いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ミャンマー風に吹かれて。 blowing in the wind of myanmar

2021-03-27 20:15:38 | 日記
 (1)ミャンマー反軍事クーデターデモ犠牲者が300人を超えた(報道)。いつまで犠牲者を増やして市民の反クーデター軍事デモが続くのか、軍、治安部隊の銃撃による市民犠牲者が出れば出るほど軍事政権側にとってはダメージ対価は大きくなる。

 革命とは命を懸けてそういうものといえるのかもしれないが、どの人間の命であってもおろそかにできないが、ミャンマー国民は日本人とよく似た国民性、教育性を持つといわれるとなると、抵抗姿勢(resistance)も考えた方法論の一致がないものかと思いやられる。

 (2)一部公務員も含めて国内商業市場の就業不服従(general strike)運動も広がっているとの報道もあり、国軍、治安部隊も家宅捜査で押し込み子どもの被害者が出ている報道もあるが先行きの見えない市民反クーデターデモと国軍、治安部隊の対立が続き、犠牲者が増え続けている。

 ボブ・ディランの「砲弾はどれほど飛び交えば、永遠になくならないのか」(「blowing in the wind」)との声を思い起こすが、軍事政権が戒厳令を敷いて国内から隣国へ脱出する市民も増えているといわれる。

 (3)クーデター軍事政権の国軍トップは軍の意向を強く反映した「民主的選挙」を約束して、表向きの民政移管を表明しているが、しばらく続いたアウンサンスーチー国家顧問兼外相が主導する民主政権は大きく後退するもので、アジアの地政学的に有利な地域のミャンマーへの海外からの積極的投資に支えられた繁栄、成長もまた後戻りする。

 (4)国際社会は米国が米国内の国軍関連企業2社を制裁対象として資産を凍結するとしているが、軍クーデター政権にとってはさほどの有効な制裁手段ともいえずに、隣国中国は国内問題として影響力に距離を置く姿勢で軍クーデター政権の国軍トップも中国を訪問(報道)して協力を要請している。

 (5)ミャンマー国民としては長い独裁軍事政権国家を経て民主選挙圧勝を受けたアウンサンスーチーさん主導の民主化政権誕生にこぎつけて海外からの積極投資、繁栄、成長を迎えたのだから、おいそれとはクーデター軍事政権の復活を認めるわけにもいかないのは当然だ。

 ミャンマー国民の民主化政治意思、意向は民主選挙圧勝ではっきりしており(国軍は選挙不正があったとしている)、クーデター軍事政権がその「大勢」を敵に回して統治することが持続可能なのか、反クーデターデモのレジスタンスは大勢市民抗議運動として当然な抗議活動ではあるが、国民の民主的な意思、意向は国内を支配しており、反クーデター軍事政権を孤立させる結束一致をはかれないものか、国際社会の圧力も必要だ。

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