いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

コロナ2年目の幻想と現実。 illusion & actuality of the 2nd year of corona

2021-03-31 20:28:14 | 日記
 (1)コロナ社会を迎えて2度目の新年度を迎える。昨年の春先は横浜港につながれた大型クルーズ客船内で大量のコロナ感染者が出て乗員はしばらく上陸できずに船内に隔離されて大変な船内対応に追われたが、場所からみて限定した感染問題との甘い認識もあったが事態はまたたく間に世界的感染流行(pandemic)に拡大して、海外からの帰国者からも感染者が出て日本国内でも感染急拡大をみせた。

 (2)その後政府から二度の緊急事態宣言が発出されて、感染第4波の余波が続いている。コロナも海外からの感染力が強いといわれる異種株が発見されて、ワクチン接種も医療従事者から開始されて4月からは高令者国民向け接種が始まる。新型コロナ肺炎ウイルス感染力に対する認識、警戒が甘く、初期、水際防止対策がまったく機能せずに、クルーズ船内、空港検疫で抑え込むことはできずに国内急拡大となった。

 (3)もちろん日本だけでなくパンデミックは世界的流行となって規模も大きく地球を覆いつくしている。人類の感染症に対する認識、理解、警戒が欠けていたことが原因で、初期、水際での防止対策が不足していたもので、時代進化のAI、ロボット化もまだ実用化対応ができない中での先を読む対策不足だった。

 人類社会の連携、協力、対応の限界がみえるもので、コロナ感染社会の1年は政治、経済、社会、医療、生活全般で重要な問題、課題を人間社会に突き付けた。

 (4)AIが対策を予測してロボットが感染を阻止するという近未来先進社会はまだ機能しない時代で、情報化、IT、AI時代といわれながら言葉が先行する幻想(illusion)社会であり、まだ夢見ていただけの現実(actuality)だった。

 これからコロナ社会が突きつけた問題、課題について、ひとつひとつ考え、修正し、答えをみつけて克服あるいは進化していかなければならない人類、社会だ。

 (5)病気、病原菌については解明、克服できないものは多く、未知、不明の世界、領域であり、研究者、専門家は研究、開発に取り組みiPS細胞作製などで解明に努めているが終わりのない挑戦でもある。

 IT、AI、ロボット時代は人類が抱える問題、課題、夢の実現、克服には大きなダイナミズム(dynamism)になるもので、実用化、機能化、進化が待たれる。

 (6)AI、ロボット化が人間の労働力の代替としての効果が示されているが、病気発見、治療、感染防止に向けての分野での人間に代われる能力、効果、機能、安全の発揮に期待したい。あくまで人間との共存が大事だ。

 コロナ感染の1年の経験、知識は将来の人類、人間社会に対して必ず生かしていかなければならないもので、間違いなくそうなるものだが、今日的世代、社会の責任でもある。コロナ社会も2年目を迎える。

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ワクチン神話ー2。 vaccine mythology-2

2021-03-30 20:27:26 | 日記
 (1)現在日本で承認されたワクチンは米ファイザー製の1種類だけ。政府はこれでは十分な数が確保できないとしてあと2種類の海外ワクチン承認を検討している。国内でも研究開発に取り組んでいる。

 複数のワクチンが承認使用されるとなると接種会場でどれを使うかはそれぞれの判断で選択し、決めれる可能性が指摘されているが、現実にはそんなことは考えられない。国民はどのワクチンを使うかなど判断できない。

 (2)ワクチンの効用、効能は変わらないとして、誰がどのワクチンを使うのか、打つかはわからないとして絶対数をあらかじめ確保したとしてムダがでる。ワクチンの有効期間が限られて保存温度管理も厳しくて、そんな余裕はない。

 当然、国、自治体が接種人数、規模に合わせてワクチンを効果的に適切に割り振り、配布していかなければならない。日本では医療従事者の先行接種が始まり、4月中頃から高令者から国民向けワクチン接種が始まる予定だが、緊急事態宣言が解除された以降コロナ感染者は東北地方にも急増して、都市部でも人出が増えて感染者も増加傾向であり、東京を抜いて感染者全国トップとなった大阪では第4波の兆しを警戒して「まん延防止等重点措置」を国に要請する意向だ。

 (3)ワクチン効果がどれほどのものかは世界的にもまだ顕著なきざしはみられずに、日本ではまだ医療従事者先行接種で副反応症例を検証して効果のほどはわからない。緊急事態宣言解除後の人出増加、感染地域、感染者増加の原因を分析して、ワクチン接種順位が健康影響被害の大きい高令者優先がいいのか、感染拡大、人出の中心となる若者層優先がいいのかよく考えて判断して、ワクチン効果を有効に高めなければならない国、政府のコロナ対策の決めどころだ。

 (4)ワクチン神話(vaccine mythology)と書いたが、ワクチン効果を見極めるのには時間がかかりワクチン接種は中長期的対策であり、感染者が国民当たり0.5%程度ということを考えれば(死亡にもつながる危険なもので数字だけでない油断は禁物だが)日常やるべきコロナ感染対策、マスク、うがい、手洗い励行、外食は控え、3密を回避することをさらにより徹底することをそれぞれが実行する人的方法も大事だ。

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法案の大間違い。 a big mistake of a bill

2021-03-29 20:14:41 | 日記
 (1)菅首相の国会演説などでの原稿言い間違いが話題になったが、その流れを引きずってのか菅政権の国会提出法案におびただしい語句の間違いが指摘されて審議がストップした。菅首相のように原稿言い間違いで意味、内容が違ってくるのでは問題で、今回提出の政府法案の多くで誤字、脱字、語句の間違い、意味不明、中には国名間違いまである不始末であまり経験のないことだ。

 (2)そうしたら、新聞まで毎日掲載の「お天気」で「天気マークが欠落したり、誤ったマークを掲載した」とのおわびで、日本にまん延した病気のようだ。取り仕切っている官僚が仕事よりは会食接待に熱心で仕事の精度が落ちて問題があるともいえるし、昨年からのコロナ対策で政府職員がかかりっきりになり業務多忙の中で「テレワークの職員もいて通常よりもチェック体制が取りにくくなっている」(首相周辺)と弁明している。

 (3)それにしても法案1本や2本のことではなく、数十本まとめて誤字、脱字だらけで新聞にその対比一覧表が出る始末で、また政府法案の修正した「正誤表」そのものがまた間違っているというから、手のつけられないもはやパロディだ。

 やはり近年の官邸主導政治の中で官僚が首相、官邸の顔色をうかがう政府職員の仕事のあり方に欠かん問題があり、国民奉仕、サービスの国家公務員の役割、能力、自覚が機能していない結果としての政府職員の質、能力、意欲の低下、疲労現象が考えられる。

 (4)政府職員のかかわる不正、疑惑問題が国会で追及されて国家公務員(キャリア)を目指す若者が敬遠する傾向が強まっているといわれて、人材が集まらない構造的問題が指摘されている。

 森友疑惑での公文書書き換え問題に国会答弁での政府擁護発言で政治の私物化を強いられて、政府職員の職務意欲の低下、劣化を招いているのは政府法案の大間違い(a big mistake of a bill)につなっがていると考えられる。

 (5)一方で政府法案、条文が誤字、脱字で意味、趣旨、内容が違ってくるのは問題だが、あきらかな単純ミスとわかるものなら(これが多い)その場で訂正して審議して、成案の段階で正式に訂正、修正することがあっていい。単純ミスだけで審議拒否はどうか、いただけない。

 政府法案は国家指針、政策、国民権利義務にかかわる重要文書であり、何が「本もの」かわからなくなることがあっては問題だが、政府機関も国会審議で議員に配布する印刷製本物がぼう大になる業務煩雑の問題も抱えて資料デジタル化も検討課題になっている。

 (6)何が「本もの」かという課題はあり外部からの閲覧規制、ハッカー対策、漏えい防止に安全管理精度が高まらないと、政府職員の職遂行能力とともに信頼性は得られない。

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ミャンマー風に吹かれて。 blowing in the wind of myanmar

2021-03-27 20:15:38 | 日記
 (1)ミャンマー反軍事クーデターデモ犠牲者が300人を超えた(報道)。いつまで犠牲者を増やして市民の反クーデター軍事デモが続くのか、軍、治安部隊の銃撃による市民犠牲者が出れば出るほど軍事政権側にとってはダメージ対価は大きくなる。

 革命とは命を懸けてそういうものといえるのかもしれないが、どの人間の命であってもおろそかにできないが、ミャンマー国民は日本人とよく似た国民性、教育性を持つといわれるとなると、抵抗姿勢(resistance)も考えた方法論の一致がないものかと思いやられる。

 (2)一部公務員も含めて国内商業市場の就業不服従(general strike)運動も広がっているとの報道もあり、国軍、治安部隊も家宅捜査で押し込み子どもの被害者が出ている報道もあるが先行きの見えない市民反クーデターデモと国軍、治安部隊の対立が続き、犠牲者が増え続けている。

 ボブ・ディランの「砲弾はどれほど飛び交えば、永遠になくならないのか」(「blowing in the wind」)との声を思い起こすが、軍事政権が戒厳令を敷いて国内から隣国へ脱出する市民も増えているといわれる。

 (3)クーデター軍事政権の国軍トップは軍の意向を強く反映した「民主的選挙」を約束して、表向きの民政移管を表明しているが、しばらく続いたアウンサンスーチー国家顧問兼外相が主導する民主政権は大きく後退するもので、アジアの地政学的に有利な地域のミャンマーへの海外からの積極的投資に支えられた繁栄、成長もまた後戻りする。

 (4)国際社会は米国が米国内の国軍関連企業2社を制裁対象として資産を凍結するとしているが、軍クーデター政権にとってはさほどの有効な制裁手段ともいえずに、隣国中国は国内問題として影響力に距離を置く姿勢で軍クーデター政権の国軍トップも中国を訪問(報道)して協力を要請している。

 (5)ミャンマー国民としては長い独裁軍事政権国家を経て民主選挙圧勝を受けたアウンサンスーチーさん主導の民主化政権誕生にこぎつけて海外からの積極投資、繁栄、成長を迎えたのだから、おいそれとはクーデター軍事政権の復活を認めるわけにもいかないのは当然だ。

 ミャンマー国民の民主化政治意思、意向は民主選挙圧勝ではっきりしており(国軍は選挙不正があったとしている)、クーデター軍事政権がその「大勢」を敵に回して統治することが持続可能なのか、反クーデターデモのレジスタンスは大勢市民抗議運動として当然な抗議活動ではあるが、国民の民主的な意思、意向は国内を支配しており、反クーデター軍事政権を孤立させる結束一致をはかれないものか、国際社会の圧力も必要だ。

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聖火リレーのミッションサイン。 mission sign of olympics torch relay

2021-03-26 20:45:15 | 日記
 (1)とにもかくにも、聖火リレーが始まった。121日間をかけて全国を1周するが、リレーを始めた以上途中で止めるというわけにもいかずに、これは7月23日に必ず東京五輪を開催するということでもあり、しかし開催東京都からも五輪組織委からも政府からもそうした後戻りできない、進むしかない決意も意思もメッセージも聞こえてこない。

 (2)なにしろコロナ社会で東京五輪開催の切り札となるワクチン効果も4月に入ってようやく高令者から国民向け接種が始まるでは、五輪開催までには徹底せずに効果は間に合わない。東京都、五輪組織委、IOC、政府は海外からの観戦者を断る方針を決めたが、国内観戦者は4月末までには決めるといい、国内世論は開催反対が賛成を上回り、聖火リレーは3密回避感染防止で沿道での観覧は控えるよう求められてネット観覧を勧められ、五輪出場予定アスリートの中には五輪開催どころではない事態との消極的な意見も出て、予定日が来ただけで聖火リレーを開始してみても説得力、意図が見えない。

 (3)むしろ情報化時代、社会でネットを活用した聖火リレーの配信、閲覧を考えてあたらしい時代の東京五輪を発信する工夫があってよかった。聖火リレーは、近年五輪が放映権利益、商業主義に偏向(bias)してアテネ神話、神聖の興味、関心、高揚感が湧くイベントではなくなり、コロナ社会でなくても時代、社会からかけ離れた存在として映るものであり、聖火リレー日本1周は時代遅れの印象が強い。

 (4)リレーでなくても可能なら聖火を全国に小分けしていつでもどこでも観覧できるようにする方法もある。聖火リレーを開始するのなら、東京五輪開催への後戻りしない、前に進むだけの強い決意、意思、メッセージが「セット」でなければ正当性はなく、上述状況の中では国民からすればおかしなスタートに見えて捉えどころがみつからない。

 (5)冒頭、とにもかくにも聖火リレーが始まったと書いたが、それなら五輪組織委などは早く理解、説得力のあるコロナ対策のもとに東京五輪開催の実現可能な強い決意、意思、メッセージを国民に伝える使命、必要がある。


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