京都新聞に、こんな記事が掲載されました。
<民進京都府連、「衆院全区で擁立」確認へ 「民共共闘」一線画す>
(京都新聞電子版 2016年10月08日 22時12分)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161008000104
民進党京都府連が空白区の1区と5区に
公認候補を立てる方針を確認するそうです。
全国の小選挙区で社民・民進・共産・生活の
「社民共生」4党の統一候補擁立が進んでいますが、
京都は共産党が強いという特殊事情があり、
素直に「民共共闘」とはいかないようです。
現在、京都府内の小選挙区には4人の民進党現職議員がいます。
1区:なし
2区:前原誠司(小選挙区当選)
3区:泉 健太(小選挙区当選)
4区:北神圭朗(近畿比例)
5区:なし
6区:山井和則(小選挙区当選)
空白区の1区と5区には民進党の予定候補がいません。
5区は京都府北部の
福知山市・舞鶴市・綾部市・宮津市・京丹後市・与謝郡。
自民党の谷垣禎一さんの選挙区です。
2009年から衆院候補だった小原舞さんが府議に転身してからは、
民進党の候補者が不在の状況です。
1区は京都市の中心である
北区・上京区・中京区・下京区・南区。
自民党の伊吹文明元衆院議長の選挙区です。
前回2014年の総選挙では、
京都1区に民主党は候補者を擁立しませんでした。
共産党の穀田恵二さんが1996年から比例代表で連続当選中。
(中選挙区時代の1993年から現在まで現職)
1区の各行政区に共産党府議・市議がいる(府議5名、市議7名)ので、
「共産党の強い京都」の象徴的な選挙区でもあります。
(ちなみに民進党は府議2名、市議0名。)
ちなみに、京都府議会と京都市議会の
自民、共産、民進の議席数は以下の通りです。
京都府議会:自民28、共産14、民進10
京都市議会:自民20、共産19、民進7
特に京都市内での共産党の強さが目立ちます。
京都1区で穀田さんが野党統一候補になれば、
「京都政界は自共対決」という構図になることを危惧するのは
民進党にとって無理からぬことでしょう。
野党統一候補になるか、単独での闘いになるかはわかりませんが、
社民党としても府内の小選挙区に候補者を擁立すべく、
努力を続けています。
仮に京都も「社民共生」野党共闘路線を進めるならば、
社民党として小選挙区候補を出せる可能性があるのは、
論理的に京都5区だけとなります。
(1区は共産党、2・3・4・6区は民進党の現職がいるので)
「沖縄方式」で小選挙区の棲み分けができるのが理想ですが、
京都には特殊な地域事情があることも事実です。
うーん、なかなか難しいですね。
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