徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

流鏑馬のメランコリー

2020-09-18 17:03:20 | 日本文化
 毎年楽しみにしている「秋のくまもとお城まつり」も今年は中止。中でも残念なのは「熊本城流鏑馬」が見られないことだ。千百年もの歴史を有する熊本県の重要無形文化財「武田流騎射流鏑馬」が、熊本城天守を背景に駆け抜ける雄姿は、まさにここでしか見られない。
 ブログでご好誼を賜っている津々堂様が先々週、「人の歩き方・馬の歩き方」という記事を投稿された。その中で流鏑馬の馬の走り方「側対歩」について紹介されていた。「側対歩」というのは右側の前足と後足を同時に踏み出したら、次に左側の前足と後足を同時に踏み出すという走り方のことである。この走り方は上下動が少なく、騎射がやりやすいのでかつては流鏑馬の走法として使われていたという。ところが馬も日本在来種が少なくなり、サラブレッドのような外国産種を使わざるを得なくなったが、外国産種は「側対歩」を調教するのは難しいらしい。また、どこかの馬主から借りるとなると、その馬が現代馬術にも使われている馬だと変なクセをつけるのは嫌がられるという。従ってほとんど競馬と同じような疾走(ギャロップ)での騎射になってしまう。つまり、今の流鏑馬は昔よりはるかに難しい条件で騎射をせねばならないというのである。






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