カトリックの修道会のひとつイエズス会の新しい総長に
南米ベネズエラ管区のアルトゥロ・ソサ・アバスカル神父が選ばれました。
＜南米ベネズエラ管区のアルトゥロ・ソサ・アバスカル神父＞
（カトリック新聞オンライン 2016年10月20日）
http://www.cathoshin.com/news/jesuit-new-head/11235
The new "Jesuit Superior General" - Arturo Sosa
教皇フランシスコもイエズス会の出身で南米の出身。
イエズス会アルゼンチン管区長も務めていました。
ヨーロッパ以外からは約１３００年ぶりに選ばれた教皇です。
イエズス会の新総長も欧州以外からの選出は初めて。
イエズス会はフランシスコ・ザビエルらが創設したカトリックの修道会で、
教育活動をメインとする団体です。
三銃士で有名な「ダルタニャン物語」では、
三銃士の一人アラミスがイエズス会の管区長となり、
鉄仮面の男をめぐる陰謀の中心人物となります。
この辺はディカプリオ主演の映画『仮面の男』でも
描写されてましたね。
イエズス会士が国王に対する陰謀を企んでいるとのセリフがあります。
陰謀論的には、イエズス会はよく登場する「黒幕」です。
高等教育機関を通じてエリート層に影響力を持つことが、
陰謀の首魁と目される所以なのでしょうけど。
The Man in the Iron Mask Trailer HQ (1998)
カトリック教会の刷新を図るには、
ヨーロッパのしがらみとは距離を置きつつ、
伝統を受け継いでいるラテンアメリカ出身者が
リーダーシップを取るべしとの総意なのでしょうか。
それにしても、イエズス会出身の教皇様が、
カトリック最大の修道会であるフランシスコ会の創始者、
アッシジの聖フランシスコから教皇名を選ぶところは、
なかなかの政治的配慮です。
さすがはイエズス会、と言えば失礼になるでしょうか。
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