それが死因とされたことと、妻が覚せい剤を買ったことを突き止めたということで結びつけるらしいが、飲まされたのか、自分で飲んだのかという最も重要なポイントをどう証明するのだろう。まさに「死人に口なし」。さらに、当時の報道では、防犯カメラはたくさんあるが、電気を入れてなくて映らないことを多くの人が知っていたとなると、完全に密室かどうかを特定できるのかも不明だ。

事件の真相はともかく、「犯人は、あなたしか、いないのだ!」はやめてほしい。

ある天文学者の恋文(2016年 映画)

2021-04-28 00:00:06 | 映画・演劇・Video
監督のジュゼッペ・トルナトーレは『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』など、欧州らしい素晴らしい映像を作ってくれる。

本映画も、英国やイタリアの島といった美しい画像や、さらに元ボンドガールのオルガ・キュレリンコを主役としている。

そして、ストーリーはいかにも奇抜だ。有名な天文学者のエド(演:ジェレミー・アイアンズ)は妻子がいながら教え子の大学院生エイミー(演:オルガ・キュリレンコ)と不倫中だったが、ある日からエイミーへの連絡はエドから一方的に送られてくるメールになった。

そして、大学にいってもエドはいないが、ニュースで彼の死を知る。しかし、メールやCDといった媒体が次々に送られてくるわけだ。

つまり、不倫映画がミステリー映画に変質するわけだ。そして、助演男優がいきなり亡くなってしまうという新機軸のストーリーが開始される。

エドは自分の中の悪性腫瘍が手に負えなくなったことを知り、自分の死後も一定期間エイミーを愛し続けるために、彼女の行動を予想しながら脚本を書いたわけだ。そして複雑な筋書きを工程表のように書き上げ、自分の死後にスタートさせたわけだった。

そういうことは、観客の方も早期に気が付くので、そこからは、また不倫映画になるわけで、彼女と同い年の博士の娘との対面があったり、色々あって最後はイタリアの湖の中の孤島であるサン・ジェリオ島の別荘を遺産相続でもらったりして、すっかり元気になるわけだ。

評判をネットで探すと、純愛映画を不倫関係で構築したのはどうかな?という冷めた意見が多かった。燃え上がっている人には向いているということだろうか。

そういえば、韓国では最近「ネロナムブル」ということばが流行しているそうだ。直接的な意味は「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」ということなのだが、多重的意味として政権幹部が反対勢力に対して圧力をかけている現状のことを指すそうだ。「自分がやれば農地の取得、他人が見れば単なる財テク」と言われている大統領がいるらしい。

日本では現金バラマキ汚職を「他山の石」といった政治家がいて、驚いた。

川端康成の生誕地

2021-04-27 00:00:43 | 歴史
大阪天満宮の門の前に料亭があってそこの前に「川端康成の生誕の地」であることを記された記念碑があったのだが、料亭を取り壊してマンションを建てることになっていた。十年以上前のことで、大阪に行ったついでに、ある詰め将棋関係の雑誌社の入っているビルを見に行った時に偶然に見つけた。

さらに、本当の生誕の地は違うのではないか。父親は医院をしていたはずという説もあるようだ。

実は『川端康成随筆集(岩波文庫)』の解説に文芸評論家の川西政明氏が生誕の頃の話を書かれている。それによると、生誕地は大阪市北区此花町一丁目七十九番屋敷(現在の大阪市北区天神橋一丁目16番12号)となっている。

生まれたのは明治32年6月14日(1899年)。父親(栄吉)が医院を開業したのは明治30年9月1日。場所は西区北堀江下通六丁目第三十、三十一番地。上の生誕地とは離れている。しかし、経営に行き詰まり破綻してしまう。その上、栄吉は開業前より結核を患っていて明治34年には同病の妻(つまり康成氏の生母)と一緒に妻の実家の近くに転居。病気の性質上、幼児だった康成氏は妻の実家に住み、両親とは別居していた。そして父も母も結核のため、相次いで亡くなったわけだ。

そして、『大阪市北区天神橋一丁目16番12号』をGoogleMapで調べると、やはり生誕の地の碑の場所なのだが、周りの景色は一変していて、料亭ではなく、新しいマンションが既に完成、入居されているようだ。碑は元の場所にあるようだ。

ただ、父は医院をたたんでから引っ越したのか、もともとこの場所にいて、医院に通っていたのか、そのあたりは、はっきりしない。

川端康成随筆集(岩波文庫)

2021-04-26 00:00:11 | 書評
先日、『伊豆の踊子』を含む短編集を読んだ後、同じ岩波文庫に『随筆集』があることを知り、読んでみた。



この本は2013年に編集されたもので、年表を改めると川端康成氏は1972年にガス自殺をして、すでに49年も経っている。1899年に生まれ、1926年(26歳)で『伊豆の踊子』を書き、1937年(37歳)に『雪国』を完成。1968年(69歳)にノーベル賞受賞。その4年後に亡くなる。生涯を通じ、決して多作ではなくゆっくり小説を仕上げ、大家になって、日本の作家代表という立場になってしまう。

この随筆集だが463ページがⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと四部に分かれている。

Ⅰは「美」について書く。というか「美を作り出す人」のことを書いている。竹久夢二、芥川龍之介、古賀春江、和泉式部、雪舟、松尾芭蕉、清少納言と紫式部を比較したり、そして常人には理解できないノーベル賞記念講演の「美しい日本の私」。

Ⅱは、「落花流水」。軽井沢の別荘での随筆なのだが、かなり「死の影」が漂っている。次々と知人(主に作家)が亡くなる。見舞いに行ったり、葬儀に行ったり。

Ⅲは、葬式関係が大部分だ。片岡鉄平、古賀春江(画家)、横光利一、島崎藤村、徳田秋声、そして独居の家でうつぶせで血を吐いた永井荷風が亡くなったままの姿が新聞に掲載されたこと、高見順に梶井基次郎に三島由紀夫に志賀直哉。

要するに大家になってしまい、誰かの病状が悪くなると直ぐに連絡がきて見舞いに行く、見舞いの結果、もう駄目だろうと判断すると、その作家の作品を読み始める。そして葬儀に行くだけではなく多くの場合弔辞を読むことになる。

Ⅳは雑話というべきだが、芥川と菊池寛のことを書いているうちに自殺のことを書いている。「伊豆の踊子の作者」という面白い部分もある。世間では川端康成ではなく「伊豆の踊子の作者」と認知されているようで、それにかかわるエピソードが並んでいる。不吉な方では『東京裁判判決の日』がある。偶然にも東京裁判を傍聴する日が判決言い渡しの日であった。多くの死刑判決の中で終身刑となったものとの表情の差を見ている作家がいるわけだ。

全体としては、長いし、暗いし、金持趣味の美術品の話などの小説家的ではないところの人間像を知りたい人は読んでもいいかも。これを読んだからと言って、ガス管を咥えたくなったりはしないはずなので、安心して読んでほしい。

縄文ムラの原風景(縄文時代がやってきた)

2021-04-25 00:00:23 | 美術館・博物館・工芸品
今、世界核戦争が起こると、もしも生き残った人類がいると石器時代に逆戻りになるらしい。この話はかつてアメリカの大統領が北ベトナム国民に対して言ったことに起因するはずだが、とりあえず、石器時代や縄文時代はそれほど酷い話ではないかもしれない。もっとも核戦争の結果生じた色とりどりの雲は地球上を覆いつくし、おそらくマイナス20度位になるはずだ。

その石器時代のあと日本では縄文時代があり弥生時代、古墳時代と続く。弥生時代に米作が大陸から伝わって生活が変わった。そして戦争がしょっちゅう行われることになった。



横浜市歴史博物館の特別展では―目指せ世界遺産! 岩手県御所野遺跡-が開かれている(~6/27)。

令和3年の世界遺産登録に向け、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の整備が進んでいて、御所野村では、主に縄文時代の再現を通じて研究が進んでいるようだ。言っては失礼だが、縄文時代のムラを復元し、同じように暮らそうというのは、広大な地面があってこそできる企てである。



実際、やってみないとわからないことがたくさんある。何を食べていたのかとか、どういう木をつかって住まいを立てていたのか、土器はどうしたのか・・・

実際に木を石斧で切って、夏と冬では木の乾燥度が異なって冬の間に家が建てられただろうとか、食べ物の主役は栗などの木の実であったということがわかっているようだ。



またムラの要素としては、土器をつくるための粘土採掘坑が確保できることや、生活の必需品や動物性タンパクを得るための狩猟の場としての森や川から遠くないことが重要なのだろう。安定した生活ができる場所のムラは徐々に拡大していったようだ。



もちろん、当時の物品は再現できても、彼らの信じていた信仰とかわからないことは無数にあるのだが、「家を焼く」ということがよくおこなわれていたようだ。簡易ハウスとはいうものの上野公園の段ボールハウスよりは相当に立派な縄文ハウスをなぜ焼いたのか。

焼いたのは家だけだったのだろうか。まさかとは思うが伝染病の患者を家ごと焼いたなんてことではないことを信じたい。

間違いなく、最近見た、最高の展示だと言いたい。

『11手~15手詰パラダイス200題』精査すると

2021-04-24 00:00:44 | しょうぎ
11手から15手詰の詰パラ誌掲載作というと、簡単には詰まないので、手をつけるかどうか考えたのが1月頃。それも200題もある。一気解きはやめて、少しずつ進んでやっと終わった。



詰将棋の本というのは、実はあまり解答の方は読まない。解けたかどうかは自分で判断できるから解けた問題の答えは読まないし、解説を斜め読みにするのが普通だろう。ただ、解けたにしては、ちょっと変かな?と思って解答を改めたときに、「あれっ」ということがあった。答えの記載が違っていたのだ。いわゆるミスプリ。つまり、上記理由でミスプリは見つかりにくいのだろう。

ということで、余計ながら1問目から手順をあらためて見ると、第115問11手目と第158問3手目にミスプリがある(初版)。初めて間違い探しをやってみると、『復習』になっていることに気づいた。(「復讐」ではない)

解説の中に変わった表現があった。合駒選択の場面で、角が既に2枚盤面にあり、合駒に使えないという手筋なのだが、よくあるのは「角は売り切れ」とか「品切れ」とか使うことが多いと思うが、本書185問の解説ではこうなる。

『これで、角の合駒が枯れるので・・・』。解説者は、駒は泉のように駒箱から湧き出すイメージをもっているのだろうか。年を重ねると「枯れる」という言葉は使いたくなくなるので若い人なのだろう。


さて、4月10日出題作の解答。








今週の問題。



コツコツと体制を整えること。

わかった!と思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定します。

対戦カードを調べるのに1時間半

2021-04-23 00:00:24 | スポーツ
五輪サッカーの組み合わせ抽選会が4月21日の日本時間の午後7時頃にスイス、チューリヒのFIFAの本部で行われた。IOCではなくFIFAというのも妙なものだ。

透明なサラダボウルのような中に黄色のピンポン玉のようなものがあって、その中に国名があり、別のテーブルは同じくサラダボウルの中に緑のピンポン玉のようなものがあって、その中にグループの名前があって附合させる。いかにも原始的でサルでも不正ができそうな感じだ。



ともかく、男女のグループ分けが決まり、日本チームの最初の試合と会場が直ちに報道された。

ところが、どの試合がどこで行われるのかが翌日の午前になっても報道されない。決まってないのかとも思ったが、念入りに調べるといくつかの会場では試合の出場国が予選の日にちごとに発表になっている。

実は、ある日のある会場のチケットに当選している(いつ、どこを書くと、その情報を基に、書き込んだ当人の住所が割り出されて、空き巣に入られると言われているので具体的には書けない)。

その試合に出場するのはどの国なのか、というのはチケット当選した人にとっては大きな興味がある。予選は男子は24試合、女子は18試合、合計42試合もある。仮に1試合2万人分のチケットが売られているとして84万人に関係する重大案件なのだが、大手のジャーナリズムでの報道は皆無。いかに記者が洞察力もなく自分本位の記事を書いているかが明らかになっている。

実際には一部発表している地方のスタジアムの情報や、開始時間などの乏しい情報を組み合わせて推論していくと、だいたいわかってくるのだが1時間半はかかった。翌日の夕方には専門紙が一覧表を発表して、確定的にわかった。

ところで、そもそも五輪が開催されるのか?あるいは無観客なのか?

無観客だと、対戦国なんか調べても何にもならないし、大きくガッカリするだけなのだが、実は予め対戦チームがわかったため、無観客になっても激しくガッカリすることはないわけだ。というのも、競技場ごとの対戦カードが決まったところで、半分ぐらいガッカリ済ということになったわけだ。

タイムアウトの連続となったカード更新

2021-04-22 00:00:03 | 市民A
シティバンク銀行(日本法人)のリテールバンキング部門が日本撤退し、SMBC信託銀行(ブランドはPRESTIA)となったのは2015年の11月。

三井住友銀行の方の説明では、SMBCグループの中で集まった資金はSMBC信託銀行が一手に引き受けて投資することになっているとのこと。みかけの親会社は三井住友銀行だが機能的にはSMBC信託銀行が上位だそうだ。事実、三井住友銀行にあるドルをSMBC信託銀行に移動するときは手数料は不要だが、SMBC信託銀行にあるドルを三井住友銀行の口座に移す場合は、手数料が必要ということだそうだ。

それで、旧シティバンクのキャッシュカードを持っているのだが、新カードと交換手続きをしてくれないと、海外のATMではもうすぐ使えなくなるという通知を書面でいただき、ネット上で手続きすることになる。

機能的には、VISAマークが入っているのだが、クレジット機能ではなくデビットカードになっている。しかも、登録すれば、海外ショッピングでドル不足になっても即時円口座からドルに転換されて残高不足にならないとのこと。(余計なお世話のような気もするが)国内で口座が円不足の時にはドルが取り崩されるとは書かれていない。

それで、それらの手続きをネット上で入力や項目選択していくのだが、銀行の定めた規則に合意しなければならない。そのためには、小さな文字で書かれた規則集を読まなければならない。キャッシュカードとしての規則と、デビットカードとしての規則があるので時間がかかる。

そして、長い規則が二つあるというのに、一つの規則を読み終わらないうちに、銀行との接続がタイムアウトとして切れてしまうわけだ。誰一人規則を読まないだろうとタイムアウトまでの時間を短くしたのだろうが、そうはいかないのだ。

ところで三井住友銀行のキャッシュカード、都合により複数枚あるのだが、「三井銀行」と書かれているのと「さくら銀行」と書かれているのがある。数十年使っているような気がする。新しい銀行のカードの方を交換するわけだ。念のため、カードは色々あっても残高はほとんどないから。

海よりもまだ深く(2016年 映画)

2021-04-21 00:00:36 | 映画・演劇・Video
是枝裕和監督の代表作の一つだろう。ある種のホームドラマだ。売れない小説家は妻子と別れ、探偵事務所で他人の不幸を次々と作り出している。さらに調査で判明した不倫とかのもみ消し料を調査費から抜き取ってギャンブルに回したり、最低男のわけだ。演じるのは阿部寛。いい男だが、金持ちの役には向かない。なにか貧乏神につきまとわれている感じだ。

その母親は樹木希林が演じるが、こちらもなにか冴えない人生の最終章という感じだ。

最低男の元妻は真木洋子が演じて、客観的に考えれば、至極普通の女性なのだが、映画の配役はみんな普通ではない人ばかりなので、監督の目論見通り、冷たく、浮いた感じを醸し出している。

月に一度の父子面会の機に父は長男を母親の家に誘いこみ元妻の再婚しそうな相手のことを聞き、がっかりする。折からの台風襲来で迎えに来た元妻は家に帰れなくなり、思いがけずに元義母の家に泊まることになる。

台風などの大雨になって、帰れなくなった一夜に、なにかできごとが起きるというのは映画や小説の定番の情景で、「不倫のはじまり」とか「不倫発覚に発展」というようなことが多い。

ということで、この映画は、「台風によって、何が起こるのだろう。もうすぐエンドだというのに・・」という期待を抱かせただけで、何も起きずに終わる。まあ、小市民たちのリアリズムだ。

劇中で、日本は小さな社会になってしまった、という表現があったが、もっと激しい映画を作ってほしいなあと切望。第三次世界大戦の米中戦争が日本で行われるとか・・

日本初/全開!/生ジョッキ缶 の不思議感

2021-04-20 00:00:10 | 市民A
アサヒビールの看板商品『スーパードライ』に妙な缶が登場した。

日本初全開!生ジョッキ缶

jok


缶ビールの缶詰というべきか、ツナ缶みたいに缶の天板が全部外れて、ビアジョッキのようにゴクゴクと飲めるようになったらしい。

とはいうものの健康に気を付ける人は、ゴクゴクとは飲まないし、そもそも味にこだわる人はマイ容器に入れて飲むことが多い。ちなみに私は、自宅では備前焼のカップに入れてチビチビ飲む。ビヤガーデンにいけば大ジョッキ7杯とか飲んだ後、次はワインの店で、次はウイスキーで、次は・・・ということもないではないが、体重計から警告されるのは嫌だ。

缶をよく見ると、飲み頃温度は4度から8度で、12度以上は、ふきこぼれ注意!だそうだ。泡をもっと楽しみたい!と思ったら、缶を手で包むと泡が出やすくなります!と書かれている。(手が冷たくなってしまう)

ということで、さっそくTRY。

beer


ほぼ30秒で泡がMAXになる。大きな感動はない。

吹きこぼれないための対策なのだろうが、容量は350mlではなく340mlと10mlがどこかに消えてしまったようだ。思うに、一口の量が従来の缶ビールよりも多いので、消費量が増加するのだろうと思える。

しかし、ジョッキとは決定的に違う点がある。

取っ手が付いていない。

とるとだす(畠中恵著 小説)

2021-04-19 00:00:46 | 書評
しゃばけシリーズ第16巻は『とるとだす』。いまのところ19巻まで発表されているので、追い付くにはもう少しだ。



江戸の薬種店、長崎屋の跡取り息子の一太郎は病弱だが妖の血が1/4流れているため、人でありながら妖たちと交流がある。

『とるとだす』は五つの短編の連作集だが、五編はつながっていて、テーマは長崎屋の主の危機だ。息子の一太郎の病気を治そうと、5種類の治療薬を飲んで薬効を試そうとして、倒れてしまう。5種類のワクチンの注射をしたようなものだ。

そして、その薬の飲み過ぎを解毒するために一太郎とその妖怪仲間は苦心するのだが、手ごわい相手が次々と登場する。登場人物の多くは、しゃばけシリーズの中で登場したり、元わけあり妖だったりして、事件を通して一太郎の味方になるのだが、『とるとだす』の中に登場する妖は、敵対的だ。もっとも怖いのは『狂骨』。骸骨が怨念を引きずりながら江戸市内を歩きまわっているわけだ。

本作では危機に陥るのは一太郎でなく父親だ。一般に主人公が危機に襲われても、深刻にはならない。死んだら話が終わってしまうからだ。しかし、主人公の父親については、死んでもストーリーは終わらないわけで、作者によって消されてしまうこともあるだろう。つまり、心配なわけだ。

次作あたりで代替わりの話になっていくのかな。すでに許嫁も決まっているようだし。

横浜彫家具(続き)

2021-04-18 00:00:07 | 美術館・博物館・工芸品
4月10日に書いた「横浜彫家具など」の続き。

記事を書いたものの画像がなかったので、別の企画展でと横浜市歴史博物館を再訪したときに、規則通りノー・フラッシュで画像を採取。



やはり、調べたように1930年頃まで輸出されていた横浜彫の家具だった。坂田英雄氏(「サカタのタネ」の創始者)に嫁いだ美代夫人の持参した輸出用の家具だ。



和家具の場合は三点揃い(和箪笥、洋箪笥、整理箪笥)だが、本品は4点セット(洋箪笥、和箪笥、鏡台、ベッドサイドテーブル)。坂田ご夫妻が結婚したのが1926年なので95年前のもの。

もはや日本には数えるほどしか残ってないそうだ。おそらく海外にもないのかもしれない。世界中を敵にした時代もあったし・・



私の隣で、洋服ダンスを撮影している男がいて、ミラーに移った姿がスマホの中に紛れ込んでいた。

「王手は日野の万願寺」を深掘り

2021-04-17 00:00:39 | しょうぎ
朝日新聞の4月12日から14日までの夕刊に3回シリーズで『万願寺渡船場』の話が連載されていた。その中で「王手は日野の万願寺(まんがんじ)」という言い回しが紹介されていた。聞きなれない言い方なので、少し調べてみた。

まず、渡船場だが船乗り場という意味で多摩川の南岸と北岸の間の交通につかわれる。渡船場には2種類あって、馬や荷車も乗れる大型の『馬船』と軽量の荷物を乗せる『伝馬船』がある。小型船は古くは『作場渡』と言われ、農産物の輸送や個人の移動などに使われていて幕末の土方歳三も江戸に上るまではよく使っていたようだ。

朝日の記者は、おそらく日野市の「万願寺の渡し公園」にある立て看板に書かれた記載によって知ったのだろう。万願寺の渡しは江戸防衛上の重要拠点なので、ここに攻め込まれると江戸が危ないという意味が書かれている。しかし、社内の将棋担当記者や将棋連盟の職員に聞いても「聞いたことがない」といわれ、独自調査を始めたようだ。

その結果、一つの糸口は日野市の史家からの伝承で、戦後間もないころのNHKラジオ番組のホームドラマで将棋指し役の役者が話したという。この点について調べていると、戦後は毎日、ほぼ30分間のラジオドラマが3回流れてしたそうで、そのほぼ全日の番組がまとめられた一覧表もある。しかし、戦後まもなくというのが5年内と仮定すると、国内外の有名なドラマや短編小説の朗読が選ばれていて、ホームドラマは見当たらない。しっくりこない。

もう一つ、地元の情報として大戦中に徴兵され日本の中国地方の部隊に入った老人の話で、出身地を万願寺といったところ「王手は日野の万願寺のところか」と言われた、という点。(徴兵は本籍地で行われ、本籍地ごとに部隊が組まれていた)

現在は日野市万願寺だが、日野と万願寺は違う場所と思われていた。実際は甲州街道は日野付近で多摩川の南側に移るので、どこで川を渡るかは問題だった。万願寺で甲州街道が川を渡っていたのは50年間程度で、1684年に日野の渡しに変更になってしまい、万願寺は作場船の渡しになり、軍事的意味はなくなっている。

さらに、甲州街道という短い道中は、徳川将軍家が江戸に攻め込まれた場合、将軍が甲府に逃避して時間を稼ぐという目的の道だったそうだ。つまり逃げ道なのだ。

結局、さっぱりわからない。


さて、4月3日出題作の解答。








今週の問題。



判ったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

うどん弁当(丸亀製麺)非ビジュアル路線か

2021-04-16 00:00:47 | あじ
外食店の苦境はご存知のとおりで、ラーメン店でも持ち帰りとか宅配とかチャレンジしている。

その中で丸亀製麺が『うどん弁当』を始めた。ネーミングに違和感があったので、一食購入してみた。

ネーミングの違和感の原因は『弁当』という言葉。たとえば日の丸弁当は、白米の中心に梅干しが一個であるのは、99%の人が認知できるだろう。焼き鳥弁当は白米の上に焼き鳥がのっているか、あるいはおかずの中心として焼き鳥が何本か入っている。海苔弁は海苔が敷き詰められている。

となると、うどん弁当は、ご飯の上にうどんが敷き詰められている?(あるいは上下逆?)

どうも天ぷらが付いているらしい。天ぷらうどん定食のようなものなのか?

メニューは3種類で、天ぷら2枚か3枚か4枚の中から選択するようだ。390円のベースメニューは「冷ぶっかけうどん並」「きんぴらごぼう」「玉子焼き」「野菜バラ天」「ちくわ磯辺天」「きざみねぎ」という組み合わせで天ぷら2種。490円だと「えび天」が追加され、620円だと「鶏もも天2個」が追加される。えび天の代わりにちくわをWにしてほしいとか、鶏天は一個でいいとかはできない。390円のはいかにも寂しいので490円にする。鶏天は基本的には好きじゃない。鶏は揚げるに限る。



で、20分以内に食べはじめることを推奨されるが、なかなか難しい。もう少しかかることが多いだろう。

まず、ご飯は付いていない。当たり前だが、それならメニューのネーミングがおかしいし、たぶんマイナスだろう。うどん店に行くのはご飯を食べたくないからなのだから、「弁当」はないだろうと感じる。容器が四角いということなのだろう。コンビニで売っている調理済みのうどんは丸い容器に入っている。つゆと混ぜることを考えると丸い方がいい。

それで食べ方だが、説明によれば、そのままつゆを袋からかけてしまってもいいし、容器のふたに具材を分けてからつゆとうどんをまぜて、その上に天ぷらをのせてもいいし、別盛で食べてもいい、となっている。一言で言うと「食べ方は自由です」ということ。


いきなり全部につゆをかけると、ぐじゃぐじゃになるうえ、うどんがほぐれるかどうかも不安だし、つゆをかけるといってもつゆは単にビニール袋に入っていて上を縛っているだけだ。最新の注意を払わないと、こぼれてしまうし、最悪は床が茶色に染まったうえ、つゆなしでうどんと天ぷらを食べることになる。つゆの入っているビニール袋の処理も慎重にしないと衣類が茶色になる(あらかじめ黒いシャツを着ていれば問題はない)。



ということで、具材別盛の上、つゆでうどんをほぐし、玉子ときんぴら以外の天ぷらを上にのせ、少しまぜたのだが、ビジュアル的には最低ランクになり、撮影気力なく、そのまま食べてしまう。丸亀製麺のHPには完成品の画像があるかなと思ったのだが、ない。

おそらく、うどんと天ぷらと最初から中仕切りのある容器にすればいいのだろうと思う。

味については、意外にも野菜ばら天は◎だ(量が少ないが)、ちくわは味は〇だが、硬くて小さい。店頭よりも冷えているからだろう。エビは個人的には?。弁当箱に入るように細身に衣を付けたのだろうが店頭のエビ天とは違うような感じだ。うどんとつゆはいつもの丸亀製麺の味だ。