徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

旗振り通信

2020-02-25 19:04:43 | 歴史
 昨日このブログに玉名の「こんぴらさん」について書いた。するとブログ友の「小父さん」様からいただいたコメントの中に「堂島の米相場の連絡の為の旗振り山って近くには存在しますか?」というおたずねがあった。「旗振り山」というのは、大坂堂島の米相場をいっときも早く伝達するための「旗振り通信」が行われた山のことのようだ。「米飛脚」というのは聞いたことがあるが「旗振り山」は初めて聞いた。
 さっそくネット検索で調べてみると柴田昭彦さんという方が運営する「旗振り通信ものがたり」というサイトに行き当たった。このサイトの中に、大坂堂島を起点とする「旗振り通信」ネットワークの旗振り場となった日本全国の地名や山名が網羅されていた。だが、九州は久留米の耳納山よりも南側、つまり熊本などに旗振り場はない。かつて全国有数の米出荷地であった高瀬の周辺にないのは不思議だ。実際にないのかあるいは未確認ということなのか。もしないとすればその必要がなかったのか。たとえば久留米から「米飛脚」を走らせても数時間で伝達はできる。仮に旗振り通信が行われていたとすれば件の「こんぴらさん」は絶好の場所だったかもしれない。引き続き調べてみたい。
 ところで上記の「旗振り通信ものがたり」に2015年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の中で、大坂堂島米会所のシーンで「旗振り通信」の様子が再現されたことや、2010年4月に放送された「タイムスクープハンター」では「速報セヨ!旗振り通信」と題して「旗振り通信」の実像に迫ったことが紹介されていた。残念ながら僕はどちらも見ていないので機会があれば見てみたいものだ。

   ▼「あさが来た」の主題歌--365日の紙飛行機