いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

中国の純血主義。 pure blood-ism of china

2021-03-08 20:05:59 | 日記
 (1)中国全人代が始まった。中国の1年間の活動方針を決める最重要会議で、昨年は武漢から発生した新型コロナの影響で通例の3月に開催できずにのびのびとなって遅れて開催された。今年は共産主義1党独裁国家中国の共産党100年の節目の年で習主席による「党史」の学習キャンペーン(報道)を指示した。

 毛沢東時代の紅衛兵による文化大革命を思わせる学習運動で、モンゴルなど多民族国家でもある中国で標準中国語(漢語)の普及など「中華民族」の「同化」を指示したと報道されている。

 (2)1国2制度の香港に対しても国家安全法制定で民主派排除による直接統治に乗り出している。中国の同化、純血主義(pure blood-ism)による締め付けは、よりかたくなで強大で広範囲なものものを目指す。

 米国バイデン政権も「中国は唯一の競争相手」(安保戦略ガイダンス)と位置付けて、対決、警戒を強めている。トランプ政権時代の米中貿易戦争を打開しようと中国は日本への接近を強めて模索したがコロナ感染拡大影響で進まずに、バイデン政権も中国対決姿勢を鮮明にして同盟国との連携を強める中で中国と米国のはざまで日本の役割も重要性を増すことが考えられる。

 (3)国家安全法による香港統治強化と同じく、尖閣領域の領海侵犯を繰り返す中国艦船の海警法による武力行使の正当化で関与を強める圧力姿勢を示しており、習主席の国域、純血主義体制の拡大思想がみられる。

 安倍前首相は昨年4月に日本に歩み寄りをみせた習主席の国賓待遇訪日を決めたが、コロナ影響で延期されたまま香港強権介入問題もあって見通しは立っていないが、当時米中関係悪化の橋渡しでも考えたのか現在の日中関係で習主席国賓待遇訪日はふさわしかったのか問題はあり、実現はむずかしく国際社会から理解は得られないだろう。

 (4)ミャンマー軍事クーデター政権の国軍による民主化国民デモへの無差別銃攻撃の鎮圧に安保理でも非難声明が検討されているが、中露は「内政問題」として介入に否定的(報道)といわれる。

 国軍が国民に銃を向ける非道、武装しない国民デモに無差別銃攻撃をすることに「内政問題」はなく、形式主義もはなはだしい錯誤だ。

 (5)中国が同化、純血主義で「国内」統治を強めるのも「自由」、「人権」の立場からは問題はあるが、手法、方法論によっては内政問題であり、干渉することではないかもしれないが、ミャンマーで報道されている映像を見れば人類弾圧、人権無視問題として国際社会、国連安保理で対策すべき事態だ。

 (6)隣国中国の共産党100年史を揺るがし、汚しかねない問題でもある。中国もすでに政治、軍事、経済さらに学術、技術でも国際的影響力、責任を持つべき国であり、純血主義に引きこもって国益拡大に専心して応分の責任を果さないのは、時代が許さない。

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