いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

3度目のアウトバンク。 the third time's out- bank

2021-03-02 20:29:57 | 日記
 (1)森前会長の問題発言、女性(理事)がたくさんいる会議は長引くはべっ視といえるものではなく、その後々に続く女性の発言を規制しなければならないが民主主義、自由主義国家として完全にアウト発言だった。多額の国民投資(税)負担(給料)を受けている山田広報官が当時総務省時代に利害関係者から7万円超の会食接待を受けながら後ろめたさがみられないのは完全に自覚責任アウトだった。

 (2)みずほ銀行が3回目のATMなど大規模システム障害を引き起こし、全国で出金ができずに入れた通帳、カードが取り出せなくなる損害被害を生じた。同銀行が3回も大規模システム障害を引き起こすとは完全にアウトバンク(out- bank)だ。

 みずほ銀行は3銀行再編合併により誕生した銀行で、当時行内で主導権争いがあったといわれてそれぞれのデータ情報開示が進まずに3銀行のシステムを同一システムにするのになかなか制度設計の協力、共有が進まずに、再編合併後いきなり大規模システム障害を引き起こして社会問題となり金融庁の業務改善命令を受け、東日本大震災義援金振り込み障害で2回目、そして今回定期預金データ移し替えに定期的データ作業が重なり過負荷に対応できずに3回目の大規模システム障害となった。

 (3)みずほ銀行は02年4月再編合併から20年近くになるが、金融庁の業務改善命令にも「データ移行時の想定の甘さ」(藤原頭取談)で業務改善は進まずに大規模システム障害3回の不始末だった。

 政府は情報化、デジタル社会を目指してそのひとつとしてキャッシュレス時代の実現を掲げているが、鳴り物入りの銀行再編合併による銀行業務システムが10年ごとに大規模システム障害を引き起こすようでは国民、企業、事業者の資金、資産をまかせれる銀行組織ではなく、政府としても銀行自立、自力の根本的な銀行、金融体制の見直しが必要だ。

 (4)政府はこれまで国民生活、経済活動影響を考慮して銀行経営には過大な支援をしてきた。世界同時不況下で多大な不良債権を抱えて普通なら銀行倒産時代でも特別に援助、支援を続けて(政府が銀行に不良債権負担を要請した経緯もある)、絶対にというほど銀行を潰さない姿勢で臨んできた。

 政府の銀行再編合併政策もそうした基本姿勢にもとづくものだが、旧財閥から発生した銀行業が社会経済市場の中で比較高額な給与体系で特権意識も残り、なかなか一体性、共有性、相乗性が発揮できないぜい弱な組織の中でのみずほ銀行3回目の大規模システム障害だ。

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