ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

コラム拾い読み2

2017-07-18 13:15:00 | 日記
引き続き、羽生善治三冠のコラムから…
「『まわり将棋』は、駒を使った『すごろく』のようなものだ
サイコロに当たる『金』を4枚振り
表が出れば1枚につき1マス、駒が横に立てば5マス進める

コマとなるのは『歩』で、盤の周りを1周すると『香』になる
『王』まで昇格させながらゴールを目指す

あるイベントで、子供たちにまわり将棋を教える機会があった
その際、ルールが統一されていないことに気がついた

自分より強い駒に追い越された時に、1回休みになるかどうか?や
ゴールの際にぴったりの数でないと上がれないのか?などの点が
ルールによって微妙に違うようだ」と記されているんだけど

甲斐さんは、かつてサンストで「ルール」以前に
「『遊び』の『呼び名』には深いもんがある」とおっしゃってます

「それは、子供の頃から身につけて来たものだから
ちょっと地方性とかで人と違っていたら
『子供の頃の俺』の人格を否定されちゃう部分がある訳でしょ
だから、大の大人が論争おっ始めちゃったりするんだよね」と甲斐さん(笑)

「博多で『山崩し』っていうのは
駒を箱に入れて、将棋盤の上に逆さまに乗せる
それ(駒)を音がしないように運ぶ…という遊びなんだけど
東京生まれの湊剛は、これを『お金将棋』と言い張る(笑)

この呼び名違いは、地方的差異じゃなくて
世代的差異じゃないか?という話も出たんだけど(笑)
で、互いに悔しいから、他の呼び名も言い合ってみたら
ありました、ありました(笑)

『金』4枚振って『歩』で回ってく将棋
東京では『まわり将棋』鳥取では『金ころがし』
福岡では『歩まわり』…どれが一番エライか?(笑)

そして、その振った『金』が重なり合った場合は『ベッタ』と言って
その数だけ後退する…のが東京の言い方
博多では、これを『ダゴ!』と言います
『ベッタ』と『ダゴ』どっちが品がないか?(笑)
やっぱ『ダゴ』だろうなぁ」と話されてます(笑)

ちなみに、奥さんは関西人だけど、甲斐さんと同じく
「山崩し」「歩まわり」と呼んでいたらしいですが
「ダゴ」も「ベッタ」も言わなかったんだとか…(笑)

ともあれ…「普通の『本将棋』は、現在のルールになるまでに
何度も変更が繰り返されている」と羽生さん

「それによって、より深く、面白くなるように改良されて来たのだと思う
バラバラだったルールが統一されたのは
江戸時代に家元制度が創設された際に
必要があったからだろうと想像している

別のイベントの抽選会で、参加者の皆さんとジャンケンをしていて
『チョキ』をVサイン型ではなく、ピストル型で出され驚いたが
こちらは統一の必要はなさそうだ」と記されてるんだけど(笑)
関西では、このピストル型のことを「田舎チョキ」と呼ぶらしい(笑)

続いて…「将棋の対局は『お願いします』と挨拶して始まり
『ありがとうございました』と言って終わるが
チェスの対局は、握手で始まり、握手で終わる
言葉が通じない時もあるので、自然な習慣のようだ

しかし、慣れるのに時間がかかったのが『引き分け(ドロー)』の提案だ
チェスは、自分の手番の時に着手をして、ドローを提案することが出来る
相手は、それを蹴って試合を継続しても良いし、受け入れることも出来る

例えば、自分よりも強い相手と対戦して、有利な局面になったとする
しかし、戦い続けると逆転されてしまうかも知れない
そんな時に、ドローの提案をする

相手も、互角の局面なら受けてくれないが、少し不利なら合意する時もある
形勢判断がつかない時に、相手の心境を探るために提案することもある
つまり、ドローオファーは、勝負の駆け引きの一つなのだ

リーグ戦のような時は、自分だけでなく
他の試合の結果で優勝者が決まるケースもあるので
全体の進行を見ながら、ドローにするかどうかを判断することもある

こうした状況を踏まえると、ドローは『平和』というよりも
その試合だけではなく、先々を見据えた
『休戦状態』という表現が適切なように思える」と、おっしゃってますが

自分が有利な局面だと、ついつい欲が出てしまうかも知れないし
凡人には、なかなか判断が難しいんじゃないかと…?(汗)

まあ、サッカーに関しては、甲斐さんが
日韓W杯以来、グループリーグでの「勝ち点」の仕組みが認知されたので
「日本は引き分け以上で…」とか
同組のもう1試合で「〇〇が勝てば…」決勝進出が決まる…といった
「観戦の仕方が定着して来た」と喜んでおられましたよね?(笑)

もっとも、今回のアジア最終予選は、苦しい試合が続いていて
残り2試合も「絶対に負けられない戦い」ですけど…(汗)

余談ですが…瀬川晶司五段は、戦後初のプロ編入試験に合格され
35歳でプロ(四段)になられた方だそうで

プロ棋士養成機関である奨励会の
「26歳までにプロになれなければ退会」というルールに沿って
いったん、将棋界を去られた後、リベンジを果たされた際に

「合格できたのは奇跡だとは思いません
ただ、戦後には例のなかった編入試験が実現したのは奇跡でした」と瀬川さん

「将棋は自分が指す手、相手が指す手の情報が全て見えているゲームです
偶然の要素はありません
大抵は強い方が勝ちますが、多少の運、不運はあります

終盤、何かの拍子で、次の手の選択肢が
二つだけに絞られることがあるんです
たいがい、どちらかは勝ちで、どちらかは負けです
運を天に任せて指した手が、たまたま勝ちを決める手だったら
『指運があった』と言います

将棋は勝ちやすく、負けやすい
どんなに調子よく指していても、一手間違えば負けてしまう
強い人でも、ずっと勝ち続けるのは難しいのです
逆に言えば、自分より強い相手にも勝つチャンスはある

そうした番狂わせにも、何かしら要因はある
番狂わせを起こした本人は、奇跡とは思わないでしょう

一方で、自分の力は自分ではよく判らないという面もある
もしも冷静に判ったら、限界も見えてしまいます
自らを過信しているから挑戦を続けていける
その先に奇跡があるのではないでしょうか」と話されているんだけど

ココでも「ハイアベレージのチームが勝つとは限らない」という
甲斐さんの言葉を思い出して(笑)
ふと、甲斐さんは将棋をなさるのかなあと…?(笑)
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