いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

経済抽象論と実体経済論。 the abstract argument of economics & ontologic economics

2024-01-31 20:50:00 | 日記
 (1)今やGDPは実体経済(ontologic economics)を代表しないとの指摘はあるが、デジタル時代、社会は生産力、消費力だけでは経済を推し量かれないというものだ。
 財務省発表の23年貿易統計で23年の輸出が100兆8800億円で統計史上初めて100兆円を超えた。円安効果で国内でも物価高で企業利益が好調となり、その分大規模物価高騰で国民生活、消費者に大きな負担、しわ寄せとなった。
 企業の500兆円超とみられる内部留保はさらに積み上げられるものとみられる。

 (2)今年の春闘が事実上始まり、連合は「5%以上」の賃上げを目標としており大企業では「7%」の賃上げを検討する企業も多く、政府が賃上げ企業の法人税を大幅減税(25~30%)する「賃上げ促進税制」が後押しして物価上昇率を上回る賃上げ実施を目指す。
 株価も東証で一時3万7千円台に迫る高値を更新しており、年明けの株式市場の株高を維持している。

 (3)数字だけをみれば景気のいい話が多く、物価高の国民には実感がわかないが、日銀の大規模金融緩和継続で円安物価高を招いて、企業には物価高を上回る賃上げを求める法人税大幅減税をするというのもデフレ脱却のためとはいえ政府の屋上屋を架す(原因をつくってその対応に追われる)というおかしな政府政策の順繰りに振り回されている感はある。

 (4)政府、日銀は物価上昇と賃上げの好循環、良好関係を目指しているが、利益率の高い大企業が優先して相場を決めて雇用全体の7割を占める中小企業には「賃上げ促進税制」の効果(税制は赤字企業には法人税免除)も限られて、中小企業の価格転嫁を含めて成長と分配の好循環をどう実現していくのか日本経済全体の成長と安定には欠かせない。

 (5)コロナ社会での融資の返済を迎えて企業倒産も増えており、経済のインバランスにも配慮が必要だ。日本経済は数字の上では好調をキープしている実体、実感のない計算上の抽象的な(abstract argument)経済好調にみえて、日本社会は能登地震被害に政治の自民党派閥パーティ券裏金問題で新年始まりから深刻さを増しており、浮足立っている。

 

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国連の世界観。 conception of the world of UN

2024-01-30 20:32:09 | 日記
 (1)国連グテレス事務総長がハマスのイスラエル越境攻撃に端を発したイスラエルのガザ地区ハマスへの地上侵攻に対して、ガザ地区でハマス、民間人がこれまでイスラエルから圧力を受けてきた経緯についてハマスの擁護と受け取られる発言をした。
 そういう中東情勢ではあっても、なおさらに国連が一方の擁護に回ることは中立的立場から適切ではなかった。

 (2)軍事的に優位に立つイスラエルのハマス攻撃でガザ地区の住民、民間人が多数犠牲になり避難を強いられ食料、エネルギー供与の人道支援が必要となり、国連としてもエジプト側からの人道物資搬入にイスラエルの十分な協力が得られずに国連としてもガザ地区の事情を考慮し、ハマス側を擁護したともみられる。

 (3)それはそれでこれまでのイスラエルとガザ地区ハマスの関係を放置してきた国際社会、国連の問題でもあるのだが、今回突如として浮上したのが今回のイスラエルとハマスの戦闘の発端となったハマスのイスラエル越境攻撃に対して、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のスタッフ複数人がハマスの越境攻撃に「関与」したとの疑惑が指摘され、国連のグテレス事務総長がハマスの越境攻撃に関与したと疑われている同スタッフ9人の身元を特定して解雇(報道)した。

 (4)冒頭国連グテレス事務総長はハマス擁護ととれる発言でイスラエルを批判して、今度は一転してハマスの越境攻撃に国連事業機関のスタッフが複数関与したとの疑惑で窮地に立つという、めまぐるしい複雑なガザ地区情勢をみせられている。
 米、英、加など9か国以上が国連への資金拠出を一時的に停止した。

 (5)国際社会、米国などとともに国連にはイスラエルとハマスの民間人にも多数の犠牲者が出ている戦闘に対して休戦、停戦に向けて関与することは求められており、これは事情があっても(国際社会、国連が放置してきたものでもあり)イスラエル、ハマスのどちら側の戦闘当事者の事情を考慮、配慮することは調停能力を損なうことになるので、国連グテレス事務総長の判断、立場は軽率とみなされるものだ。

 (6)国連の世界観(conception of the world of UN)が問われている。

 

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政治の顔見世興行のパーティ考。 the party study of a show performance of politics

2024-01-29 20:01:18 | 日記
 (1)パーティというものは主催者も参加者も差し引き「ゼロ」経費が前提で、親交、友好を温め合うというのが本来的な趣旨と理解している。政党派閥の政治資金パーティは政党派閥を代表する実力政治家群の「顔見世興行」(a show performance)で参加者、支援者を集め「ご祝儀」を集めるという、政治活動とは何ら関係のない利益共有、共同関係の強い営利目的の集会行事だ。

 (2)政治資金パーティでは主催者側は飲むものも飲まず、食べるものも食べずに(報道)経費を浮かして多額の資金を集める。「顔見世興行」なので人(投資者)は集まり、カネも集まり参加者は「見返り」(政治的恩恵)も期待して投資して金権政治の始まりであり、政治家の汚職につながる温床要素も大きい。

 (3)自民党のパーティ券裏金問題はノルマを超えた金額を議員にキックバックして収入として計上せずに、何に使ったかはあきらかになっていない。「ご祝儀」と「見返り」の関係で「オモテ」には出せない「裏ガネ」で、政治資金規正法で義務付けられている20万円以上の出資者の「名前」も「オモテ」に出せずに「不記載」として今回告発を受けて東京地検特捜部の捜査を受けて国会議員3名が逮捕されて会計責任者ともども起訴され、国民批判を受けて派閥解消に大きく政治的流れを変えた。

 (4)長年、自民党派閥はパーティ券収入裏金を政治資金収支報告書に不記載として処理するという「初歩的な不正」をくり返して、投資者側の会計処理との付け合わせの収支報告なのでわからぬとは到底思えないあきれた会計処理で、これは長期政権の「おごり」であり、「支配権力」による国家、国民絶対統治の優越性、上位性の結果でしかない。

 (5)国民にはわかるはずはないとの不正の常習性、無関心であり、政治家の「顔見世興行」によるカネ集めという手段を選ばない金権体質にあってはならない政治家の特権意識の無謀さがみえる。
 政治家は国民主権名目の民主主義の裏、陰で美味の「政治とカネ」におぼれて、堕落していった。

 
 

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コロナ後の文学、芸術、音楽。 literature , art , music after corona 

2024-01-27 20:13:15 | 日記
 (1)コロナ社会の移動規制、自粛の雌伏の3年を経て文学、芸術、音楽が一気に活性化する、花開くと期待したが、そうはならなかった。その間、村上春樹さんがかって書いた短編小説を書き換えて(あるいは書き加えてか)長編小説にして発表し、P.マッカートニーさんが70年後半にJ.レノンさんがデモテープに残した楽曲を昨年1年かけてAI技術を使ってジョンの声を取り出して、生前のG.ハリスンさんのギターギグにポール、R.スターさんの楽器、コーラスを入れて「最後のビートルズのレコード」として発表したことぐらいが印象に残るものだ。

 (2)コロナパンデミックで移動が規制、自粛されて自宅などでじっくり構想、発想、展開を練って考えて、思案し、コロナ後に一気に花開くと考えたが、作家、文学者、音楽家、芸術家という創作者たちは日常から離れた非日常での刺激、関心、取り組み、必然性が創造性をつくりだすものなのかもしれないと思う、コロナ後の静けさだ。

 (3)しかしすぐにではなくても、コロナの3年間の間に着手したものがこれから2年、3年かけて準備、考え、思案したものが、あたらしいものを時代をつくりだして発表していくことに気を長くして期待したい。
 先端的なAI技術を使って当事者、関係者スタッフが著作権継続正当性の中で過去の著名作家のシリーズものの続編をつくったりするのはマンガ、アニメであたらしい試みとして出てきているが、時代つなぎのもので新作、新シリーズとはいえない。

 (4)どうも文学、芸術、音楽は世界各地に出かけてこれまで体験、経験したことのないものに出会い刺激を受けて吸収、理解、思案して、多様なぜいたく(luxury)な知識を蓄積してそこから湧き出す、想像する、つくり出す作業が必要なのかとも思う。

 (5)特に音楽は「ビートルズ後」はビートルズのインパクトがあまりに強すぎたのか世界的に低迷が長く続いており、こちらは世界各地にそれこそ星の数ほど「源流」があり、音楽の宝庫ともいえるアフリカ、南米の混乱(紛争、戦争)不安定(政治、経済)の世情社会が音楽発信、創造性に影響しているともいえる。

 (6)ビートルズも英国で徴兵制が解除されなかったら、ビートルズの4人が兵役についてバラバラになりその後の「ビートルズ」が出現しなかったかもといわれている。

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地球と月の近所関係。 the neighborhood relation of the earth and the moon

2024-01-26 20:36:52 | 日記
 (1)JAXAから小型月着陸実証機「SLIM」(スリム)が月着陸に成功したとの一報では、それまでロケット打ち上げ失敗が続いておりすぐに本当かどうか疑心暗鬼のところがあったが、今日公表のSLIMから離された小型ロボットがとらえた月表面に前に傾く形で月面に降り立っているSLIMの画像を見て月着陸を確信した。

 (2)報道によると誤差約3~4メートル(これまでの記録は数キロ~数十キロ単位)の高い確率のピンポイント着陸の精度の技術だった。今後はさらに月の謎を解く重要ポイントへの着陸が技術的には可能になって「『行けるはずがない』と思うことができなくなった」(JAXA関係者)として、人間の眼でもはっきり大きく見える唯一の星の月の解明に期待が大きくなった。

 (3)しかし50年前の米国の人間を月に送りこんだアポロ計画で宇宙服を着た宇宙飛行士が一面ホリゾンタル(horizontal)まで砂地の月の表面を見た時と同じ、SLIMが送ってきた画像ではゴツゴツとした岩場に砂山の光景がひろがりとても人間が行くような場所ではないのが第一印象だ。

 (4)地球から人間の眼でもはっきり、大きく見える「隣り」の星がこの地球とはまったくかけ離れた「星」であることが宇宙の不可解な不思議さをさらに大きくした。
 地球の成り立ち、月の成り立ちがどういうもので、月と地球が「引力」でつながっている間柄でありながら、表面はまったく異なる成り立ちなのにはあらためて驚かされる。

 (5)月にもかって水があったとみられる「海」の部分(跡)があり、生物が存在しうる可能性もあったことから、今後の重要ピンポイント探査に興味と関心はある。
 人間が生物など生存、存在して陸地、海が存在して空気があり、雨、雪は降り風が吹き、氷の世界も灼熱の大陸もある地球の宇宙の中でも大きく眼に見える「隣り」の月は人間が住めるような環境にない、荒涼とした表面の月があるという不思議の宇宙の謎解きがいつか答えを出せるのか、一歩始まったといえる。

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